情報ネットワーク

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報ネットワーク
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考書:詳解TCP/IP〈Vol.1〉プロトコル
担当教員 畑 良知,大西 淳

到達目標

学習目的:実際に使われている情報ネットワークの構成技術を知ることで,適切な利用や障害対応など,より踏み込んだ活用の基本知識を修得する。

到達目標:
1.情報通信ネットワークの仕組みやこれを支える基礎技術を説明できる。
2.既存の情報通信ネットワークを調査し,把握できる。
3.情報通信ネットワークを設計できる。

ルーブリック

不可
評価項目1情報通信ネットワークの仕組みやこれを支える基礎技術を正しく説明できる。情報通信ネットワークの仕組みやこれを支える基礎技術の一部を説明できる。情報通信ネットワークの仕組みやこれを支える基礎技術を資料を見ながら説明できる。情報通信ネットワークの仕組みやこれを支える基礎技術を説明できない。
評価項目2既存の情報通信ネットワークを調査し,全体を把握できる。既存の情報通信ネットワークを調査し,その一部を把握できる。既存の情報通信ネットワークを調査できる。既存の情報通信ネットワークを調査できない。
評価項目3利用者の要望に沿った情報通信ネットワークを新規に設計できる。単純な情報通信ネットワークを新規に設計できる。単純な情報通信ネットワークの一部を新規に設計できる。情報通信ネットワークを新規に設計できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門

必修・履修・履修選択・選択の別:必修

基礎となる学問分野:情報学/計算基礎/情報ネットワーク

学科学習目標との関連:本科目は学科学習目標「(2) 情報・制御ならびに電気・電子の分野に関する専門技術分野の知識を修得し,情報・通信等の分野に応用できる能力を身につける」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」であるが,付随的には「F-1」と「G-1」にも関与する。

授業の概要:情報機器をディジタル通信路で結合した情報ネットワークは,社会インフラの一つとして現代社会に欠かせないものになっている。本講義では,情報ネットワークの基本概念と実現技術の両方を扱う。

授業の進め方・方法:
授業の方法:情報ネットワークで使われている技術を単元ごとに班学習する。実際のネットワークと関連させて調査し,これを班ごとに議論しながら授業を進める。この中で発表に対する質疑と補足を行うため,項目と実施週は完全には対応しない。

成績評価方法:4回の定期試験の結果を同等に評価したものと(50%),課題の調査および発表資料(50%)で評価する。
原則,再試験は行わないが,状況に応じて再試験・再調査を実施し,理解が確認できれば,点数を変更することがある。ただし,変更した後の評価は60点を超えないものとする。

注意点:
受講上のアドバイス:授業開始時刻を過ぎての入室は遅刻とする。遅刻2回で欠課1回として取り扱う。1授業単位ごとに確認する。
情報ネットワーク分野は急速に進展しているので,新しい技術動向にも目を向けて,十分な準備をして授業に臨むこと。日頃使っている情報ネットワークの動作原理を知る努力をすること。議論,試験ともに,論理だった説明を心がけること。

履修上の注意:本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。
本科目は本学年の課程修了のために履修が必須である。

基礎科目:これまでに使ってきたネットワークアプリケーション

関連科目:コンピュータ概論(3年),情報工学実験Ⅳ(4),情報通信工学(5),コンピュータシステム(5)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科目の位置づけ,学習内容,方法に関するガイダンス

授業時間外の学習内容:課題の調査とまとめ,発表資料の作成,
報告書の作成
2週 ネットワークの基本技術1
3週 ネットワークの基本技術2
4週 ネットワークの基本技術3
5週 IP1
6週 IP2
7週 IP3
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解説
10週 ルーティング1
11週 ルーティング2
12週 ネットワークの設計A-1
13週 ネットワークの設計A-2
14週 前期のまとめ
15週 前期末試験
16週 前期末試験の返却と解答解説
後期
3rdQ
1週 クラスレスIPアドレス1
2週 クラスレスIPアドレス2
3週 LANケーブル
4週 DNSサーバ1
5週 DNSサーバ2
6週 メールサーバ1
7週 メールサーバ2
8週 後期中間試験
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解答解説
10週 DMZ1
11週 DMZ2
12週 ネットワークの設計B-1
13週 ネットワークの設計B-2
14週 後期のまとめ
15週 後期末試験
16週 前期末試験の返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。2
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2

評価割合

試験課題の調査合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000