電気機器Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気機器Ⅱ
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:深尾正,「電気機器」,(実教出版) 参考書:仁田工吉他, 「大学課程電気機器(Ⅰ)」,(オーム社) 「エレクトリックマシーン&パワーエレクトロニクス第2版」(森北出版)
担当教員 石邊 信治

到達目標

学習目的:2年生までに学習した電気基礎の知識を基に,回転機の原理,構造,基本特性を理解し,また等価回路を用いて電気特性を考える能力を修得する。また,コスト,環境,安全などの制約を考慮した最適な機器構成について考え,解を見出す総合応用能力の基礎を修得する。

【到達目標】
1. 誘導機の原理と構造を説明できる。
2. 同期機の原理と構造を説明できる。
3. 誘導機と同期機の基本特性を理解し,等価回路を説明できる

ルーブリック

不可
評価項目1誘導機の原理と構造を図解しながらわかりやすく説明できる。 誘導機の原理と構造を説明できる。誘導機の原理と構造を理解している。左記に達していない。
評価項目2同期機の原理と構造を,図解しながらわかりやすく説明できる。同期機の原理と構造を説明できる。同期機の原理と構造を理解している。左記に達していない。
評価項目3誘導機と同期機の基本特性を理解し,等価回路を説明できて,電気特性の基礎的な計算ができる。誘導機と同期機の基本特性と等価回路を理解し,電気特性の基礎的な計算ができる。誘導機と同期機の基本特性と等価回路を理解している。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門・電気・電子

必修・履修・履修選択・選択の別:必修

基礎となる学問分野:工学/電気電子工学/電力工学・電力変換・電気機器

学科学習目標との関連:本科目は電気電子工学科学習目標「(2)電気理論,電子・通信,情報・制御,電力・機器・設計に関する専門技術分野の知識を修得し,電気現象の解析や電気・電子機器の設計・製作に応用できる能力を身につける」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要:広く世の中に普及していて無くてはならない機器であり,また電気機器の基本を理解する上で大変重要な2種類の回転機(誘導機と同期機)について,原理・基礎理論・運転特性などを学習する。


授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書を中心に授業を進めるが,適宜実物やプロジェクタによる視覚的な講義も行う。必要に応じて演習問題を課す。

成績評価方法:定期試験70%(4回の定期試験をそれぞれ同等に評価する。試験には自筆ノートの持込を許可する。状況により本試験と同等に扱う再試験を行うことがある。)演習問題30%
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:常に実物を想像しながら考え,計算をし,特性を求めるように心がけること。

基礎科目:電気電子基礎Ⅰ,Ⅱ(1,2年),電気機器Ⅰ(2)

関連科目:パワーエレクトロニクス(4年),電気電子機器設計(5),電気電子材料(5),発電工学(5),送配電工学(5),電気法規(5)

受講上のアドバイス:予習をよくすることにより,授業中は積極的に質問することを歓迎する。電気主任技術者試験(機械等)の受験にも本科目は役立つ。授業開始20分以内であれば遅刻とし,遅刻3回で1欠課とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,総論
2週 三相誘導電動〔原理・構造〕
3週 三相誘導電動機〔理論〕
4週 三相誘導電動機〔等価回路〕
5週 三相誘導電動機〔特性〕
6週 三相誘導電動機
〔始動法・損失・効率〕
7週 三相誘導電動機〔円線図〕
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 単相誘導電動機〔原理・始動法〕
10週 三相同期発電機〔原理〕
11週 三相同期発電機〔構造〕
12週 三相同期発電機
〔電機子反作用・等価回路〕
13週 三相同期発電機〔特性〕
14週 三相同期発電機〔並行運転〕
15週 (後期末試験)
16週 後期末試験の答案返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000