発電工学

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 発電工学
科目番号 0082 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:財満英一 著「発変電工学総論」,電気学会配付資料(http://www.tsuyama-ct.ac.jp/oke/contens/class.html)参考書:吉川栄和ほか 著「発電工学」,電気学会
担当教員 桶 真一郎

到達目標

学習目的:電気エネルギーを効率的に利用するために,エネルギー源やエネルギー変換について幅広く理解することを目的とする。

到達目標:
1.我が国および世界の電力系統の概要について説明できる。
2.水力,火力,原子力,および再生可能エネルギーを用いた発電方法の原理や特徴について説明できる。
3.各種発電方法および電力系統についての基本的な計算ができる。

ルーブリック

不可
評価項目1我が国および世界の電力系統の概要について説明できる。我が国および世界の電力系統の概要について基本的な事項を説明できる。我が国および世界の電力系統の概要についてとくに基本的な事項を説明できる。左記に達していない。
評価項目2水力,火力,原子力,および再生可能エネルギーを用いた発電方法の原理や特徴について説明できる。水力,火力,原子力,および再生可能エネルギーを用いた発電方法の原理や特徴の基本的な事項について説明できる。水力,火力,原子力,および再生可能エネルギーを用いた発電方法の原理や特徴のとくに基本的な事項について説明できる。左記に達していない。
評価項目3各種発電方法および電力系統についての基本的な計算ができる。各種発電方法および電力系統についての簡単な計算ができる。各種発電方法および電力系統についてのとくに簡単な計算ができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門・電気・電子

必修・履修・履修選択・選択の別:必修

基礎となる学問分野:工学/電気電子工学/電力工学・電力変換・電気機器

学科学習目標との関連:本科目は電気電子工学科学習目標「(2)電気理論,電子・通信,情報・制御,電力・機器・設計に関する専門技術分野の知識を習得し,電気現象の解析や電気・電子機器の設計・製作に応用できる能力を身につける」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は(A)「技術に関する基礎知識の深化,A-2:「「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要:電力を発生させるエネルギー源としての水力,火力,原子力,および再生可能エネルギーや,電力系統の運用について学習する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書に基づき,グループで調べ学習をおこなう。参考とする配付資料は事前にwebで配布する。適宜,小テストや宿題を課す。

成績評価方法:成績の評価は,定期試験:60%,レポート・小テスト等:40%とする。各定期試験の結果が60点未満の者は,理解度の再確認により60点を上限として定期試験の点数を変更する場合がある。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:次回の授業に向け,教科書に目を通すなど予習をおこなうとよい。なお,本科目では専門分野の知識・能力だけでなく,ジェネリックスキルの向上に資する授業をおこなう。

基礎科目:電気回路I,II(3,4年),電気磁気学I,II(3,4),電気機器I,II(2,3),パワーエレクトロニクス(4)
関連科目:送配電工学(5年),電気電子材料(5),高電圧工学(5),電気法規(5),機械工学概論(4)

受講上のアドバイス:webで配布する資料を自分でダウンロード・印刷し,必ず持参すること。本科目は「原子力人材育成関連科目」である。授業冒頭の出席確認時に不在の場合,遅刻とする。


授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 世界のエネルギー情勢と日本
3週 電力系統の運用
4週 水力発電の基礎
5週 水力発電の設備〔ダムや水路〕
6週 水力発電の設備〔水車の種類〕
7週 水力発電所の運転,ここまでのまとめ
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解説
10週 火力発電の基礎
11週 火力発電の設備〔燃料やボイラなど〕
12週 火力発電の設備〔タービン〕
13週 火力発電の設備〔コンバインドサイクル〕
14週 火力発電所の運転,ここまでのまとめ
15週 前期末試験の返却と解説
16週
後期
3rdQ
1週 原子力発電の基礎
2週 原子力発電の仕組みと原子炉の種類
3週 原子力発電の制御,リスクとシビアアクシデント
4週 核燃料,原子力発電所の運転
5週 電力系統と変電
6週 変圧器
7週 いろいろな変電設備,ここまでのまとめ
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解説
10週 分散型電源の基礎
11週 再生可能エネルギー
12週 太陽光発電の基礎
13週 太陽光発電の利用
14週 風力発電
15週 その他の分散型電源,ここまでのまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合600002020100
基礎的能力0000000
専門的能力600002020100
分野横断的能力0000000