国語I

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 国語I
科目番号 1931001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文B』(桐原書店)、『常用漢字 ダブルクリア 三訂版』(尚文出版)。その他、必要に応じて配布する。
担当教員 山下 航正

到達目標

(1)文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。
(2)鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。
(3)読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。
(4)現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。
(5)情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品について、鑑賞の方法を理解し、実践できる。また、幅広い文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。文学作品について、鑑賞の方法を理解できない。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解したり、作品の意義について意見を述べることができない。
評価項目2鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、十分に感受性を培うことができる。鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができない。
評価項目3読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に積極的に生かすことができる。読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。読書習慣の形成をとおして感受性を培ったり、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができない。
評価項目4現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を十分に深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を積極的かつ適切に活用して表現できる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深めたり、その特徴を把握することができない。また、それらの知識を活用して表現することができない。
評価項目5情報の収集や発想・選択・構成の方法を十分に理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を創意工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を積極的かつ適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解したり、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができない。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代文で扱う文章は、随想、評論、小説といったものであるが、それらすべてに「表現」者(作者・著者・小説での語り手)が存在する。そして「表現」者は、「理解」者であるわれわれ読者に向けて、何らかを伝えるべく文章(物語)を書いている(語っている)。よって、われわれ読者には、文章(物語)の読み深めを通して、書き手(語り手)の表現意図を正しく理解することが要求される。それがひいては、われわれ自身が「表現」者として、対他意識を持ってどのように実践していくかを学ぶことにもなる。
随筆や評論、小説といった「表現」に触れ、その内容をより正確に「理解」すること。また、相手により的確に「理解」してもらえる「表現」を心がけていくこと。授業を通じて「コミュニケーションスキル」基礎力を磨き、よき「理解」者・よき「表現」者となることができるよう、意識的かつ意欲的な取り組みを期待したい。
授業の進め方・方法:
「授業計画」を参照のこと。
注意点:
(1) 随時、読書タイムや漢字小テストを行う。
(2) 読書感想文などの文章表現、読書メモ等の課題を出すことがある。
(3) 板書記録用のノートまたはルーズリーフの他に、プリント保管用のファイルや国語事典、漢和辞典を持参することが望ましい。
(4) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。
(5)後期中間のみ、「定期試験50」+「小テスト5」+「レポート・課題20」+「発表35」でもって評価を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 幸田文「濃紺」 (1) 物語内容(場面展開)を丁寧に読み取る。
(2) 語りを通して、登場人物の心情や関係を捉える。
(3) 小説の語りを通して、「語る」という行為への眼差しや、「表現」への意識を持つ。
2週 同上 同上
3週 同上 同上
4週 同上 同上
5週 内田樹「言葉は「ものの名前」ではない」 (1) 段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉える。
(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解く。
(3) 社会に対しての視野を広げる。
6週 同上 同上
7週 同上 同上
8週 前期中間試験
詩形返却・解説
2ndQ
9週 吉野弘「I was born」 (1) 語句に注目して情景を捉える。
(2) 作品に詠み込まれた「ものの見方」を理解し、味わう。
(3) 作者の他の作品との関連について知る。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 今村仁司「市民社会化する家族」 (1) 段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉える。
(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解く。
(3) 社会に対しての視野を広げる。
13週 同上 同上
14週 同上 同上
15週 ディベート (1) ディベート(グループ対抗での討議)を通して、説得の論法、弁論の技術を身につける。
16週 前期期末試験
答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 ディベート (1) ディベート(グループ対抗での討議)を通して、説得の論法、弁論の技術を身につける。
(2) ディベーターとして、適切に表現し、効果的に説明することを意識する。
(3) 聴衆として、他者のプレゼンテーションを適切に評価する。
2週 同上 同上
3週 同上 同上
4週 同上 同上
5週 俳句
広島に縁のある俳人を中心に
(1) 語句に注目して情景を捉える。
(2) 様々な表現技法について理解する。
(3) 作品に詠み込まれた「ものの見方」を理解し、味わう。
(4) 作品を通して郷土・地域への眼差しを持つ。
6週 同上 同上
7週 同上 同上
8週 後期中間試験
試験返却・解説
4thQ
9週 中村雄二郎「言葉の〈意味〉と〈表徴〉」 (1) 段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉える。
(2) 難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解く。
(3) 人間に不可欠な〈言葉〉というものについて理解を深める。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 短歌 (1) 語句に注目して情景を捉える。
(2) 様々な表現技法について理解する。
(3) 作品に詠み込まれた「ものの見方」を理解し、味わう。
14週 同上 同上
15週 同上 同上
16週 学年末試験
試験返却・解説

評価割合

試験小テストレポート・課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701020000100
基礎的能力701020000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000