通信プロトコル

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 通信プロトコル
科目番号 0148 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:井上直也他「マスタリングTCP/IPー入門編ー(第6版)」(オーム社),参考書:W.リチャード スティーブンス「詳解TCP/IP〈Vol.1〉プロトコル」(ピアソンエデュケーション)
担当教員 曽利 仁,岡田正 (情報)

到達目標

学習目的:実社会で利用されている代表的な通信プロトコルについて,それに従うシステムの振る舞いをイメージできるようになるともに,教科書の記述からこのような理解を達成することを通じて,技術的にある程度厳密な文章を読んで理解する経験を積む。

到達目標
1代表的な通信プロトコルに従うシステムの振る舞いをイメージできる。
2技術的にある程度厳密な文章を理解する経験を積む。

ルーブリック

不可
評価項目1学習したすべてのプロトコルについて,それに従うシステムの振る舞いをイメージできる。学習した十分な数のプロトコルについて,それに従うシステムの振る舞いをイメージできる。学習した最低限のプロトコルについて,それに従うシステムの振る舞いをイメージできる。学習した最低限のプロトコルについて,それに従うシステムの振る舞いをイメージできない。
評価項目2教科書の大半の記述について,その内容を理解している。教科書の中の十分な量の記述について,その内容を理解している。教科書の中の最低限の記述について,その内容を理解している。教科書の中の最低限の記述について,その内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:情報システム・プログラミング・ネットワーク

基礎となる学問分野:情報学/情報科学,情報工学およびその関連分野/情報ネットワーク関連

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科の学習教育目標「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化」である。

授業の概要: 実社会で利用されている代表的な通信プロトコルについて,それに従うシステムの振る舞いを学習するともに,教科書の記述から技術的にある程度厳密な文章を読んで理解する経験を積む。

授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書に書かれた内容を学生自身が主体的に読み取るという行為に重きを置き,学生の理解の程度を,プレゼンテーションの内容や教員や他の学生からの質問に応答した様子などから評価する。

成績評価方法:
4回の定期試験の結果を同等に評価する(60%)。
・各試験では持込品を許可しない。
・原則,成績不良者に対して再試験などは行わないが,必要に応じて補習や再試験を実施する場合がある。その場合は,これら措置を受けなかった学生より評点が低くなるよう調整する。

授業時間外の学習の成果であるプレゼンテーション(20%)や提出物(20%)を評価する。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:近年,文章を読みこなす能力,特に技術的に厳密な文章を正確に読みこなす能力が弱い学生が多い。しかし,卒業後に変化の激しい技術分野で仕事を続けるためには,この読解能力は必須である。通信プロトコルに関する文章は,この読解能力についての自己評価を行いやすいものである。本授業を通じて読解力に関する自己評価と自己研鑽を積んでほしい。事前に行う準備学習として,基礎科目となる情報ネットワークなどの内容を復習しておくこと。

基礎科目:情報ネットワーク基礎(2年),情報ネットワーク応用(4),情報通信工学(4)

関連科目:情報システム分析(5年)

受講上のアドバイス:授業開始前に行う出席確認に遅れた者は遅刻として扱う。遅刻は授業時間の1時限目の半分までとし,それを過ぎるとその時限を欠課とする。2時限目も同様に扱う。

連絡教員:曽利仁・総合理工学科情報システム系

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 学習目標を説明できる。
2週 ネットワーク基礎知識1
・コンピュータネットワーク登場の背景,プロトコルの意味
・コンピュータとネットワーク発展の7つの段階
コンピュータネットワーク登場の背景とプロトコルの意味を説明できる。
3週 ネットワーク基礎知識2
・プロトコルの階層化,通信方式,ネットワーク構成要素
・プロトコルは誰が決める
・プロトコルの階層化,通信方式,ネットワーク構成要素を説明できる。
4週 TCP/IP基礎知識1
・TCP/IP登場の背景とその歴史
・TCP/IPの標準化
・インターネットの基礎知識
TCP/IPの背景や標準化を説明できる。
5週 TCP/IP基礎知識2
・TCP/IPプロトコルの階層モデル
・TCP/IPの階層モデルと通信例
TCP/IPの階層モデルや通信例を説明できる。
6週 データリンク1
・データリンクの役割と技術
・無線通信
・イーサネット
データリンクの役割と技術と無線通信を説明できる。
7週 データリンク2
・PPP
・その他のデータリンク
データリンクのPPPやその他の例を説明できる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 答案返却と解説 中間試験までの内容を理解しているかどうか確認する。
10週 IPプロトコル1
・IPはインターネット層のプロトコル
・IPアドレスと経路制御
・IPの基礎知識
IPプロトコルの基礎とIPアドレス及び経路制御を説明できる。
11週 IPプロトコル2
・IPの分割/再構築処理
・IPv4/IPv6とヘッダ
IPの分割/再構築とIPv4/IPv6を説明できる。
12週 IPに関連する技術1
・DNS
・ARP
IPに関したDNSとARPを説明できる。
13週 IPに関連する技術2
・ICMP
・DHCP
IPに関したICMPとDHCPを説明できる。
14週 TCPとUDP
・トランスポート層の役割
・ UDPとTCP
TCPとUDPの役割や違いを説明できる。
15週 (前期末試験)
16週 期末試験の返却と解答解説 期末試験までの内容を理解しているかどうか確認する。
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価課題ポートフォリオその他合計
総合評価割合602002000100
基礎的能力0000000
専門的能力602002000100
分野横断的能力0000000