情報システム開発

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報システム開発
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 鶴保征城・駒谷昇一「ずっと受けたかった ソフトウェアエンジニアの授業① 増補改訂版」(翔泳社)
担当教員 岡田正 (情報)

到達目標

学習目的:情報システムの開発の流れをソフトウェア工学の基礎知識として学び,開発のプロセス,開発手法,分析・設計の方法,プロジェクトマネジメントの手法について理解する。

到達目標:
1.情報システムの開発の流れを理解し説明できる。
2.開発のプロセス,開発手法,分析・設計の方法について理解し説明できる。
3.プロジェクトマネジメントの手法について理解し説明できる。

ルーブリック

不可
評価項目1情報システムの開発の流れを理解し,具体的に説明できる。情報システムの開発の流れを理解し,説明できる。情報システムの開発の流れを理解し,基本事項を説明できる。情報システムの開発の流れを理解できず,説明できない。
評価項目2開発のプロセス,開発手法,分析・設計の方法について理解し,具体的に説明できる。開発のプロセス,開発手法,分析・設計の方法について理解し,説明できる。開発のプロセス,開発手法,分析・設計の方法について理解し,基本事項を説明できる。開発プロセス,開発手法,分析・設計の方法について理解できず,説明できない。
評価項目3プロジェクトマネジメントの手法について理解し,具体的に説明できる。プロジェクトマネジメントの手法について理解し,説明できる。プロジェクトマネジメントの手法について理解し,基本事項を説明できる。プロジェクトマネジメントの手法について理解できず,説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:情報システム・プログラミング・ネットワーク

必修・履修・履修選択・選択の別:必履修

基礎となる学問分野:情報学/計算基盤/計算機システム,ソフトウェア,情報ネットワーク

学科学習目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化」である。

授業の概要:情報システムの開発の流れをソフトウェア工学の基礎知識として説明する。ソフトウェア開発のプロセス,開発手法,分析・設計の方法,プロジェクトマネジメントの手法について説明する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:板書と配付資料を使い,演習も取り入れながら授業を進める。また,授業で扱った内容の理解が深まるよう,小テスト・課題レポートを課す。

成績評価方法:定期試験(中間,期末の各試験を同等に評価する)2回の平均点(70%)と演習(小テストおよび課題レポートも含む)の評価点(30%)の合計で評価する。定期試験が60点未満の学生に対し,担当教員が必要と判断した場合は再試験を行う。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のため履修(欠課時間が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:1,2年生で学習する情報システムおよびプログラミングに関する知識をよく復習して受講すること。

基礎科目:情報リテラシー(1年),プログラミング基礎(2),情報ネットワーク基礎(2)など

関連科目:情報システム(4年),システムプログラミング(5),eビジネス(5)など

受講上のアドバイス:情報処理技術者試験等で取り上げられる情報システムやソフトウェアに関する技術用語について理解しておくこと。
授業開始前に行う出席確認に遅れた者は遅刻として扱う。遅刻は授業時間の1時限目の半分までとし,それを過ぎるとその時限を欠課とする。2時限目も同様に扱う。

連絡教員:川波弘道・総合理工学科情報システム系

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義内容のガイダンス
2週 ソフトウェア工学とは ソフトウェアの概要について説明できる.
3週 ソフトウェア開発のプロセス ソフトウェア開発プロセスについて説明できる.
4週 開発手法について ソフトウェア開発手法について説明できる.
5週 ソフトウェア開発の基本技術 ソフトウェア開発の基本技術について説明できる.
6週 構造化分析・設計 構造化分析と構造化設計について説明できる.
7週 データ中心設計 データ中心設計について説明できる.
8週 (中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却と解答解説
10週 オブジェクト指向分析・設計 オブジェクト指向分析と設計について説明できる.
11週 モデリング モデリングについて説明できる.
12週 プロジェクトマネジメントとは プロジェクトマネジメントについて説明できる.
13週 プロセス群と知識エリア プロセス群と知識エリアについて説明できる.
14週 ソフトウェア産業の課題 ソフトウェア産業の課題について説明できる.
15週 (期末試験)
16週 期末試験の返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアコンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。3
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。3
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。3
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造を実装することができる。3
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。3
コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。3
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。3
集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。3
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。3
システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。3
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。3
プロジェクト管理の必要性について説明できる。3
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。3
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。3
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。3
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。3
排他制御の基本的な考え方について説明できる。3
記憶管理の基本的な考え方について説明できる。3
形式言語の概念について説明できる。3
オートマトンの概念について説明できる。3
コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。3
形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。3
正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。3
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3
インターネットの概念を説明できる。3
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3
主要なサーバの構築方法を説明できる。3
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000