CAD入門

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 CAD入門
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:アドライズ(編)「よくわかる3次元CADシステム SOLIDWORKS入門」(日刊工業新聞社) 参考書:実教出版「機械製図」(林洋次)「電気製図」(大平典男、 岡本裕生)など
担当教員 山口 大造,加藤 学,半田 祥樹

到達目標

学習目的:
ものづくり現場においては機械および電気・電子製図の素養が必須であり,そのツールとして広く利用されている3次元CADの基本操作を学ぶことで,物体の形状把握や表現法を習得する。

到達目標
1.CADシステムの役割と構成を説明できる。
2.CADシステムの基本能力を理解し,利用できる。
3.3次元モデルを3Dプリンターの特性と仕組みを理解して適切に出力できる。

ルーブリック

不可
評価項目1CADシステムの役割と構成を説明できる。CADシステムの概要を説明できる。CADシステムの役割を説明できる。左記に達していない。
評価項目2CADシステムの基本機能を理解し,利用できる。CADシステムの基本機能を理解している。CADシステムの最低限の機能を理解している。左記に達していない。
評価項目3図面の役割と種類を説明できる。図面の役割を理解している。三角法を理解している。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門

学習の分野:工学系共通・材料・設計と生産 情報・制御 電気・電子・制御

基礎となる学問分野:工学/機械工学/設計工学・機械機能要素・トライボロジー

学習教育目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

授業の概要:機械および電気・電子製図のツールとして広く利用されているCADの基本操作を学ぶ。機械のCADソフトは「SolidWorks」を使用する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:
総合情報センタ内演習室を利用して授業を進める。CADシステムを理解するために演習を主とし,最後には簡単な図面が描けるように基本操作を繰り返す。

成績評価方法:
課題の完成度の評価(60%),取り組み姿勢(40%),ただし,図面が一つでも提出されていなければ成績評価は不可となる。
注意点:
履修上の注意:
学年の課程修了のためには履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:
機械および電気・電子製図の基礎となるCAD操作を行う。

事前に行う準備学習:日頃からPCの基礎操作に慣れておく必要がある。前回講義内容の復習を行うこと。

基礎科目:総合理工基礎(1 年)

関連科目:電気電子回路(2年)

受講上のアドバイス:
演習を伴う科目であるので遅刻や欠課をしないこと。15分を越える遅刻は欠課とみなす。基本操作を習得するためには,取り組み姿勢が重要である。図面の提出期限は絶対厳守のこと。
また本科目は、「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・ガイダンス
・3次元CADとコンピュータグラフィックス
(授業時間外の学習:課題(1))
授業全体の流れを把握する。
注意事項を理解する。
2週 ・ CADの種類と特徴
・ CADの基本操作1〔CADソフトの起動,ファイル保存,終了〕
(授業時間外の学習:課題(2))
CADの種類と特徴が説明できる(教科書ページ7-14、以下同様)。CADソフトの起動,ファイル保存,終了を実行できる(15-30)。
3週 ・製図の基礎〔基礎的な図形のかき方〕
・形状把握と三面図の基礎〔三角法〕
(授業時間外の学習:課題(3))
製図に関する専門用語・道具の使い方を理解できる。第三角法について説明できる。
4週 ・ CADの基本操作2〔スケッチ,寸法記入操作〕
・ CADの基本操作3〔フィーチャー操作〕
スケッチ,寸法記入操作を実行できる(31-39)。フィーチャー操作を実行できる(40-47)。
5週 ・ CADの基本操作4〔フィレット操作〕
(授業時間外の学習:課題(4))
・ CADの基本操作5〔アセンブリ操作〕
(授業時間外の学習:課題(5))
フィレット操作を実行できる(48-59)。アセンブリ操作を実行できる(60-73)。
6週 ・ 簡単な機械要素のCAD演習1
(授業時間外の学習:課題(6))
部品の作成(31-39)。
新しく部品を作成できる。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
7週 ・ 簡単な機械要素のCAD演習2
(授業時間外の学習:課題(7))
部品の作成(40-59)。
スケッチの押し出し・モデルの表示操作・くり抜き形状追加ができる。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
8週 (中間試験)
2ndQ
9週 ・ 簡単な機械要素のCAD演習3
(授業時間外の学習:課題(8))
部品の作成(60-73)。
形状の複写・角を丸める・スケッチの完全定義ができる。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
10週 ・ 簡単な機械要素のCAD演習4
(授業時間外の学習:課題(9))
部品の作成(74-86)。
モデルの修正・スケッチを回転させてモデルを作ることができる。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
11週 ・ 簡単な機械要素のCAD演習5
(授業時間外の学習:課題(10))
部品の作成に関する検図ができる。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
12週 ・ モデルの作成1
(授業時間外の学習:課題(11))
アセンブリの作成(87-104)
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
13週 ・ モデルの作成2
(授業時間外の学習:課題(12))
図面を作成する(105-119)。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
14週 ・ モデルの作成3
(授業時間外の学習:課題(13))
部品図を作成する(120-130)。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
15週 ・ モデルの作成4
(授業時間外の学習:課題(14))
検図を行い、図面を完成させる。
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト態度合計
総合評価割合000060040100
基礎的能力00000000
専門的能力000060040100
分野横断的能力00000000