日本語Ⅲ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語Ⅲ
科目番号 0046 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 『留学生のための時代を読み解く上級日本語 第3版』(スリーエーネットワーク),『書きたくなる アシスト常用漢字』(数研出版),その他,教員が適宜準備し配付する。
担当教員 山田 朱美

到達目標

学習目的:高専における学生生活を有意義に過ごすとともに大学院レベルの教育課程に進む可能性を伸ばすため,学術的な活動に対応できる総合的な日本語能力の育成を目指す。

到達目標
1.新聞や教科書に書かれている漢字・文章が理解できる。
2.日本語で情報を収集し,論理的に文章を書くことができる。
3.相手やその場に応じた適切な日本語を使って話をすることができる。
4.日本文化への理解を深めるとともに,それらに親しもうとすることができる。
5.日本語の効果的な説明方法や手段を用いて自分の意見を伝え,円滑なコミュニケーションを図ることができる。

ルーブリック

不可
評価項目1日本語能力試験N1程度の文章を読み,理解できる。日本語能力試験N2級程度の文章を読み,理解できる。日本語能力試験N2級程度の文章を読み,ある程度理解できる。左記に達していない。
評価項目2日本語能力試験N1程度の漢字を使いながら,テーマに沿った作文を書くことができる。日本語能力試験N2程度の漢字を使いながら,テーマに沿った作文を書くことができる。日本語能力試験N2程度の漢字を使いながら,概ねテーマに沿った作文を書くことができる。左記に達していない。
評価項目3ディスカッションに積極的に参加することができる。また,スピーチを行うことができる。ディスカッションに参加することができる。また,スピーチを行うことができる。スピーチを行うことができる。左記に達していない。
評価項目4日本文化を理解し,親しもうとする姿勢を持っている。また,自国との違いを理解し,互いの良いところを評価することができる。日本文化を理解し,親しもうとする姿勢を持っている。日本文化を理解することができる。先に達していない。
評価項目5適切な表現を用い日本語で円滑なコミュニケーション円滑を図ることができる。日本語で円滑なコミュニケーションを図ることができる。日本語でコミュニケーションを図ることができる。先に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:日本語

基礎となる学問分野:人文学/文学・言語学

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(F)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力の育成」であるが,付随的には,日本語や日本文化を理解し,自国の言葉や文化と比較し,考察することが「(B)地球的視野に立った人間性の育成」にもつながる。

授業の概要:高等教育機関で自律した学習者となるために必要な日本語読解力・作文力を向上させるため,さまざまな日本語で書かれた日本語の文章を読み,身近な話題について作文を書く。同時に,日本での生活に必要な会話力・聴解力を伸ばすためにディベートやスピーチなども行う。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書にそって授業を進めていくが,その他の副教材(問題集や新聞・インターネットの記事)を適宜用いて,受講生の知識と運用能力の定着を図る。トピックについて調べ,自分の考えをまとめ,それを発表したり,意見交換を行う時間も設ける。アウトプットの訓練を重ねていくことで,今後必要とされる日本語でのプレゼンテーションの能力も養っていく。また,日本語上級者に求められる漢字力・語彙力を養うために,『書きたくなる アシスト常用漢字』を使い,漢字学習も進めていく。受講生がさらに日本語能力に磨きをかけることができるよう努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

成績評価方法:
・成績は,定期試験(70%)+漢字の小テスト(10%)+課題提出物(10%)+出席状況・学習態度(10%)の合計から評価する。
・60点以上を合格とし,必要に応じて再試験を実施する。
注意点:
履修上の注意:本科目は3学年の課程修了の為に履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:事前に日本語能力試験(JLPT)N2レベルに達していることが望ましい。学習内容が多いため,受講生には日々予習・復習を行い,学習の取りこぼしがないように努められたい。受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような教学,情報提供に努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

基礎科目:日本語Ⅰ(1年),日本語作文(1),日本語会話と聴解Ⅰ(1),日本事情(1),日本語Ⅱ(2),日本語会話と聴解Ⅱ(2),その他母国で受けた留学前事前研修など

関連科目:理科用語(留学生3年)

受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・積極的に授業に参加し,課題は期限を守って提出すること。
・毎週,漢字と語彙の小テストを実施するため,受講生は『書きたくなる アシスト常用漢字』の指定された範囲を予習してくること。
・受講生の状況によって,テキストや授業内容を変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Ⅰ 生活
1.遠距離結婚
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
2週 Ⅰ 生活
2.「輝く女性」とは何なのか-「女性活躍」の現場ー
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
3週 Ⅰ 生活
3.父親の育児参加
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
4週 Ⅰ 生活
4.社内結婚,企業が後押し
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
5週 Ⅰ 生活
5.働き方ー変わる・変える
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
6週 Ⅱ 少子高齢社会
6.なぜ少子化が社会問題なのか
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
7週 Ⅱ 少子高齢社会
7.「買い物弱者」
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解できているか振り返る。
10週 Ⅱ 少子高齢社会
8.離れて暮らす親の見守り
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
11週 Ⅱ 少子高齢社会
9.ノーマライゼーションの地域をつくる
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
12週 Ⅱ 少子高齢社会
10.高齢社会は怖くない!?
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
13週 Ⅲ 教育
11.学歴とは別のものさしで
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
14週 Ⅱ 少子高齢社会
12.メディア機器・IT機器の影響
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
15週 (前期期末試験)
16週 前期末試験の返却と解答解説 これまで学んだことをきちんと理解し,応用することができる。
後期
3rdQ
1週 Ⅲ 教育
13.「主権者教育」
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
2週 Ⅳ 企業と労働
14.日本型雇用システム(1)
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
3週 Ⅳ 企業と労働
15.日本型雇用システム(2)
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
4週 Ⅳ 企業と労働
16.日本的性別分業とM字型雇用カーブ
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
5週 Ⅳ 企業と労働
17.どうする?長時間労働
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
6週 Ⅳ 企業と労働
18.なぜコミュニケーション能力か
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
7週 Ⅴ 科学技術と人間
19.インターネットの隆盛
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解できているか振り返る。
10週 Ⅴ 科学技術と人間
20.ロボットの活用
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
11週 Ⅴ 科学技術と人間
21.AIは人間の仕事を奪ってしまうのか
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
12週 Ⅴ 科学技術と人間
22.「ビッグデータ社会」
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
13週 Ⅴ 科学技術と人間
23.本当に「原発は安い」のか
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
14週 Ⅵ 環境と人間
24.タバコのもたらすもの
・内容について理解し,日本語で文章の要点や言葉の意味を説明することができる。
・学んだ文法を用いて文章を作成することができる。
15週 (後期期末試験)
16週 後期末試験の答案返却と試験解説 これまで学んだことをきちんと理解し,応用することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表漢字の小テスト課題授業態度・出席状況その他合計
総合評価割合5001030100100
基礎的能力5001030100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000