現代文Ⅰ

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 現代文Ⅰ
科目番号 1911001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『探求 現代の国語』(桐原書店)、『常用漢字 ダブルクリア 四訂版』(尚文出版)。その他、必要に応じて配布する。
担当教員 朝倉 和

到達目標

(1)論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができる。
(2)実社会において理解したり表現したりするために必要な語句の量を増すことができる。
(3)文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。
(4)文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
(5)読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができる。論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができる。論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができない。
評価項目2実社会において理解したり表現したりするために必要な語句や自分の思いや考えを多彩に表現するために必要な語句の量を増すことができる。実社会において理解したり表現したりするために必要な語句の量を増すことができる。実社会において理解したり表現したりするために必要な語句の量を増すことができない。
評価項目3幅広く文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わったり、その効果について説明できない。
評価項目4難解な文章でも客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。基本的な文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。文章を客観的に理解することや、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができない。
評価項目5自ら進んで、読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。読書習慣の形成をとおして感受性を培ったり、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代文(評論、小説、詩等)や表現単元を通して、内容を文章に即して理解し、相手に自己を表現できるようになることを、目標とする。われわれ人間と「ことば」とは、決して切り離せないものである。事実、相手との意思疎通、知識・技術の獲得と提供、自身の思考、いわゆる「コミュニケーション」と言われる活動のいずれも、「ことば」を用いないものはない。そして、これら「コミュニケーション」活動はすべて、「理解」と「表現」とを土台としている。評論や小説、詩、俳句、随想といったさまざまな「表現」に触れ、その内容を適切に「理解」すること。また、相手に「理解」されやすい「表現」を心がけていくこと。授業を通じて「コミュニケーションスキル」基礎力を養い、よき「理解」者・よき「表現」者となることができるよう、意識的かつ意欲的な取り組みを期待したい。
授業の進め方・方法:
(1)随時、読書タイムをとったり、漢字小テストを行う。
(2)読書感想文などの文章表現、読書メモ等の課題を出すことがある。
(3)ノートの取り方や予復習、授業の進め方、試験対策等についてはガイダンスにおいて説明する。
注意点:
(1)板書記録用のノートまたはルーズリーフの他に、プリント保管用のファイルや国語事典、漢和辞典を持参することが望ましい。
(2)学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1 随想
最果タヒ「わからないぐらいがちょうどいい」
1-(1) 「随想」が「評論」的性格と「小説」的性格とを有していることが理解できる。
1-(2) 作者の物の見方・考え方・感じ方を理解できる。
1-(3) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
2週 同上
同上
3週 同上 同上
4週 2 随想
河合隼雄「ふしぎと人生」
同上
5週 同上 同上
6週 同上 同上
7週 同上 同上
8週 前期中間試験
答案返却・解説
2ndQ
9週 3 小説
浅田次郎「鉄道員」
3-(1) 登場人物の心情の変化を追いつつ、作品のテーマを押さえることができる。
3-(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 同上 同上
14週 4 評論
船木亨「AIの判断」
4-(1) 段落構成や、作品の主題を押さえることができる。
4-(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
4-(3) 具体例の働きをつかむ。見解の根拠をつかむ。
15週 同上 同上
16週 前期期末試験
答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 5 評論
鷲田清一「わかろうとする姿勢」
5-(1) 段落構成や、作品の主題を押さえることができる。
5-(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
2週 同上 同上
3週 同上 同上
4週 同上 同上
5週 6 評論
「食の履歴書」
同上
6週 同上 同上
7週 同上 同上
8週 後期中間試験
答案返却・解説
4thQ
9週 7 随想
星野道夫「アリューシャン、老兵の夢と闇」
7-(1) 語句に注目して情景を捉える。
7-(2) 様々な表現技法について理解する。
7-(3) 作品に詠み込まれた「ものの見方」を理解し、味わう。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 8 評論
「マヨネーズの穴」、「環境世界」等
8-(1) 段落構成や、作品の主題を押さえることができる。
8-(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
8-(3) 接続表現。指示表現。効果的な表現。キーフレーズ。
14週 同上 同上
15週 同上 同上
16週 学年末試験
答案返却・解説

評価割合

試験小テストレポート・課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701020000100
基礎的能力701020000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000