情報システム演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報システム演習Ⅱ
科目番号 0033 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子・情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 演習テキスト配布  参考書:プログラミング技術,ソフトウェア開発に関する書籍
担当教員 曽利 仁,河合雅弘 (情報)

到達目標

学習目的:情報システムの構築を行う上で必要なソフトウェア開発手法を学ぶとともに,問題を解決するために必要な調査検討,計画立案,実施,考察を行い,これらを自ら主体的に取り組み推進する能力(構想力)および得られた成果をまとめ口頭で発表できる(コミュニケーション能力)を身に付ける。

到達目標
1.ソフトウェア開発手法の流れに基づくプログラム開発を体験し,ソフトウェア開発手法の基礎を理解し説明できる。
2.課題解決のために自ら主体的に取り組み,調査検討,計画立案,実施,考察,発表などを行うことができる。
3.計画したソフトウェアを完成させ,結果をまとめて発表できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1ソフトウェア開発手法の流れに基づくプログラム開発を体験し,ソフトウェア開発手法の基礎を十分理解し,分かり易く説明できる。ソフトウェア開発手法の流れに基づくプログラム開発を体験し,ソフトウェア開発手法の基礎を理解し,説明できる。ソフトウェア開発手法の流れに基づくプログラム開発を体験し,ソフトウェア開発手法の基礎を理解し,概要を説明できる。左記に達していない。
評価項目2課題解決のために自ら主体的に積極的に取り組み,調査検討,計画立案,実施,考察,発表などを高いレベルで行うことができる。課題解決のために自ら主体的に取り組み,調査検討,計画立案,実施,考察,発表などを行うことができる。課題解決のために自ら主体的に取り組み,基本となる部分について,調査検討,計画立案,実施,考察,発表などを行うことができる。左記に達していない。
評価項目3計画したソフトウェアを高いレベルで完成させ,結果をまとめて分かり易く発表できる。計画したソフトウェアを完成させ,結果をまとめて発表できる。計画したソフトウェアの基本となる部分を完成させ,結果をまとめて発表できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:情報・制御

基礎となる学問分野:情報学/計算機システム・ネットワーク

専攻科学習目標との関連:本科目は専攻科学習目標「(2) 電気・電子,情報・制御に関する専門技術分野の知識を修得し,機械やシステムの設計・製作・運用に活用できる能力を身につける。」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(D)課題解決能力の育成,D-2:ハードウェアとソフトウェアを利用した適切な方法を用いて,要求された課題を制約の下でデザインできること」であるが,付随的に「A-2,A-3」,「C-1」,「F-1」にも関与する。

授業の概要:ソフトウェア開発手法を学びながら,一つの課題を半年間かけて完成させる。ハードウェアとソフトウェアを利用した適切な方法を用いて成果を求め,その成果をまとめて発表する。その開発過程を通してプログラム開発に必要な基礎的能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
授業の方法:各自一つのソフトウェア開発課題を決定し,半年かけてソフトウェアを完成させる。ソフトウェア開発手法の流れに基づき,計画書,仕様書,設計書を作成し,プログラム開発を進める。ハードウェアとソフトウェアを利用した適切な方法を用いて課題に取り組み,試作プログラムを作成して機能の確認を行い,その内容を発表する。問題点等をチェックした後,追加修正を行って最終プログラムを完成させ,結果をまとめて発表する。

成績評価方法:
それぞれの報告書の内容(70%),作成したプログラムの内容(10%),発表の内容(20%)で評価する。
注意点:
履修上の注意:本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。プログラム開発に使う言語をあらかじめ調べておき,準備しておくこと。

履修のアドバイス:各自,研究室のパソコンを使用してプログラム開発できるように準備すること。

基礎科目:プログラミング言語(情報3年),アルゴリズムとデータ構造(情報4),情報処理(電気電子5),情報科学(専1),情報システム(専1)

関連科目:情報システム演習Ⅰ(専2年)

受講上のアドバイス:試作プログラムでは,目標とした機能を確認できるプログラムを作り,問題点をチェックし,プログラムを修正する。その後,インタフェースを含めた各部を仕上げ,プログラムを完成するように進めるのが効率的である。遅刻は授業時間の1時限目の半分までとし,それを過ぎるとその時限を欠課とする。2時限目も同様に扱う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
・授業の概要
・授業の概要について理解する
2週 演習
・事例によるプログラム開発の演習(前半)
・プログラム開発の演習(前半)を行い開発の流れを理解する
3週 演習
・事例によるプログラム開発の演習(後半)
・プログラム開発の演習(後半)を行い開発の流れを理解し報告書を提出できるようにする
4週 演習
・プログラム開発の課題選択
・実施計画書の作成
・プログラム開発の課題を選択し実施計画書を作成する
5週 演習
・実施計画書の発表とディスカッション
・実施計画書を発表し他の学生と意見交換した上で修正した計画書を提出できるようにする
6週 演習
・仕様の分析と要求仕様書の作成
・試作プログラムの設計と作成
・仕様を分析し要求仕様を決定するとともに試作プログラムの設計と作成を行う
7週 演習
・試作プログラムの設計と作成
・試作プログラムの設計と作成を行う
8週 演習
・試作プログラムの設計と作成
・発表準備
・試作プログラムの設計と作成を行うとともに試作プログラムの発表準備を行う
4thQ
9週 発表会
・試作プログラムの発表
・試作プログラムの発表を行う
10週 演習
・プログラムの追加と修正
・プログラムの追加と修正を行う
11週 演習
・プログラムの追加と修正
・プログラムの追加と修正を行う
12週 演習
・プログラムの仕上げと発表準備
・プログラムの仕上げと発表準備を行う
13週 発表会
・開発したプログラムの最終発表
・開発したプログラムについて最終発表を行う
14週 報告書作成
・最終報告書の構成の説明と作成
・最終報告書の作成を行う
15週 予備日
・最終報告書の作成
・最終報告書の作成を行う
16週 報告書提出
・最終報告書の作成および提出
・最終報告書の提出を完了する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合02000800100
基礎的能力0000000
専門的能力02000800100
分野横断的能力0000000