会計情報システム

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 会計情報システム
科目番号 0063 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「簿記ワークブック」編著者:渡部裕亘他2名 中央経済社/財務分析用教材
担当教員 浅山幹男 (情報)

到達目標

学習目的:「簿記一巡の手続き」と「企業の財務分析」の基礎の習得を目的とする。

到達目標:
1. 資本取引・損益取引・混合取引の意味を理解している。
2. 簿記一巡の手続きを理解し、かつ記帳が出来る。
3. 簡単な損益計算書・貸借対照表の書式が理解出来る。
4. 費用収益の見越し繰延べの仕訳が出来る。
5.最小自乗法による、変動費・固定費の算定及び原価差異分析が出来る。

ルーブリック

不可
評価項目1資本取引・損益取引・混合取引の意味を理解し、かつ仕訳が出来る。資本取引・損益取引・混合取引の意味を理解している簿記の原理を理解している簿記の原理を理解できない。
評価項目2補助簿を含め、簿記一巡の手続きを理解し、かつ記帳が出来る。簿記一巡の手続きを理解し、かつ記帳が出来る。簿記一巡の手続きを理解している。簿記一巡の手続きを理解してない。
評価項目3簡単な損益計算書・貸借対照表の書式が作成出来る。簡単な損益計算書・貸借対照表の書式が理解出来る。損益計算書,貸借対照表の各勘定科目の会計処理ができる。損益計算書,貸借対照表の各勘定科目の会計処理ができない。
評価項目4費用収益の見越繰り延べの意味を理解した上で、帳簿の締切りができる。費用収益の見越し繰延べの仕分けが出来る。決算手続きができる。決算手続きができない。
評価項目5他社との比較において、優劣の判断が出来る。原価差異分析が出来る。最少自乗法による、変動費・固定費の算定ができる。簡単な損益分岐分析ができる。簡単な損益分岐分析ができない。原価差異分析が出来ない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:情報・制御

基礎となる学問分野:社会科学/経営学/会計学,情報学/計算基盤/マルチメディア・データベース

学科学習目標との関連:本科目は情報工学科学習目標「(2)情報・制御ならびに電気・電子の分野に関する専門技術分野の知識を修得し,情報・通信等の分野に応用できる能力を身につける」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要:練習帳中心に講義を行う。企業が求める人材は,総合ポテンシャルの高い人材である。よって,経営者が求める人・事について適宜講義する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書(記帳練習帳)を用いて講義する。板書にかかる時間の短縮のため,適宜レジュメを渡す。また,理解を深めるために演習を行う。また,会社の経営者が求めている人・事さらに社会生活について注意を要すること,について適宜ふれる。この授業は前期2時間で実施する。

成績評価方法:2回の定期試験の結果をそれぞれ同等に評価(60%)し,授業中の演習およびレポート課題を評価(40%)する。ただし,60点に満たない学生のため,定期試験以外にレポートを提出させる。評点付で上限60点とする。
注意点:
履修上の注意:本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:簿記は,数学のように頭で理解するというより体で理解するものである。学習にあたっては反復練習を行い,反射的に手が動くようにすることが重要である。

基礎科目:情報リテラシー(1年),など

関連科目:経営と知的財産(5年),卒業研究(5)など

受講上のアドバイス:電卓・定規を持参すること。遅刻の扱い:授業開始時の出席確認以降の入室は遅刻として扱う。遅刻は2回で1単位時間の欠課とし,1時限の半分の時間経過後は欠課として扱う。

連絡教員:川波弘道・総合理工学科情報システム系

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス

開講期間の授業時間外の学習内容:
授業内容を理解できるように,授業内容に即した演習問題を課すので,解答して提出すること。
2週 資産・負債・資本と貸借対照表 資産・負債・資本と貸借対照表について説明できる.
3週 収益・費用と損益計算書 収益・費用と損益計算書について説明できる.
4週 帳簿・証憑,試算表の作成(1) 帳簿・証憑,試算表の作成について説明できる.(1)
5週 元帳の締切りと財務諸表の作成(1),精算表の作成(1),復習問題 元帳の締切り,財務諸表,精算表の作成について説明できる.(1)
6週 商品売買,商品有高帳 商品売買,商品有高帳について説明できる.
7週 売掛金・買掛金,その他の債権・債務 売掛金・買掛金,その他の債権・債務について説明できる.
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解答解説
手形,有価証券
手形,有価証券について説明できる.
10週 固定資産,資本金と引出金,収益と費用 固定資産,資本金と引出金,収益と費用について説明できる.
11週 税金,伝票,試算表の作成(2) 税金,伝票,試算表の作成について説明できる.(2)
12週 決算整理手続,精算表の作成(2) 決算整理手続,精算表の作成について説明できる.(2)
13週 元帳の締切り,財務諸表の作成(2) 元帳の締切り,財務諸表,精算表の作成について説明できる.(2)
14週 財務分析・原価差異分析 財務分析・原価差異分析について説明できる.
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000