電磁気学特論

Course Information

College Tsuyama College Year 2020
Course Title 電磁気学特論
Course Code 0007 Course Category Specialized / Elective
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Advanced Electronics and Information System Engineering Course Student Grade Adv. 1st
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials John A.Buck, William H.Hayt.Jr “Engineering Electromagnetics” seventh Edition, McGRAW-HILL INTERNATIONAL EDITION
Instructor KUBO Toshihiro

Course Objectives

【学習目的】
電磁気学に関する物理的な現象を数式で表現でき,その解が意味する物理的な内容を理解できる能力を習得する。
【到達目標】
1.電場・磁場におけるベクトル量の微分・積分が計算できる。
2.ガウスの法則の物理的意味を説明できる。
3.アンペール・マクスウェルの法則の物理的意味を理解し計算できる。
4.マックスウェル方程式の物理的な意味を説明でき、電磁波の波動方程式を導出することができる。
5.授業を通して技術英語の読解力を身につける。

Rubric

不可
評価項目1ベクトル量の微分・積分が全ての座標系(直交・球・円柱)で行うことができるベクトル量の微分・積分がある特定の座標系で行うことができるベクトル量の基礎計算がある特定の座標系で行うことができるベクトル量の計算ができない
評価項目2ガウスの定理を理解し、全ての座標系(直交・球・円柱)において発散の定理を利用し、電束・電界・電荷などを求めることができるガウスの定理を理解し,ある特定の座標系において発散の定理を利用し、電束・電界・電荷などを求めることができるガウスの定理を理解し、ある特定の座標系において、電束・電界・電荷などを求めることができるある特定の座標系において、電束・電界・電荷などを求めることができない
評価項目3ガウスの定理、アンペアの周回積分の法則、ファラデーの法則に変位電流の概念を導入することでマックスウェルの方程式を導くことができ、その物理的意味を説明できるガウスの定理、アンペアの周回積分の法則、ファラデーの法則に変位電流の概念を導入することでマックスウェルの方程式が導けることを理解し,その物理的意味を説明できる変位電流の概念が理解でき,マックスウェルの方程式の物理的意味を説明できる変位電流の概念が理解できない

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
一般・専門の別:「専門」
学習の分野:電気・電子

必修・必履修・履修選択・選択の別:選択

基礎となる学問分野:工学/電気電子工学

学習・教育目標との関連:
本科目は専攻科学習目標「(2)電気・電子,情報・制御に関する専門技術分野の知識を修得し,機械やシステムの設計・製作・運用に活用できる能力を身につける。」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:
本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門分野の知識を修得し,説明できること」であが,付随的には「(A-1)」にも関与する。

授業の概要:
本科の3年・4年で学んだ電気磁気学Ⅰ・Ⅱを空間的非対称領域に応用することを学ぶ。そのためにベクトル場の微分・積分という概念を理解し,本科で学んだ内容を数学的に理解できるように解説とディスカッションを行う。
Style:
授業の方法:1年の前期に16週,1週2単位時間で開講する。板書による説明とディスカッションとを併用した授業を進める。教科書に従って授業を進めるが,別の教材を用意して授業を進める場合もある。また,理解が深まるように,レポート課題を課す

成績評価方法:
全体を通じて試験を1回行う。評価は試験結果(60%)とレポート結果(40%)を総合して行う。試験結果をA点(100点満点),レポート結果をB点(40点満点)とし,最終成績T=(1-B/100)×A+Bとする。試験は筆記用具・電卓以外は持ち込み禁止とする。
Notice:
本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:
本科で学んだ数学の微積分・ベクトル解析などを復習しておくこと。

基礎科目:基礎線形代数(2年),微分積分Ⅱ(3),微分方程式(3),電気磁気学Ⅰ・Ⅱ(電気電子3,電気電子4),電気回路Ⅰ・Ⅱ(電気電子3,電気電子4)

関連科目:特別研究(専1,2年)

受講上のアドバイス:
板書される内容を理解しながらノートに取ること。遅刻に関しては、出席を採り終わってから時間の半分までを遅刻とする。それ以上遅れると欠課とみなす。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st Guidance,Vector Analysis ベクトル解析の復習
2nd Coulomb’s Law, Electric Field Intensity クーロンの法則と電場, 近接作用の概念を理解する
3rd Electric Flux Density, Gauss’s Law 電場に対するガウスの法則を理解する
4th Application of Gauss’s Law ガウスの法則を用いた電荷密度・電場を計算することができる
5th Energy and Potential, Potential Gradient 静電ポテンシャルについて理解する
6th Dipole, Energy Density in the Electric Field 電気双極子、静電場のエネルギーを計算することができる
7th Conductors and Current Density 定常電流について理解する
8th Nature of Dielectric Materials 誘電体の性質を理解する
2nd Quarter
9th Capacitance and Poisson’s Equations 静電容量、ポアソン方程式を説明できる
10th Steady Magnetic Field 静磁場の基本法則を理解する
11th Force on a Moving Charge ローレンツ力を理解する
12th Magnetic Forces and Materials 磁性体の性質を理解する
13th Time-Varying Fields 時間的に変動する電磁場と変位電流の概念を説明できる
14th Maxwell’s Equation マクスウェル方程式から電磁波の波動方程式を導出できる
15th 試験
16th 答案返却と解答解説

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価課題小テストその他Total
Subtotal6010020100100
基礎的能力0000000
専門的能力6010020100100
分野横断的能力0000000