概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:実験・実習
基礎となる学問分野:総合系,理工系を中心に全領域
学科学習目標との関連:本科目は情報工学科学習目標「(4)自発的学習を含む科目の学習を通じて創造性,自主性を身につけるとともに,学んだ技術・知識を具体的なシステム等の作成に応用できる力を身につける。」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育目標は「(D) 課題解決能力の育成,D-2: ハードウェア・ソフトウェアを利用した適切な方法を用いて,要求された課題を制約の下でデザインできること」であるが,付随的には「A-1,2, 3,D-1,3, F-1,2」にも関与する。
授業の概要:課題解決とキャリアデザインに必要な基礎能力を養う。
文献調査,プレゼンテーション,ディスカッション,キャリアデザイン基礎の演習を行い,後期は各自が課題テーマを選択し,課題に関わる英語文献の調査,理解,課題 解決のための計画立案,結果を報告書にまとめて発表する。各課題テーマは卒業研究にもつながる内容である。
授業の進め方・方法:
授業の方法:前期:課題に対する調査を行い,一人30秒にまとめて発表する。あるいは,グループごとに討論を行い,結果を30秒にまとめて発表する。課題は,授業で取り上げる1 週間前に,担当教員と相談の上決定する。
後期:全教員で担当する。各学生は各教員から提示される課題テーマを希望アンケートにより選択し,研究室に配属されて課題に取り組む。実施内容には 英語文献の精読が必ず含まれる。各課題テーマは卒業研究にもつながる内容である。通年,ハードウェア・ソフトウェアを利用して課題に取り組む。
成績評価方法:前期:発表内容を総合して評価する。グループ活動では,グループ単位で評価する。 ⇒評価結果1
後期 :発表や議論に取り組む態度と成果物(調査内容・処理結果・レポート・発表資料など)を同等に評価する ⇒ 評価結果2
最終評価は,評価結果1:50%,評価結果2:50%の重みで平均し,合計評価点(100 点満点)が60 点以上を合格とする。
前期の評価が40点未満(100点満点)の場合はさらに追加課題を課すことがある。後期の授業で1つ以上の英語文献を精読することを必須条件とする。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために、本科目履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。本科目は,授業時間以外の自発的学習を含む科目であり,週2単位時間の時間数に対して4単位が設定されている。したがって,授業時間以外の自己学習が必要である。
履修のアドバイス:社会人に必要な3つの基礎力として,前に踏み出す力(主体性,実行力など),考え抜く力(課題発見力,計画力など),チームで働く力(発信力,傾聴力など)がある。本履修を通して,これらの力を学習してほしい。また,後期の内容は卒業研究にもつながる。
基礎科目:情報工学入門(1年),情報創造演習(3)など 関連科目:情報工学実験Ⅴ(5年),卒業研究(5)など
受講上のアドバイス:事前準備(資料集めや辞書引等)が大切である。積極的に議論・調査に参加し,十分な知識やデータに裏付けられた意見を論理的に述べる訓練を行うこと。 後期は,課題の調査や計画立案について各研究室の上級生から情報やアドバイスを受けることも重要である。 出欠確認時に,欠席である場合に遅刻とする。遅刻は 1 単位時間の欠課として扱う。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 4 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 4 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 4 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 4 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 4 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 4 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 4 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 4 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 4 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 4 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 4 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 4 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 4 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 4 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 4 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 4 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 4 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 4 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 4 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 4 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 4 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 4 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 4 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 4 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 4 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 4 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 4 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 4 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 4 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 4 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 4 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 4 | |