電子回路

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子回路
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:篠田庄司監修 和泉勲編著「わかりやすい電子回路」(コロナ社), 参考書:
担当教員 村上雄大 (電子制御)

到達目標

学習目的: 電子回路の基礎知識を修得することにより,トランジスタやオペアンプを用いた増幅回路の動作特性について理解し,それらに関する簡単な計算ができるようになることを目的とする。

到達目標:
1. ダイオード,トランジスタの基本特性を理解し,等価回路が描ける。
2. 簡単な増幅回路の基礎を理解し,その動作量などを計算できる。
3. オペアンプの基礎を理解し,増幅回路の動作を説明できる。

ルーブリック

不可
評価項目1ダイオード,トランジスタの基本特性を理解し,等価回路が描ける。ダイオード,トランジスタの基本特性を理解している。ダイオード,トランジスタの基本特動作を理解している。ダイオード,トランジスタの基本特性を理解していない。
評価項目2負荷線の作図や,hFEから,増幅回路の動作点を計算できる。負荷線の作図から,増幅回路の動作点を計算できる。ダイオードの増幅回路を理解している。負荷線の作図ができない。増幅回路の動作点を計算できない。
評価項目3オペアンプの特性を理解し,用途に合った増幅回路が設計できる。オペアンプの特性を理解し,様々な増幅回路を作ることができる。オペアンプの特性を理解し,増幅回路が設計できる。オペアンプの特性を理解できず,増幅回路の動作が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:

基礎となる学問分野: 工学/電気電子工学/電子デバイス・電子機器

電子制御工学科学習目標との関連: 本科目は電子制御工学科学習目標「(2)情報と計測・制御,設計と生産,材料と構造,機械とシステム,運動と振動,エネルギーと流れに関する専門技術分野の知識を修得し,工学問題の解析やメカトロニクス関連機器の設計や製作ができる能力を身につける。」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連: 本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-1: 工学に関する基礎知識として,自然科学の幅広い分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要:半導体素子であるトランジスタやダイオードを使用した回路を電子回路と呼び,産業用・民生用機器を問わず広く使用されている。本科目では、電子回路の基本となるトランジスタ増幅回路とオペアンプを用いた増幅回路について教授する。

授業の進め方・方法:
授業の方法: 教科書に基づき講義するが,一部を省略することや,不足する内容を配布資料等で補うことがある。また,適宜,レポート課題などを課す。

成績評価方法: 2回の定期試験の結果をそれぞれ同等に評価する。成績の評価は,定期試験: 70%,課題:30%とする。各定期試験の結果が60点未満の者は,試験後の補習や再試験により理解度を再確認し,60点を上限として定期試験の評価を変更する場合がある。
注意点:
履修上の注意: 必修科目であるため,学年の課程修了のために履修(欠課時数が授業時間数の 3 分の 1 以下)が必須である。

履修のアドバイス: なし

基礎科目: 電子工学(3年),電気回路(3)

関連科目:制御工学Ⅰ(4年),センサ工学(5),パワーエレクトロニクス(5)


受講上のアドバイス: 授業冒頭の出席確認時に不在の場合,遅刻とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,電子回路の基礎
2週 電子回路の基礎(ダイオード,トランジスタ)
3週 電子回路の基礎(トランジスタの動作点)
4週 トランジスタのバイアス回路
5週 トランジスタの等価回路
6週 いろいろなバイアス回路と安定指数
7週 増幅回路の周波数特性
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間試験の答案返却と解説
10週 負帰還増幅回路
11週 エミッタホロワ,直接結合増幅回路
12週 トランジスタを用いた差動増幅回路
13週 オペアンプの基礎
14週 オオペアンプを用いた増幅回路
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の答案返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価自己 評価課題小 テスト合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000