材料加工学

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 材料加工学
科目番号 0155 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(情報システム系) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:中山一雄・上原邦雄「新版 機械加工」(朝倉書店)
担当教員 関 一郎

到達目標

学習目標
「良いものを早く安く作る」ことは機械技術者に与えられた一つの命題である。このため,各種工作法の基本特性に関する知識に基づき,適切で合理的な工程計画が立案できる能力が求められる。機械加工に際して,適切で合理的なもの作りの手段が選択でき,さらに適切な工作条件が設定できる能力を身に付け,実際の製造現場で活用できる能力を養う。

到達目標
1. 機械材料の工作方法および工作機械の基礎的な事柄を理解できる。
2. 除去加工の現象論を理解した上で,そのモデルが説明できる。
3. 除去加工の基本特性に関する知識に基づき,工作機械や加工条件選択の指針が示せる。
4. 加工中のトラブルに対して,合理的な解決手段の指針が示せる。

ルーブリック

不可
評価項目1切削加工の加工原理が説明でき,かつ切削工具・工作物,工作機械の運動から工作物形状創出のメカニズムを説明できる。切削加工の加工原理が説明できる.工作機械・工具・工作物の関係を説明できる。簡単な切削加工の加工原理が説明できる。左記に達していない。
評価項目2切削のしくみとそのモデルを理解し,切りくずの形態,切削抵抗,切削による熱の発生を説明できる。除去加工の現象を理解した上で,そのモデルが説明できる。除去加工モデルを挙げることができる。左記に達していない。
評価項目3除去加工の基本特性に関する知識に基づき,工作機械や加工条件選択の指針が示せる。工作物の形状,品質,コスト,加工時間との関係で工作機械や加工条件が決定されることを説明できる。加工条件を選択することができる。左記に達していない。
評価項目4加工条件による工作物の加工精度との変化,加工条件と材料特性との変化との関係を説明できる。加工精度,生産性を向上させるための,合理的な解決手段の指針が示せる。加工条件による工作物の加工精度との変化,加工条件と材料特性との変化との関係を説明できる。加工条件と材料特性との変化との関係を説明できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門

学習の分野:材料・設計と生産

基礎となる学問分野:工学/機械工学/生産加工学

学習教育目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「材料と構造」,「運動と振動」,「エネルギーと流れ」,「情報と計測・制御」,「設計と生産・管理」,「機械とシステム」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要:除去加工(工作機械を用いての加工)を主として扱い,機械工学を学ぶ技術者の基本的な素養として各種工作法およびその原理・特徴,さらには工作機械の基礎理論を学ぶ。加えて,実験実習で得た知識をもとに,加工技術とそれらの意義についても概説する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:板書を中心に,実験実習で学習した事項との関連に注意しながら授業を進める。また,理解が深まるよう学習の進度にあわせて,課題を課す。

成績評価方法:2回の定期試験の結果をそれぞれ同等に評価する(70%)。試験には,教科書,ノートの持ち込みを許可しない。適宜,課題を提出させる(30%)。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:実験実習で得られた知識と対応させ教科書や参考資料に目を通すなど予習を行うこと。各自で演習問題等を解き,理解を深めること。

基礎科目:総合理工入門(1年),総合理工実験実習(1),機械システム工学実験実習Ⅰ(2),機械工作法(2)など

関連科目:卒業研究(5年),生産工学(5),特別実験(専1),精密加工学(専1)など

受講上のアドバイス:「材料加工学」は,機械工学を学ぶ技術者の基本的な素養として,技術用語の理解や工作の原理・特徴の理解は必修である。設計と製造,それぞれの関係を念頭におき学習を進めてほしい。また,15分以上の遅刻は欠課扱いとする。準備学習として教科書を事前に一読していることが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 本年度は開講しない
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000