概要:
船舶乗組員に必要な基礎知識・技術を習得し、船舶の運航や管理に活用できるようにする。そのために必要な基礎的な内容について、演習および実習を実施する。
授業の進め方・方法:
(1) 実習は4班体制で実施する。別途予定表及び班編成表を配布するので、内容を確認の上受講のこと。
(2) 実習は各実習設備、練習船広島丸を利用して実習形式で実施する。また必要に応じて資料(自作プリントなど)を配布する。
(3) 危険が伴う作業を行う際は、安全に十分留意し指導員の指示に従い行うこと。
(4) 実験実習は、試験の代わりにレポート及び実習成果物が評価対象となり再試験に類するものはない。
注意点:
(1) 今後学ぶ専門技術の基礎となる科目であるから、実習内容をしっかりと習得する必要がある。
(2) 実習内容の定着には、日々の予習復習が不可欠である。各自メモをとるなどして主体的に学習すること。
(3) 所定の作業服、作業帽、安全靴を着用し、時間厳守で所定の場所に集合し整列しておくこと。
(4) 評価方法の「その他」では、授業態度及び積極性を評価する。
(5) 実験実習は必ず出席すること。やむを得ない事情での欠席以外、基本的に補講は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
安全教育 |
(1) 安全教育を受け、災害防止と安全確保のための行動ができる。 (2) 各作業における危険箇所を予測し、安全に配慮ができる。危険予知活動ができる。
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2週 |
専門英語 |
(1) 船舶運航に必要な海事基本用語の英語名称が理解できる。
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3週 |
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(2) TOIECリスニングの簡単な文章が聞き取れる。
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4週 |
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(2) TOIECリスニングの簡単な文章が聞き取れる。
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5週 |
操船シミュレータ |
(1) 航海当直に必要な基礎知識及び操船術を習得し、シミュレータで操船ができる。
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6週 |
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(2) シミュレータによる操船により操縦性能を理解できる。
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7週 |
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(2) シミュレータによる操船により操縦性能を理解できる。
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8週 |
溶接 |
(1) 溶接に必要な機械の原理を理解し取扱いができる。
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2ndQ |
9週 |
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(2) ガス溶接、ガス溶断ができる。
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10週 |
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(3) アーク溶接ができる。
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11週 |
機械加工設計 |
(1) 機械加工に必要な基礎知識および基礎技術を習得し、機械加工ができる。
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12週 |
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(2) 各種工具(ノギス、マイクロメータ、やすり、けがき)の使用方法を理解し、取り扱うことができる
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13週 |
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(2) 各種工具(ノギス、マイクロメータ、やすり、けがき)の使用方法を理解し、取り扱うことができる
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14週 |
消火講習 |
(1) 火災の性質について消火活動のために必要な知識を身に付ける。 (2) 各種消火器を使用した初期消火訓練を経験している。
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15週 |
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(3) 持運び式消火器への消火剤充填の手順を理解している。 (4) 消火ホースによる消火作業準備の手順を理解している。
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16週 |
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(5) 消火ホースの操法について理解し、放水による初期消火訓練を経験している。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
機関分解組立 |
ディーゼル機関の分解及び組立を通して、工具・測定器の扱い方、エンジン各部の構造および作動原理を理解し、ディーゼル機関の概要および作動原理を説明できる。
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2週 |
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ディーゼル機関の分解及び組立を通して、工具・測定器の扱い方、エンジン各部の構造および作動原理を理解し、ディーゼル機関の概要および作動原理を説明できる。
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3週 |
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ディーゼル機関の分解及び組立を通して、工具・測定器の扱い方、エンジン各部の構造および作動原理を理解し、ディーゼル機関の概要および作動原理を説明できる。
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4週 |
船舶通信基礎 |
船舶通信に必要な、国際旗りゅう信号の文字と意味を説明することができる。
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5週 |
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船舶間通信に必要な、VHFの運用とVHF通信を行うことができる。
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6週 |
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船舶間通信に必要な、VHFの運用とVHF通信を行うことができる。
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7週 |
レポート作成演習 |
(1) 情報演習にて学んだ内容を活用し、報告書の作成ができる。
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8週 |
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(1) 情報演習にて学んだ内容を活用し、報告書の作成ができる。
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4thQ |
9週 |
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(1) 情報演習にて学んだ内容を活用し、報告書の作成ができる。
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10週 |
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(1) 情報演習にて学んだ内容を活用し、報告書の作成ができる。
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11週 |
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(1) 情報演習にて学んだ内容を活用し、報告書の作成ができる。
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12週 |
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(2) 各種資料及び報告書を整理保管することができる。
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13週 |
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(2) 各種資料及び報告書を整理保管することができる。
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14週 |
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(2) 各種資料及び報告書を整理保管することができる。
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15週 |
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(2) 各種資料及び報告書を整理保管することができる。
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16週 |
まとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前1 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前1 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 前1,後13,後14,後15 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前1,後10,後11,後12,後13 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前1,後10,後11,後12,後13 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 商船系分野(航海)【実験・実習能力】 | 実験実習 | 実験・実習の目標と取り組むに当たっての心構えについて説明できる。 | 3 | 前1 |
実験・実習する際の災害防止と安全確保のためにすべきことを説明できる。 | 3 | 前1 |
実験で行った内容をレポートにまとめることができる。 | 3 | 後16 |
火災の種類とその性質について説明できる。 | 3 | 前14 |
各種消火器及び消火ホースを使用して、初期消火をすることができる。 | 3 | 前16 |
持運び式消火器に消火剤を充填することができる。 | 3 | 前15 |
商船系分野(機関)【実験・実習能力】 | 実験実習 | 実験・実習の目標と、取り組むに当たっての心構えがわかる。 | 3 | 前1 |
実験・実習する際の災害防止と安全確保のためにすべきことがわかる。 | 3 | 前1 |
レポートの作成の仕方がわかる。 | 3 | 後16 |
ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識し、取り扱うことができる。 | 3 | 前11 |
ノギズ・マイクロメータなどの各種測定器具を認識し、目盛の読み方、使い方がわかる。 | 3 | 前12,前13 |
ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチの取扱方法がわかる。 | 3 | 前8,前9 |
ガス溶接およびガス切断の基本作業ができる。 | 3 | 前8,前9 |
アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒の取扱方法がわかる。 | 3 | 前10 |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | 前10 |
旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械の取扱ができる。 | 3 | 前11 |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れを認識し、作業ができる。 | 3 | 前11 |
火災の種類とその性質について説明できる。 | 3 | 前14 |
各種消火器及び消火ホースを使用して、初期消火をすることができる。 | 3 | 前16 |
持運び式消火器に消火剤を充填することができる。 | 3 | 前15 |