電子情報回路

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子情報回路
科目番号 0014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:伊原充博他「ディジタル回路」(コロナ社)  参考書:角山正博他「ディジタル回路の基礎」(森北出版) 赤堀寛他「基礎から学べる論理回路」(森北出版) 浜辺隆二「論理回路入門」(森北出版)
担当教員 西尾 公裕

到達目標

学習目的:論理回路の機能を解析する能力と,課題に対して最適な論理回路を設計する技術を習得する。

到達目標
1. 数の体系を説明でき,論理式を用いた表現や論理演算が行える。
2. 真理値表,論理式,論理回路の対応を説明でき,相互に変換できる。
3. 課題に対して,真理値表を作り論理式を導き最適な論理回路を設計できる。

ルーブリック

不可
評価項目1論理式を用いた表現や論理演算を理解し,的確に説明することができる。論理式を用いた表現や論理演算を理解し,説明することができる。 論理式を用いた表現や論理演算を大まかに説明することができる。 論理式を用いた表現や論理演算を理解せず,説明することができない。
評価項目2真理値表,論理式,論理回路の対応を的確に説明でき,どのような回路でも相互に変換できる。真理値表,論理式,論理回路の対応を説明でき,基本的な回路を相互に変換できる。真理値表,論理式,論理回路の対応をほぼ説明でき,基本的な回路を相互に変換することがほぼできる。真理値表,論理式,論理回路の対応を説明できず,相互に変換できない。
評価項目3課題に対して,どのような機能であっても最適な論理回路を設計できる。課題に対して,基本的な機能の論理回路を設計できる。課題に対して,基本的な機能の論理回路の設計がほぼできる。課題に対して,論理回路を設計できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門  学習の分野:情報・制御

必修・履修・履修選択・選択の別:必修

基礎となる学問分野:工学/電気電子工学/制御工学

学科学習目標との関連:本科目は電気電子工学科学習目標「(2) 電気理論,電子・通信,情報・制御,電力・機器・設計に関する専門技術分野の知識を修得し,電気現象の解析や電気・電子機器の設計・製作に応用できる能力を身につける。」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A−2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。本科目は大学相当の内容を含む科目で,技術者教育プログラムの履修認定に関係する。

授業の概要:論理回路の基礎的内容を論理回路設計の立場から再確認するとともに,組み合わせ回路および順序回路の最適化設計の方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業の方法:板書を中心に授業を進めていく。理解を深めるために,適宜演習を解かせながら授業を進めていく。また,状況に応じてレポート・課題を与える。

成績評価方法:4回の定期試験の結果を同等に評価する(70%)。演習およびレポートを評価する(30%)。試験には,教科書・ノートの持込を許可しない。成績不振者には再試験を実施する場合がある。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために履修が必須である。

履修のアドバイス:教科書に出てくる用語の意味や定義をよく確認し正確に理解すること。また,例題や各章の最後に用意されている演習問題を一つずつ自分で解いて内容をよく確認すること。

基礎科目:制御基礎(2年),電気電子工学実験Ⅱ(2)など  関連科目:電気電子工学実験Ⅲ(3年),電気電子工学実験Ⅳ(4),電子情報回路特論(5)など

受講上のアドバイス:板書される内容を理解しながらノートに取ることを薦める。その日にノートを見返して理解不足の箇所を明確にし,次の授業で質問するように心掛けること。授業内容で理解できない場合は,教員に聞きにくること。
授業開始25分以内であれば遅刻とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,ディジタルとアナログ
2週 記数法
3週 符号系,ディジタル回路の基礎
4週 ブール代数と論理式
5週 基本法則とド・モルガンの定理
6週 論理式の簡単化
7週 基本論理素子
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解答
10週 ディジタル回路の設計法
11週 ANDとORの相互変換
12週 ディジタル回路の実現素子(ダイオード)
13週 ディジタル回路の実現素子(トランジスタ)
14週 ディジタル回路の実現素子(CMOS)
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の返却と解答
後期
3rdQ
1週 エンコーダとデコーダ
2週 データセレクタ
3週 比較回路
4週 パリティ回路
5週 2進加算,2進減算
6週 加算器
7週 減算器
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解答,RSフリップフロップ
10週 JKフリップフロップ,Dフリップフロップ,Tフリップフロップ
11週 カウンタ
12週 シフトレジスタ
13週 カウンタの設計方法
14週 メモリ,PLA,ASIC,マイクロプロセッサ
15週 (学年末試験)
16週 学年末試験の返却と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000