電子制御工学実験Ⅲ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子制御工学実験Ⅲ
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 教科書:別途配布する。参考書:三木容彦「マイクロコンピュータ工学」(オーム社),黒瀬・福田「ANSI規格準拠やさしく学べるC言語」(森北出版)など
担当教員 野村 健作

到達目標

学習目的:包括的内容の実験テーマに取組むことで,基礎技術の理解を深化させるとともに実験の遂行能力および実験結果に対する考察能力を養う。

到達目標:
1.メカトロニクスに関する基礎的実験手順を決定できる。
2.プログラムを作成する標準的なプロセスを理解している。
3.技術報告書の様式を理解し,電子化する手法を理解している。

ルーブリック

不可
評価項目1メカトロニクス関連科目の知識を展開し,主体的に実験計画を立て,実行できる。これまでの実験に習い標準的な実験計画を立て実行できる。与えられたスケジュールに従い実験計画を立て実行できる。主体的に実験計画を立てることができず,計画的に実験を遂行できない。
評価項目2情報処理の知識を展開してプログラムを効率的に作成できる。与えられた課題を解決するためのプログラムを作成することができる。与えられた課題を解決するためのプログラムを類似プログラムを見ながら作成することができる。情報処理の基礎が理解できておらす,プログラムを作成できない。
評価項目3技術報告書を現存のDTPソフトを有効に活用して作成できる。提示されたソフトを使い,図,表,数式を適切に配置した報告書を作成できる。提示されたソフトを使い,図,表,数式が含まれる報告書を作成できる。DTPソフトの理解が不十分で,決められた様式に従う技術報告書が作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:実験・実習

必修・履修・履修選択・選択の別:必修

基礎となる学問分野:工学/機械工学/知能機械学・機械システム

学科学習目標との関連:本科目は電子制御工学科学習目標「(3)設計製図,CAD/CAM,実験・実習の実技を伴う科目を通じて,専門知識を深化させるとともに,実験の遂行能力と結果を考察する能力を身につける。」に相当する。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-3:実験・実習をとおして,技術に関する基礎知識の理解を深めるとともに,関連した技能や手法を修得し,説明できること」であるが,付随的には「A-1」にも関与する。

授業の概要:本実験は,機器組込用プロセッサの基本と周辺機器の制御用電子回路実験(PIC),マイクロマウスの迷路走行プログラミングを行う実験(Mouse)およびDTPソフトを用いて技術報告書を電子化する実験(TeX)を共通のテーマとして設定し,実験メニューの締めくくりとして,関連の深い卒業研究と連携をとりながら実施していく。
授業の進め方・方法:
授業の方法:クラスを3グループに分けて3テーマの実験(PIC,Mouse,TeX)を巡回して実施した後,卒業論文作成を含めた卒業研究を本実験の一環として実施する。以下に示す授業計画は第1グループの例である。各テーマで個別に指導するが,独自に提案された計画,手法,問題提起を尊重し,実験手法を強制するような指導を極力しないよう努める。テーマごとのレポート提出と毎週の実施報告書の提出を課す。

成績評価方法:3テーマの実験で課せられたレポートの評価の平均(70%)。毎週課す実施報告書(30%)。
注意点:
履修上の注意:本科目は実技を主とする科目で,学年の課程修了のため履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)と修得が必須である。また,本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:電子制御工学Ⅱ(3年),情報処理Ⅰ(2),情報処理Ⅱ(3)で習った内容を十分復習しておくことが望ましい。

基礎科目:電子制御実習Ⅰ(1年),電子制御実習Ⅱ(2),電子制御工学実験Ⅰ(3),電子制御工学実験Ⅱ(4)

関連科目:卒業研究(5年),特別実験(専1)

受講上のアドバイス:本科目は,メカトロニクス人材育成関連科目である。低学年での,実験・実習のように毎週完結した内容で行う実験ではないので,実験計画を立て,これに基づき毎週の成果を独自に評価していくことが重要である。毎週課す実施報告書をこのために有効利用して欲しい。また,授業の弊害となるので遅刻はしないこと。大幅に遅れた場合は欠課とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 総合ガイダンス(終了後グループ別ガイダンス)
PIC(第1Gr.:1~8週,第2Gr.:17~24週,第3Gr.:9~16週)
2週 ・PICの概略説明とPICの取り扱い 授業時間外にレポート作成
3週 ・PICの動作確認とC言語プログラミング 授業時間外にレポート作成
4週 ・PIC基本プログラミング〔LED点灯〕 授業時間外にレポート作成
5週 ・PIC基本プログラミング〔7seg.LED点灯〕 授業時間外にレポート作成
6週 ・PIC応用プログラム〔ブザー鳴動〕 授業時間外にレポート作成
7週 ・PIC応用プログラム〔音階〕 授業時間外にレポート作成
8週 ・PIC応用プログラム〔モーター制御〕 授業時間外にレポート作成
Mouse(第1Gr.:9~16週,第2Gr.:1~8週,第3Gr.:17~24週)
2ndQ
9週 ・Mouseに関するガイダンスと概要
10週 ・Mouse制御アルゴリズムの検討 授業時間外にレポート作成
11週 ・Mouse制御仕様書の作成 授業時間外にレポート作成
12週 ・Mouse迷路データの管理 授業時間外にレポート作成
13週 ・Mouse等高線マップ 授業時間外にレポート作成
14週 ・Mouse探索方向の決定 授業時間外にレポート作成
15週 ・Mouse探索方向の決定の続き 授業時間外にレポート作成
16週 ・Mouse探索方向の決定 授業時間外にレポート作成
後期
3rdQ
1週 ・Mouse探索方向の決定のつづき
TeX(第1Gr.:17~24週,第2Gr.:9~16週,第3Gr.:1~8週)
2週 ・TeXガイダンス・DTPソフトと技術報告書
3週 ・TeXによる文書作成の基本 授業時間外にレポート作成
4週 ・TeXの基本命令と環境を使った文書作成 授業時間外にレポート作成
5週 ・TeXの基本命令と環境を使った文書作成の続き 授業時間外にレポート作成
6週 ・TeXによるイラスト,グラフの組版 授業時間外にレポート作成
7週 ・TeXによる報告書の組版〔報告書指定〕 授業時間外にレポート作成
8週 ・TeXによる報告書の組版〔各自の選んだ報告書〕 授業時間外にレポート作成
4thQ
9週 ・TeXによる報告書の組版〔各自の選んだ報告書の続き〕 授業時間外にレポート作成
10週 全グループ共通(卒業研究グループ:25~30週)
・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動
11週 ・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動
12週 ・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動
13週 ・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動
14週 ・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動
15週 ・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動
16週 ・卒業論文の作成を含めた卒業研究活動

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価課題ポートフォリオその他合計
総合評価割合00010000100
基礎的能力0000000
専門的能力00010000100
分野横断的能力0000000