地域文化論-津山学

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 地域文化論-津山学
科目番号 0135 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし(プリントを配布)
担当教員 江原 由美子

到達目標

学習目的:
地域の歴史や文化について知ることを通して,津山への理解を深める。
積極的に地域との関わりを持ち,地域文化の保存・継承・発展について思索する。

到達目標
1.地域の歴史や文化についての理解を深め,その特徴や独自性を説明できるようになる。
2.地域文化の保存・継承・発展について,意見や考えを持ち,自らの言葉で説明できるようになる。
◎3.効果的な説明方法や手段を用いて,他者とのコミュニケーションを図ることができる。

ルーブリック

不可
評価項目1地域の歴史や文化について理解し,その特徴や独自性を分かりやすく説明することができる。地域の歴史や文化について理解し,その特徴や独自性を説明することができる。地域の歴史や文化について理解し,その特徴や独自性を説明する努力をすることができる。地域の歴史や文化について理解しようとしない。
評価項目2地域文化の保存・継承・発展について,自らの意見や考えを持ち,説得力のある言葉で他者に説明することができる。地域文化の保存・継承・発展について,自らの意見や考えを持ち,他者に説明することができる。地域文化の保存・継承・発展について,自らの意見や考えを持ち,他者に説明する努力をすることができる。地域文化の保存・継承・発展について,自らの意見や考えを持とうとしない。
評価項目3臨機応変に方法や手段を選択し,より良いコミュニケーションを行うことができる。的確な方法や手段を考え,円滑なコミュニケーションを行うことができる。適切な方法や手段を考え,コミュニケーションを行う努力をすることができる。効果的なコミュニケーションについて考えない。また,コミュニケーションを行おうとしない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:融合科目・その他

基礎となる学問分野:人文科学・社会科学・自然科学全般

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「④分野横断的な融合力の育成」「⑤グローバルな視点と社会性の養成」「⑥課題探求・解決能力の育成」及び,「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(B)地球的視野に立った人間性の育成,B-2:地球上の多様な歴史観・文化・習慣の違いを理解し,説明できること」であるが,付随的には,「F-1:日本語による発表や討論・記述をとおして,自分の考えを相手に表現できること」や,「F-2:発表や討論をとおして,相手の考えや知識の相互理解ができること」にも関与する。

授業の概要:津山の歴史や文化,洋学についての講義,フィールドワークとその成果発表を通して,地域や地域文化についての理解を深める。
授業の進め方・方法:
授業の方法:前半は,津山の歴史や文化,洋学についての講義を行う。後半は,津山洋学資料館の見学,まち歩きのフィールドワークと,その成果の発表を行い,地域や地域文化への総合的な理解を深める。

成績評価方法:
・成績は,発表(30%)+課題提出物(30%)+最終レポート(40%)により評価する。
・定期試験は実施しない。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:
・事前に行う準備学習として,津山地域の歴史や文化に関する情報を収集しておくこと。史跡を訪れる,祭りに参加する,ご当地グルメを味わう等,方法は何でもよい。
・積極的に地域との関わりを持ち,日々の生活においても地域文化について考える機会を持つようにすること。

基礎科目:これまでに学習した全科目 関連科目:地域マネジメント論

受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・主体的にフィールドワークを行うこと。
・授業に積極的に参加し,期限を守って忘れずに課題を提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の内容・方法等について知る。
2週 津山の歴史と文化① 津山の歴史と文化について知る。
3週 津山の歴史と文化② 津山の歴史と文化について理解を深める。
4週 津山の洋学①津山における洋学の流れ 津山における洋学の流れを知る。
5週 津山の洋学②宇田川玄随(槐園)・宇田川玄真(榛斎) 宇田川玄随(槐園)と宇田川玄真(榛斎)の功績について知る。
6週 津山の洋学③宇田川榕庵 宇田川榕庵の功績について知る。
7週 津山の洋学④箕作阮甫 箕作阮甫の功績について知る。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 津山の洋学⑤箕作省吾・箕作秋坪とその子孫 箕作省吾・箕作秋坪とその子孫の功績について知る。
10週 フィールドワーク①津山洋学資料館見学 津山洋学資料館の見学により,津山の洋学への理解を深める。
11週 フィールドワーク②まち歩き まち歩きを通して,津山地域の魅力を再発見すると共に,地域文化の保存や発展について思索する。
12週 フィールドワーク成果発表① まち歩きの成果の発表を通して,地域や地域文化への理解を深める。
13週 フィールドワーク成果発表② まち歩きの成果の発表を通して,地域や地域文化への理解を深める。
14週 フィールドワーク成果発表③ まち歩きの成果の発表を通して,地域や地域文化への理解を深める。
15週 (後期末試験)
16週 まとめ まとめを行い,津山地域への総合的な理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3

評価割合

試験発表課題レポート合計
総合評価割合0303040100
基礎的能力015152050
専門的能力00000
分野横断的能力015152050