電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 西川正朗・下川博文・奥村万規子共著「続電気回路の基礎」(森北出版)
担当教員 植月 唯夫

到達目標

【学習目的】
2端子対回路、伝送回路(分布定数回路)、過渡現象、非正弦波交流回路、についての回路解析法を習得し、これらの知識を実際にどのように利用するかを理解する
【到達目標】
1.2端子対回路の種類・特徴を理解し、回路解析できる。
2.分布定数回路の特徴が説明でき,回路解析できる。
3.過渡現象・過渡応答の特徴が説明でき,回路解析できる。
4.非正弦波交流の電力・力率の説明ができ,計算ができる。

ルーブリック

不可
評価項目1複雑な2端子対回路のFパラメータを求め、交流回路における、各場所での電流・電圧を求めることが出来る。複雑な2端子対回路のFパラメータを求め、直流回路における、各場所での電流・電圧を求めることが出来る。基本的な2端子対回路のFパラメータを求め、直流回路における、各場所での電流・電圧を求めることが出来る。基本的な2端子対回路のFマトリクスを求めることが出来ない。
評価項目2分布定数回路の基礎方程式を解き、送端から見た入力インピーダンスや受端での電圧・電流を求めることが出来る。伝搬波の位相定数と周波数、伝搬速度、波長の関係を理解し、与えられた条件下で求めることが出来る。単位長さあたりのインピーダンス、アドミタンスが計算でき、伝搬定数、特性インピーダンスが計算できる。単位長さあたりのインピーダンス、アドミタンスが計算できない。
評価項目3交流のRL,RC直並列回路の過渡応答に対する微分方程式を解き、時定数と過渡応答の関係を説明できる。複雑な直流のRL,RC直並列回路の過渡応答に対する微分方程式を立て、解くことが出来る。基礎的な直流のRL,RC直並列回路の過渡応答に対する微分方程式を立て、解くことが出来る。RL,RC回路の過渡応答に対する微分方程式を立てることが出来ない。
評価項目4複雑なL,R,C直並列回路で非正弦波交流の電圧、電流、電力、力率を求めることが出来る。基礎的なL,R,C直並列回路で非正弦波交流の電圧、電流、電力を求めることが出来る。R L, R Cの基本回路で非正弦波交流の電圧、電流の瞬時値を求めることが出来る。R L, R Cの基本回路で非正弦波交流の電圧、電流の瞬時値を求めることが出来ない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気回路Ⅰで学んだことをもとに,2端子対回路,伝送回路(分布定数回路),過渡現象,非正弦波交流回路の解析,について学び,それらがどのような状況で必要になるかが理解し、その状況において知識を利用できるような講義を行う。
授業の進め方・方法:
1週2単位時間(90分)で開講する。板書と学生同士のディスカッションを中心の講義を行う。学習の進度にあわせて,理解が深まるように授業時間内に演習指導も行う。また授業でカバーしきれないところはレポートを課す。
注意点:
課程修了のため履修が必須である。また本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,2端子対回路の種類 2端子回路5種類理解
2週 2端子対回路のマトリクス表示・接続 Z,Y,Fマトリクス計算
3週 入出力インピーダンス Fマトリクスで入出力インピ―ダンス計算
4週 等価回路 電流・電圧増幅度、T型回路、π型回路計算
5週 等価回路変換 T型⇔π型変換計算、対称回路・変圧器のFパラメータ
6週 Z,Y,Fマトリクスの物理的意味 複雑な直並列回路計算
7週 等価電源の定理 鳳テブナンの定理との関係
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却解説,分布定数回路 伝送線路法的色理解
10週 伝搬定数・特性インピーダンス Z0,γ、α、β、伝搬速度計算
11週 分布定数回路の基礎方程式 分布定数のFパラメータ計算
12週 進行波、反射波,反射係数 反射、透過の理解
13週 無損失線路上の伝搬 反射電圧電流、透過電流電圧の計算
14週 定在波 定在波比、反射係数の計算
15週 前期末試験
16週 試験返却と解説,定常状態と過渡状態 過渡現象の方程式化理解
後期
3rdQ
1週 直流R-L回路の過渡現象 DC_RL回路の過渡状態の計算
2週 直流R-C回路の過渡現象 DC_RC回路の過渡状態の計算
3週 直流R-L-C直列回路の過渡現象 DC_RLC回路の過渡状態の計算
4週 ラプラス変換を用いた解法 ラプラス変換を用いた計算
5週 ラプラス回路を用いた解法 ラプラス回路を用いた解の求め方
6週 交流R-L回路の過渡現象 AC_RL回路の過渡状態の計算
7週 交流R-C回路の過渡現象 AC_RC回路の過渡状態の計算
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験返却と解説,非正弦波交流について フーリエ級数で表記
10週 実効値,波高率,波形率等 実効値、波高率、波形率の計算
11週 非正弦波交流の電流電圧 RL,RC回路の電流電圧瞬時値計算
12週 非正弦波交流の電力 RL,RC回路の無効電力・消費電力計算
13週 非正弦波交流の力率 RL,RC回路の力率計算
14週 非正弦波交流の瞬時電圧電流,電力,力率 RLC回路での計算
15週 後期末試験
16週 後期末試験の返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価課題小テストその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力0000000
専門的能力70003000100
分野横断的能力0000000