情報ネットワーク基礎

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 情報ネットワーク基礎
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:網野衛二「改訂新版 3分間ネットワーク基礎講座」(技術評論社) 参考書:三上信男「ネットワーク超入門講座第3版」(ソフトバンククリエイティブ)など
担当教員 大西 淳

到達目標

学習目的:イーサネットとTCP/IPを例に取り,LAN(構内通信網)とWAN(広域通信網,インターネット)それぞれの視点で,データがやりとりされる仕組みを理解する。また,データのやりとりを確実に行うための仕組みを理解する。
到達目標:
1.LAN上でデータをやりとりする仕組みを説明できる。
2.インターネット上でデータをやりとりする仕組みを説明できる。
3.データのやりとりを確実に行うための仕組みを説明できる。

ルーブリック

不可
評価項目1LAN上でデータをやりとりする仕組みを完璧に説明できる。いくらかミスや漏れが見られるものの,LAN上でデータをやりとりする仕組みを概ね説明できる。LAN上でデータをやりとりする仕組みの要点を説明できる。LAN上でデータをやりとりする仕組みの要点を説明できない。
評価項目2WAN上でデータをやりとりする仕組みを完璧に説明できる。いくらかミスや漏れが見られるものの,WAN上でデータをやりとりする仕組みを概ね説明できる。WAN上でデータをやりとりする仕組みの要点を説明できる。WAN上でデータをやりとりする仕組みの要点を説明できない。
評価項目3データのやりとりを確実に行うための仕組みを完璧に説明できる。いくらかミスや漏れが見られるものの,データのやりとりを確実に行うための仕組みを概ね説明できるデータのやりとりを確実に行うための仕組みの要点を説明できる。データのやりとりを確実に行うための仕組みの要点を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:情報システム・プログラミング・ネットワーク
必修・必履修・履修選択・選択の別:必履修
基礎となる学問分野:情報科学,情報工学およびその関連分野/情報ネットワーク関連
学科学習目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化」である。
授業の概要:広く利用されているイーサネットとTCP/IPを例に取り,視覚的に確認することが難しいコンピュータネットワーク上でどのようにしてデータがやりとりされているか,通信技術の基礎的な部分を理解する。


授業の進め方・方法:
授業の方法:板書を中心に授業を行う。また,理解が深まるよう演習やレポートを課す。
成績評価方法:4回の定期試験の結果をそれぞれ同等に評価する(70%)。レポート・演習(30%)。試験には教科書・ノートの持込みを許可しない。基本的に再試験は実施しないが,正しい成績評定ができていないと判断したときは再試験を実施する。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のためには履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。
履修のアドバイス:次回の授業に向け,教科書に目を通したり履修済みの関連科目の教科書に目を通したりして,予習を行うこと。
基礎科目:情報リテラシー(1年)
関連科目:情報ネットワーク応用(4),情報通信工学(4),通信プロトコル(5)
受講上のアドバイス:情報通信に関する話題は日常目にする機会が多いので,その機会ごとに本科目での学習内容との関係について考えてみること。授業開始時に行う出席確認完了までに入室しなかった場合を遅刻とし,遅刻2回で2欠課(1回授業分)とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 ネットワークとは,ネットワークの利点
3週 データ通信の基礎,回線交換とパケット交換
4週 ネットワークの構造,LANとWAN
5週 OSI参照モデル,カプセル化
6週 プロトコル,TCP/IPモデル
7週 レイヤー1の役割と概要
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解答解説
10週 信号と衝突,ハブ
11週 レイヤー2の役割と概要
12週 レイヤー2アドレスとイーサネット
13週 イーサネット,スイッチ
14週 全二重イーサネット
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の返却と解答解説
後期
3rdQ
1週 レイヤー3の役割と概要,インターネットプロトコル
2週 IPアドレス
3週 サブネッティング,クラスレスアドレッシング
4週 DHCP,ARP,DNS
5週 アドレスと経路,ルータ
6週 デフォルトゲートウェイ,ルーティング
7週 ルーティングプロトコル
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解答解説
10週 RIP,ICMP,EchoとTime Exceeded
11週 レイヤー4の役割と概要,コネクションとセグメント
12週 ウィンドウ制御,ポート番号
13週 UDP,ネットワークアドレス変換
14週 NAPT,レイヤー5~7,OSI参照モデルのまとめ
15週 (後期末試験)
16週 後期末試験の返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。2
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。2
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。2
インターネットの概念を説明できる。2
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。2
基本的なルーティング技術について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000