情報工学実験Ⅴ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報工学実験Ⅴ
科目番号 0084 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 課題ごとに研究室にある資料,インターネット上の資料等を利用する。
担当教員 大平 栄二

到達目標

学習目標: 文献調査,計画の立案,実験・製作,結果の検討などに主体的に取り組む能力(構想力)を養い,技術に関する基礎知識を深化する。さらに,自主的に課題に取り組み,成果を実験報告書にまとめ,図,文書,式,プログラム等で表現する能力を身につける。

到達目標
◎情報を収集・分析し,適正に判断し,情報の加工・作成・整理,発信ができる。得られた情報を理解し,効果的に創造的に活用することができる。
◎集団において,合意形成のための基礎的技術を理解し,問題解決,アイディア創造等の活動ができる。
◎チームの一員として他者の意見を尊重し,適切なコミュニケーションを持って共同作業を進めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1報告書において,決定した課題に関する成果が適切に書かれており,専門外の者でも十分理解できる。報告書において,決定した課題に関する成果が適切に書かれており,専門外の者でも概ね理解できる。報告書において,決定した課題に関する成果が書かれている。報告書において,決定した課題に関する成果が記述されていない。
評価項目2報告書の基本的な書き方が修得できており、実施計画と実施状況が適切に記述されている。さらに,実施計画にもとづき研究が実施されている。報告書の基本的な書き方が修得できており、実施計画と実施状況が適切に記述されている。さらに,実施計画にほぼ沿って研究が実施されている。報告書の基本的な書き方が修得できており、実施計画と実施状況が記述されている。報告書の基本的な書き方が修得できておらず、実施計画と実施状況が適切に記述されてない。さらに,実施計画と研究の進捗に乖離がある。
評価項目3報告書に課題の目的が記述され,内容の理解,課題解決のための取り組みができており,専門外の者でも十分理解できる。報告書に課題の目的が記述され,内容の理解,課題解決のための取り組みができており,専門外の者でも概ね理解できる。報告書に課題の目的が記述され,内容の理解,課題解決のための取り組みができている。報告書に課題の目的が記述されておらず,内容の理解,課題解決のための取り組みができていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別: 専門 学習の分野: 実験・実習

必修・履修・履修選択・選択の別: 必修

基礎となる学問分野: 総合系/情報学

学科学習目標との関連: 本科目は情報工学科学習目標「(3) 実験や演習等の体験的学習を通じて知識理解を深化させるとともに,実験遂行能力,データを解析し考察する能力,システム作成能力を身につける。」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連: 本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」であるが,付随的には,「A-3,C-1,C-2,D-1,D-2」にも関与する。

授業の概要: 実験は自ら計画立案し実施することができれば最も効果が上がるという考えに基づき,半年間同一指導者のもとで一つのテーマに取り組む。次々とテーマを変えて決められた課題をこなすのではなく,じっくりと課題に取り組む姿勢を学ぶ。卒業研究と一体的に運営することにより,技術者としての実践力を養うための最終段階に位置づけられる実験となる。
授業の進め方・方法:
授業の方法: 各教員から提示される課題に対し,希望アンケートを行って配属を決定し,半年間かけて課題に取り組む。卒業研究と一体的に運営し,卒業研究に直接つながる内容に取り組めるようにする。成果を実験報告書にまとめ提出する。

成績評価方法: 
実験報告書をもとに次の項目で評価する。(100%)
・ 決定した課題に関する成果が適切に書かれているか。
・ 報告書の基本的な書き方が修得できているか。また,実施計画と実施状況が記述されているか。
・ 課題の目的が記述され,内容の理解,課題解決のための取り組みができているか。
注意点:
履修上の注意: 本科目は実技を主とする科目で,学年の課程修了のためには履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)・修得が必須である。

受講上のアドバイス: 興味の持てる課題を選択し,積極的に取り組むことが重要である。与えられたものを処理するという受け身の姿勢では成果が上がらない。このことは,他の科目よりも一層重要である。
また,出欠確認時以降の入室は遅刻とする。遅刻は2回で1単位時間の欠課として扱う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,課題テーマ説明会とアンケートの実施,配属先の決定
2週 担当教員の指導のもと,課題テーマの決定,文献調査,資料収集,実施計画の立案,実験・製作の実施,結果の検討などの活動を主体的に実行する。
3週 文献調査,資料収集,実施計画立案を継続する。
4週 文献調査,資料収集,実施計画立案を継続する。
5週 文献調査,資料収集,実施計画立案を継続する。
6週 文献調査,資料収集,実施計画立案を継続する。
7週 計画発表会
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 実施計画に従い,実験・製作の実施をする。
10週 実施計画に従い,実験・製作の実施をする。
11週 実施計画に従い,実験・製作の実施をする。
12週 実施計画に従い,実験・製作の実施をする。
13週 実施計画に従い,実験・製作の実施をする。
14週 別に定めた執筆要項に従って「実験報告書」をまとめる。なお,報告書中に「実施計画と実施状況」に関する記述を必ず含める。
15週 報告書を作成する。
16週 前期の実験のまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力000050050
分野横断的能力000050050