データベース

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 データベース
科目番号 0071 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:永田武「データベースの基礎」(コロナ社)  参考書:中山清喬・飯田理恵子「スッキリわかるSQL入門」(インプレス)
担当教員 川波 弘道

到達目標

学習目標: 大量のデータを,互いに関連や構造を持たせて効率的に記憶し,それから有用な情報を効率的に取り出すためのソフトウェアについて学ぶ。SQLの基本レベルをマスターする。

到達目標
◎1.情報技術に精通した技術者が活動する上で知っておくべきデータベースに関する必須事項を理解していること。
2.データモデルについて理解する。
3.データベースのプログラミング言語の基本を習得する。
4.データベース管理システムの機能について基本を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1情報技術技術者が活動する上で知っておくべきデータベースに関する基本事項を十分説明できる。情報技術技術者が活動する上で知っておくべきデータベースに関する基本事項を説明できる。情報技術技術者が活動する上で知っておくべきデータベースに関する最低限の事項を説明できる。情報技術技術者が活動する上で知っておくべきデータベースに関する最低限の事項を説明できない。
評価項目2色々なデータモデルの基本について説明できる。リレーショナルデータモデルやERモデルの基本について説明できる。リレーショナルデータモデルの表や操作の基本について説明できる。リレーショナルデータモデルの表や操作の基本について説明できない。
評価項目3SQLのプログラミングでの活用法を含めて説明できる。SQLのデータ更新などの命令の機能を含めて説明できる。SELECT 命令の機能を説明できる。SELECT 命令の機能を説明できない。
評価項目4データベース管理システムの実用的な機能を説明できる。データベース管理システムの基本機能を十分に説明できる。データベース管理システムの基本機能を説明できる。データベース管理システムの基本機能を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別: 専門 学習の分野: 情報・制御

基礎となる学問分野: 情報学/計算基盤/メディア情報学・データベース

学科学習目標との関連: 本科目は情報工学科学習目標「(2)情報・制御ならびに電気・電子の分野に関する専門技術分野の知識を修得し,情報・通信等の分野に応用で きる能力を身につける。」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連: 本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要: 大量のデータを,互いに関連や構造を持たせて効率的に記憶し,それから有用な情報を効率的に取り出すためのソフトウェアについて学ぶ。その学習を通して,多量のデータを共用して扱う上での基本的な概念「データ独立」,「データ共有」,「データ保全」等を理解し,ソフトウェア工学やシステム設計論等についての総合的な知見を養う。また,関係データベース操作言語である「SQL」によるプログラミングについてもふれ,具体的なデータベースへのアクセス技術についても学習する。

注意:今年度は開講しない。
授業の進め方・方法:
授業の方法: 板書を中心に,学生の理解度を確かめながら講義を行う。また,理解が深まるよう,関連した演習を課す。

成績評価方法: 
・理解度による評価(4回の定期試験を同等に評価)(75%)。演習・取り組みによる評価(25%)。
・定期試験の成績が60点未満の者は再試験により理解が確認できれば,点数を変更することがある。ただし,最終評価においては変更後の総合評価は60点を超えないものとする。
注意点:
履修上の注意:(なし)

履修のアドバイス:授業前にテキストの該当箇所を通読しておくことが効果的な学習につながる。教科書に出てくる用語の意味や定義をよく確認し正確に理解すること。

基礎科目:プログラミング言語(3年),アルゴリズムとデータ構造(4)

関連科目:コンピュータシステム(5年)

受講上のアドバイス:授業内容を理解するためには講義を聞くことが大切である。授業開始時刻を過ぎての入室は遅刻とする。遅刻は2分の1授業単位ごとに計上する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 データモデル 集合演算、ERモデルなどが説明できる.
3週 リレーショナルデータモデル(1) テーブルと主キーなどが説明できる.
4週 リレーショナルデータモデル(2) 単純なリレーショナルデータベースが作成できる。
5週 SQL(1) SELECT文の基本的な操作ができる。
6週 SQL(2) SELECT文で条件設定ができる。
7週 SQL(3)
テーブルの作成や削除、レコードの追加や削除ができる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解答解説
10週 SQL(4) SELECTで集合関数が使える。
11週 SQL(5) JOINが使える。
12週 データ格納方式 HDDやデータの格納構造について説明できる。
13週 トランザクション処理 トランザクション管理について説明できる。
14週 同時実行処理 デッドロック回避など同時実行処理について説明できる。
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の返却と解答解説
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、前期復習。 後期前半は前期の内容を深めるために演習を中心に実施するため、前期内容の確認を行う。
2週 データモデル(演習) 集合演算やERモデルを使った設計ができる。
3週 リレーショナルデータモデル(1)(演習) リレーショナルデータベースが作成できる。
4週 リレーショナルデータモデル(2)(演習) 関連しあうリレーショナルデータベースが作成できる。
5週 SQL言語(1)(演習) SELECT文(1)
6週 SQL言語(2)(演習) SELECT文(2)
7週 SQL言語(3)(演習) データ制御
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解答解説
10週 SQL言語(4)(演習) SELECT文(3)
11週 SQL言語(5)(演習) UNION、JOIN
12週 トランザクション処理(1)(演習) トランザクション管理
13週 トランザクション処理(2)(演習) デッドロック、障害回復
14週 セキュリティ セキュリティについて説明できる.
15週 (後期末試験)
16週 後期末試験の返却と解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合75000250100
基礎的能力0000000
専門的能力75000250100
分野横断的能力0000000