応用機械設計

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 応用機械設計
科目番号 0156 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:岩井ほか:新機械設計製図演習「歯車増―減速機・油圧ジャッキ・動力ウインチ」(オーム社) ,参考書:機械設計製図および機械設計法で使った教科書,JIS ハンドブック「機械要素」(日本規格協会),軸受カタログ
担当教員 塩田 祐久

到達目標

学習目的:CAD等のハードウェア・ソフトウェアを利用して,実用的な機械設計を実行する能力を身に付けることを目的とする。

到達目標
1これまで学習した種々の知識,技術を活用して,機械要素を合理的かつ安全に設計できる能力を身につける。
2課題を解決するための構想力および構想したものを図,文章,式,プログラム等で表現する能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)良好な到達レベルの目安(良)標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1これまで学習した種々の知識,技術を活用して,自ら設計手順を考えながら,各種機械要素の設計を合理的かつ安全に遂行できる。これまで学習した種々の知識,技術を活用して,適切な資料を調査・参照しながら,各種機械要素の設計ができる。これまで学習した種々の知識,技術を活用して,指示された手順に従い,各種機械要素の設計ができる。これまで学習した種々の知識,技術を機械要素の設計に活用できない。
評価項目2課題を解決するための優れた構想力を持ち,構想したものを図,文章,式,プログラム等,最も有効かつ適切な方法を選択して,表現できる。課題を解決するための構想力および構想したものを図,文章,式,プログラム等,有効な方法を考えながら,表現する能力が身についている。課題を解決するための構想力および構想したものを図,文章,式,プログラム等,指定された方法で表現する能力が身についている。課題を解決するための構想力および構想したものを図,文章,式,プログラム等で表現する能力が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:材料・設計と生産

基礎となる学問分野:工学/機械工学/設計工学・機械機能要素・トライボロジー

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「3.基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(D)課題解決能力,研究能力,コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を身に付けそれらを発揮することができる」である。

授業の概要:二段はすば歯車減速機を設計課題とし,一人一人に伝達動力と減速比の仕様を与えて,各自が設計計算とそれに基づく製作図面(組立図と部品図)を完成させる。この中で,設計手順,設計計算法,各種規格を理解するとともに,これまで学習した機械設計法や機械工作法などの知識と製図に関する知識とを統合して,機械具現化のための手法を修得する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:板書による講義と演習を適宜加えながら,テキストに沿って各自設計を進める。テキスト以外に必要な資料は準備する。設計書が完成した後,CAD (ハードウェア・ソフトウェア)を利用して図面の作成に取り掛かる。
設計計算書・図面を提出させ,適宜コメントとともに返却するので,各自で必要に応じてして軌道修正を加えながら設計計算書・図面を完成させること。


成績評価方法:減速機の設計を行う中で,演習(10%)により学習過程の評価を行う。設計計算書はレポートにて提出,図面はCAD データファイルと印刷図面にて提出する。提出された設計計算書(40%),図面(50%)で評価する。演習,設計計算書,図面のすべてが提出された者のみ評価の対象とする。上記提出物が一部でも未提出の場合は本科目の評価点を不合格とする。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:歯車・軸・軸受・キーなどの機械要素についての知識,設計解を操作するための知識,設計過程を制御するための知識などが求められるので,事前に行う準備学習として,関連する基礎科目の内容を設計で使えるように良く理解しておくこと。

基礎科目:材料・工作,機械設計製図に関する全科目

関連科目:応用設計工学(専攻科1 年),精密加工学(専1)

受講上のアドバイス:・授業を欠席しないようにすること。
・定められた期間内に,各単元の設計を完了させていくこと。
・遅刻は25分までとし,これを越えるときは欠席と見なす。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス[増-減速機設計の基礎知識],基本設計[設計仕様,減速比,伝達動力とトルク] 歯車増-減速機の基礎と設計の概略ならびに与えられた仕様による全体設計の概要を理解する。
2週 歯車の設計 歯車増-減速機の主要要素である歯車の設計手順や方法を理解する。
3週 全体構想図(計画図)作成1 全体構想図(計画図)の作成法を理解する。
4週 全体構想図(計画図)作成2 全体構想図(計画図)の作成法を理解する。
5週 軸の設計1[入力軸・中間軸・出力軸の構想図作成] 軸の構想図の作成方法を理解する。
6週 軸の設計2[軸および軸受に作用する力,軸径の検討] 軸と軸受の設計手順や方法を理解する。
7週 軸受の設計 軸と軸受の設計手順や方法を理解する。
8週 軸受設計のまとめ・キーの設計 軸と軸受,これに関連した要素の設計手順や方法を理解する。
2ndQ
9週 設計に基づいたCADによる図面作成1 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。
10週 設計に基づいたCADによる図面作成2 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。
11週 設計に基づいたCADによる図面作成3 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。
12週 設計に基づいたCADによる図面作成4 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。
13週 設計に基づいたCADによる図面作成5 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。
14週 設計に基づいたCADによる図面作成6 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。
15週 前期末試験(本科目では定期試験は実施しない)
16週 設計に基づいたCADによる図面作成7 歯車増-減速機のCAD製図を通して、これに含まれる各種機械要素のCADによる製図法を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表課題【図面】課題【設計計算書】課題【演習問題】その他合計
総合評価割合005040100100
基礎的能力0000000
専門的能力005040100100
分野横断的能力0000000