到達目標
学習目標: データモデリングの背景にある基礎概念や,データモデルとその操作法や設計法について学ぶ。講義に基づいて,各自が実際に検討・設計する。さらに,実際のコンピュータ演習により,具体的な応用技術を学ぶ。
到達目標
1.データモデリングの基礎的な技術を理解する。
2.情報をコンピュータ内で表現(データベース化)するための技術を理解する。
3.検討内容を説明できるようになること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 関係データベース管理ツールを応用して,さまざまなデータを作成・検索できる。 | 関係データベース管理ツールを応用して,簡単なデータを作成・検索できる。 | 与えられ課題に対して,関係データベース管理ツールを使って,データを作成・検索できる。 | 与えられ課題に対して,関係データベース管理ツールを使って,データを作成・検索できない。 |
評価項目2 | 様々な情報に対する関係データベースのテーブルを設計できる。 | 簡単な情報に対する関係データベースのテーブルを設計できる。 | 与えられ課題に対して,関係データベースのテーブルを設計できる。 | 与えられ課題に対して,関係データベースのテーブルを設計できない。 |
評価項目3 | データベース管理システムにおける様々な課題と機能について理解し,分かりやすく説明できる。 | データベース管理システムにおける様々な課題と機能について理解し,説明できる。 | データベース管理システムの基本的な機能について理解し,説明できる。 | データベース管理システムの基本的な機能について理解し,説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別: 専門 学習の分野: 情報・制御
必修・選択の別: 選択
基礎となる学問分野: 情報学/メディア情報学・データベース
専攻科学習目標との関連: 本科目は専攻科学習目標「(2) 電気・電子,情報・制御に関する専門技術分野の知識を修得し,機械やシステムの設計・製作・運用に活用できる能力を身につける。」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連: 本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-1:工学に関する基礎知識として,自然科学の幅広い分野の知識を修得し,説明できること」であるが,付随的には,「A-2,C-1」にも関与する。
授業の概要: コンピュータや通信技術の発展により,さまざまな分野においてコンピュータが組み込まれ,システムのIT(情報技術)化は不可欠なものとなってきた。本講義では,情報システムを構築する上で,重要な技術である実世界の情報をコンピュータ内に記述するためのデータモデリング技術を中心に基礎的な情報技術の修得をめざす。
授業の進め方・方法:
授業の方法: 板書により授業を進める。また,理解が深まるようコンピュータ演習を行い,小テスト,レポートを課す。
(授業時間外の学習内容)
・基本的に,授業で学習した内容の理解度を確認するための小テストを次の週に行う。新しい概念や用語が多く,授業だけで深く理解できないため,復習を行うこと。
・コンピュータ演習の目的は,座学で学ぶモデルと実際に実現されているソフトウェア(データベースシステム)との関連やソフトウェアの使い方を理解することにある。これを踏まえて,データモデリングに関する課題を課す。入力作業が多いため,授業以外の時間に検討・設計を行い,授業では修正や詳細化を行うこと。
成績評価方法:
・定期試験(30%),小テスト(20%),レポート(50%)で評価する。
注意点:
履修上の注意: 本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。
履修のアドバイス: 実験のデータの整理などに活かせるよう心掛けてほしい。
受講上のアドバイス: 基礎として必要な専門知識は特にない。しかし,新しい概念や用語が多くでてくるため,予習,復習をして理解を深めて欲しい。
また,出欠確認時以降の入室は遅刻とする。遅刻は2回で1単位時間の欠課として扱う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,データモデリングの基礎概念 |
概要,記憶とモデル
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2週 |
関係データベース |
データモデル
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3週 |
関係データベース |
テーブル作成
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4週 |
関係データベース |
基本操作
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5週 |
関係データベース |
操作と演習
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6週 |
テーブルの設計 |
基礎概念とER図
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7週 |
テーブルの設計 |
不整合と分割
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8週 |
テーブルの設計 |
FD
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4thQ |
9週 |
テーブルの設計 |
正規形
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10週 |
テーブルの設計 |
演習
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11週 |
同時実行制御 |
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12週 |
テーブルの設計 |
演習:自由課題
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13週 |
物理的データ格納方式 |
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14週 |
障害回復 |
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15週 |
(期末試験) |
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16週 |
試験の返却と解答解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 0 | 0 | 0 | 50 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 50 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |