日本語会話と聴解Ⅰ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語会話と聴解Ⅰ
科目番号 0011 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』(凡人社),『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(下)』(凡人社),『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus40日(上)』(凡人社),その他,教員が適宜準備する。
担当教員 杉山 明,道上 史絵

到達目標

学習目的:受講生が本校における学生生活を問題なく送ることができるよう,リスニング力と会話力を養うことが目的である。また,漢字学習も適宜行っていく。受講生が日本の文化やマナーについての理解を深めることも目的のひとつである。

到達目標
1.初中級程度の日本語を聴きとることができるようになる。
2.間違えを恐れず,日本語を抵抗なく使えるようになる。
3.日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとれるようになる。
4.小学校レベルの漢字の読み書きができるようになる。

ルーブリック

不可
評価項目1日本語能力試験3級程度の聴解問題が分かる。日本語能力試験3級程度の聴解問題がある程度分かる。日本語能力試験4級程度の聴解問題が分かる。左記に達していない。
評価項目2日本語能力試験3級程度の文法を用いて,自分の考えを口頭で表現することができる。日本語能力試験4級程度の文法を用いて,自分の考えを口頭で表現することができる。日本語能力試験4級から5級程度の文法を用いて,自分の考えを口頭で表現することができる。左記に達していない。
評価項目3相手の話を聞いて的確に返答を行うことができ,円滑にコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをとることができる。日本語で多少ミュニケーションをとることができる左記に達していない。
評価項目4小学校レベルの漢字の読み書きができる。小学校レベルの漢字の読み書きがある程度できる。小学校レベルの漢字の読み書きが多少できる。先に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:日本語

基礎となる学問分野:人文学/文学・言語学

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(F)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力の育成」であるが,付随的には,日本語や日本文化を理解し,自国の言葉や文化と比較し,考察することが「(B)地球的視野に立った人間性の育成」にもつながる。

授業の概要:1年次の留学生を対象とした日本語の聴解と会話の授業である。日本で生活するのに困らない日本語コミュニケーション能力を養うために必要なリスニング力,会話力を育成する。また,漢字の学習も進めていく。授業を通して,受講生が日本の文化やマナーへの理解を深め,間違いを恐れず日本語でコミュニケーションをとろうとする態度も養っていく。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書の問題を一緒に解き,解説を行うことによって,単語量や表現力の向上を図る。また,教員が適宜資料を準備し,資料のトピックについて意見交換を行っていくことで,日本語で話す力,相手の話を聞く力を養う。後期からは,日本語を使ったプレゼンテーションの練習も取り入れていく。

成績評価方法:
・成績は,定期試験(80%)+漢字小テスト(10%)+出席状況・学習態度(10%)の合計から評価する。
・60点以上を合格とし,必要に応じて再試験を実施する。 
注意点:
履修上の注意:本科目は1学年の課程修了の為に履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:事前に『みんなの日本語 初級』第30課まで学習し,学習内容をしっかりと自分のものとしておくこと。学習内容が多いため,受講生には日々予習・復習を行い,学習の取りこぼしがないように努められたい。受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような教学,情報提供に努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

基礎科目:母国で受けた日本語科目や留学準備のための研修など

関連科目:日本語Ⅰ(1年),日本語作文(1),日本事情(1),日本語Ⅱ(2),日本語会話と聴解Ⅱ(2),日本語Ⅲ(3)

受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・積極的に授業に参加し,課題は期限を守って提出すること。
・分からない語句を調べる習慣を身につけること。
・毎週漢字の小テストを実施するので,学習した漢字の復習はしっかりと行うこと。
・受講生の状況によって,テキストや授業内容を変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』1~2課
・漢字学習
・身の回りのことに関することが日本語で表現できるようになる。
・小学校1年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
2週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』3~4課
・漢字学習
・身の回りのことに関することが日本語で表現できるようになる。
・小学校1年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
3週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』5~6課
・漢字学習
・過去のことと予定について日本語で表現できるようになる。
・小学校1年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
4週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』7~8課
・漢字学習
・過去のことと予定について日本語で表現できるようになる。
・小学校2年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
5週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』9~10課
・漢字学習
・授受表現を使えるようになる。
・小学校2年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
6週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』11~12課
・漢字学習
・形容詞を使えるようになる。
・簡単に理由を説明できるようになる。
・小学校2年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
7週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』13~14課
・漢字学習
・比較の表現を学ぶ。
・小学校2年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
10週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』15~17課
・漢字学習
・進行の表現と許可の表現を学ぶ。
・小学校3年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
11週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』18~21課
・漢字学習
・能力と義務の表現を学ぶ。
・小学校3年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
12週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』22~24課
・漢字学習
・推量の表現を学ぶ。
・小学校3年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
13週 ・『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』25課
・漢字学習
・時間の表現を学ぶ。
・小学校3年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
14週 ・教師作成資料を利用(聴解)
・漢字学習
・前期で学んだものを理解できているか確認する。
・小学校3年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック
後期
3rdQ
1週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus40日(上)』1~2課
・漢字学習
・運搬の仕方や錯覚,トリックアートなどについて自分の知っていることを話すことができる。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
2週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus41日(上)』3~4課
・漢字学習
・出前や郵便などについて理解し,自分の感じたことを話すことができる。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
3週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus42日(上)』5~6課
・漢字学習
・自分の国の伝統や地理について話すことができる。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
4週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus43日(上)』7~8課
・漢字学習
・聴きとりにくい言葉や言い間違えた経験などについて話すことができる。
・日本人の名字について理解を深める。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
5週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus44日(上)』9~10課
・漢字学習
・自分の国の特徴的な店について紹介することができる。
・メールを送るときのマナーを理解し,適切な内容のメールを送ることができる。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
6週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus45日(上)』11~12課
・漢字学習
・こどものころに遊んだものについて話すことができる。
・挨拶などの日本の習慣について理解を深める。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
7週 ・教師作成資料を利用(聴解)
・漢字学習
・日本と自分の国のことを比較し,まとまった意見が言えるようになる。
・小学校4年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
10週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』13~14課
・漢字学習
・トピックを理解し,自分の考えを話すことができる。
・小学校5年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
11週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』15~16課
・漢字学習
・トピックを理解し,自分の考えを話すことができる。
・小学校5年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
12週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』17~18課
・漢字学習
・困ったとき,緊急時の対応について学び,支援の要請などができるようになる。
・小学校5年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
13週 ・『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』19~20課
・漢字学習
・社会問題について,自分の考えを話すことができる。
・小学校5年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
14週 ・教師作成資料を利用(聴解)
・漢字学習
・日本と自分の国のことを比較し,まとまった意見が言えるようになる。
・小学校5年で学ぶ漢字の読み書きができるようになる。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価漢字の小テスト授業態度・出席状況その他合計
総合評価割合800010100100
基礎的能力800010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000