工業倫理学

Course Information

College Tsuyama College Year 2018
Course Title 工業倫理学
Course Code 0072 Course Category General / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 4
Department Department of Mechanical Engineering Student Grade 5th
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 教科書:稲田知己ほか「技術者倫理」(学術図書出版)  参考書:特になし
Instructor INADA Tomomi

Course Objectives

学習目的:この授業は技術者倫理を事例分析的に検討することによって,科学技術が社会および自然に及ぼす影響への理解力を高め,技術者として社会に対する責任を自覚する能力を涵養することを目標としている。

到達目標
1技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し,それを説明できる。
2説明責任,内部告発,製造物責任,リスクマネージメントなど,社会における技術者の役割と責任を理解し,それを説明できる。
◎3公共心を持ちながら他人や自分の独創性を尊重できる。
◎印がついているものは、分野横断的能力の到達目標です。

Rubric

不可
評価項目1技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し,その詳細を発展的に説明できる。技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し,その重要事項を詳細かつ基本的に説明できる。技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し,その基本事項を説明できる。左記に達していない。
評価項目2説明責任等,社会における技術者の役割と責任を理解し,詳細かつ発展的に説明できる。説明責任等,社会における技術者の役割と責任を理解し,その重要事項を詳細かつ基本的に説明できる。説明責任等,社会における技術者の役割と責任を理解し,その基本事項を説明できる。左記に達していない。
評価項目3公共心を持ち,他人や自分の独創性について詳細かつ発展的に表現することができる。公共心を持ち,他人や自分の独創性について詳細かつ基本的に表現することができる。公共心を持ち,他人や自分の独創性について基本的に表現することができる。左記に達していない。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
一般・専門の別:一般
学習の分野:人文・社会

必修・必履修・履修選択・選択の別:必修

基礎となる学問分野:哲学/倫理学

学習・教育目標との関連:本科目は一般科目学習・教育目標「(4)人間愛にみちた倫理観を身につける(人文・社会)」「(5)国際性に富んだ人材を育成するための幅広い教養を身につける(外国語,人文・社会)」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(G)技術者倫理の理解,G-1:倫理的・経済的および安全上の考察に関する理解を深め,技術者として社会に対する責任を自覚し,説明できること」である。

授業の概要:科学技術の急速な進歩によって,これまでの人類が想像しえなかったような未曾有の倫理的諸問題に,現代のわれわれは直面している。この講義では,技術者倫理を体系的に概説する。


Style:
授業の方法:技術者倫理の教科書を使用して授業を進めていくが,事例をできるだけ多く取り上げることによって,話が抽象的にならないように工夫する。技術士講演会や地域連携講座を取り入れる。


成績評価方法:
年2回の定期試験70%(その内訳は,35%×2)。年3回のレポート30%(その内訳は,10%×3)。それぞれの試験ないしレポートで,上記の達成目標の達成度を判定できる課題を課す。原則として,再試験は実施しない。
Notice:
履修上の注意:課程修了のため履修が必須である。本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:予習復習としては,テレビや新聞のニュースを日頃から見ること。そのようにして問題関心を日常的に養うこと。

基礎科目:倫理(全系1年)

関連科目:工学倫理(専1),現代哲学(専2)

受講上のアドバイス:本科目は環境教育関連科目,原子力コア人材育成関連科目である。
遅刻については,授業に大幅に遅れてやってきた学生は欠課とするが,何回かの遅刻を1欠課とするという措置はとらない。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st • ガイダンス 前期は到達目標1を中心に授業を進める。到達目標3はグループワークと報告書で扱う。
2nd • 近代の科学技術と哲学倫理 以下同じ。
3rd • (1)17世紀の科学革命
4th • (2)近代哲学はデカルトとベーコンに始まった
5th • (2)デカルトとベーコンの続き(第3節は省略)
6th • (4)近代科学技術と合理主義哲学の限界,知の転換点
7th • 前項の続き
8th • 20世紀という時代(第1節から第3節は省略)
2nd Quarter
9th • (4)豊かな生活と環境への負荷,人間自身の変化
10th • 前項の続き
11th • (5)新しい倫理の課題:生活と倫理の問題
12th • 前項の続き
13th • (5)新しい倫理の課題:環境倫理
14th • 前項の続き
15th (前期末試験)
16th 前期末試験の答案返却と試験解説
2nd Semester
3rd Quarter
1st • (5)新しい倫理の課題:環境倫理 後期は到達目標2を中心に授業を進める。到達目標3は、グループワークとレポートで扱う。
2nd • (5)新しい倫理の課題:生命倫理 以下同じ。
3rd • (5)新しい倫理の課題:生命倫理
4th • (5)新しい倫理の課題:経済倫理
5th • (5)新しい倫理の課題:経済倫理
6th • 21世紀を生きる――技術者としてどう生きるか(第1節~第3節は省略)
7th • 前項の続き
8th • (4)工学の倫理綱領と倫理規範(NSPE倫理規定等)
4th Quarter
9th • 事例研究――技術者として人間として自分ならどうするか
10th • 事例研究――(1)重大事故や失敗事例:タコマ橋,チャレンジャー号事故など
11th • (5)新しい倫理の課題:技術者倫理
12th • (5)新しい倫理の課題:技術者倫理
13th • (5)新しい倫理の課題:技術者倫理
14th • (5)新しい倫理の課題:技術者倫理
15th (後期末試験)
16th 後期末試験の答案返却と試験解説

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価自己評価課題小テストTotal
Subtotal70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000