商船演習

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 商船演習
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 【平成28年度以降】商船学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「Sally Port」(丸善)、「機械実習1」(実教出版)、配布テキスト
担当教員 清田 耕司,河村 義顕,木下 恵介,小林 豪,雷 康斌,大内 一弘,茶園 敏文,薮上 敦弘,濵田 朋起

到達目標

(1) 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。基本的なロープワークを身に付ける。
(2) チャートワークについて必要な知識を身に付け、海図上に自船の位置を記入することができる。
(3) 各種工具、測定器具の取扱について理解している。旋盤及びフライス盤を用いた機械加工及びアーク溶接ができる。
(4) 基礎的な船舶実務について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1十分に集団行動・協調性・忍耐力が身に付いており、漕艇訓練を実施するにあたり、率先してリーダーシップ及びフォロワーシップを発揮できる。基本的なロープワークが身に付いており、実習中、必要に応じてロープワークを自ら実践することができる。海運についての基本的な知識が身に付いている。漕艇訓練を実施するにあたり、特に問題なく遂行できる程度に集団行動・協調性・忍耐力が身に付いている。基本的なロープワークが身に付いている。海運についての基本的な知識が身に付いている。集団行動・協調性・忍耐力が身に付いておらず、漕艇訓練を実施することに支障が出る。基本的なロープワークが身に付いていない。海運についての基本的な知識が身に付いていない。
評価項目2海図の知識、井上式三角定規の使用法等、チャートワークについて必要な知識が身に付いており、位置の線を利用して船位を求める手順を理解している。海図の知識、井上式三角定規の使用法等、チャートワークについて必要な知識が身に付いている。チャートワークについて必要な知識が身に付いていない。
評価項目3各種工具の取扱について理解し、用途に応じて使用することができる。また測定器具の原理及び取扱について理解し、それらを用いた計測を正確に行える。作業をする上での危険項目について理解し、適切な安全対策を自ら講じた上で、旋盤及びフライス盤を用いた機械加工及びアーク溶接ができる。各種工具の取扱について理解している。また測定器具の取扱について理解し、それらを用いた計測ができる。旋盤及びフライス盤を用いた機械加工及びアーク溶接ができる。各種工具の取扱について理解していない。また測定器具の取扱について理解しておらず、それらを用いた計測ができない。旋盤及びフライス盤を用いた機械加工及びアーク溶接ができない。
評価項目4各種号令を用いて操船及び船内作業を安全に遂行することができる。また機関整備で必要な工具の名称・取扱を理解しており、必要に応じて使用することができる。基礎的な船舶実務について理解しており、操船及び船内作業のために必要な号令を理解している。また機関整備で必要な工具の名称・取扱を理解している。基礎的な船舶実務について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
端艇実習、機械加工・溶接実習、「広島丸」での船舶実務実習等、専門科目の基礎的な内容について演習及び授業を実施し、船舶の運航や管理に関わる基本的な知識と技術を身につける。また、この授業で身につけた技術及び知識を活かし、地域社会に根付く海運の歴史や海運業への理解を深める。
授業の進め方・方法:
前期は主に海上にて端艇実習を行う。後期は広島丸の乗船実習や、機関工場において実習・講義を行う。
注意点:
・所定の作業服、作業帽、安全靴を着用し、時間厳守で所定の場所に集合すること。
・ 天候などの事情により授業内容を変更することがあるので注意すること。
・シラバスの項目・内容を確認して参考資料等で予習をしておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 端艇実習 整列・点呼・報告の意義を理解し、それらを実践できる。
2週 端艇実習 整列・点呼・報告の意義を理解し、それらを実践できる。
3週 端艇実習 基本的なロープワークを身に付ける。
4週 端艇実習 基本的なロープワークを身に付ける。
5週 端艇実習 海運についての基本的な知識を身に付ける。
6週 端艇実習 海運についての基本的な知識を身に付ける。
7週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
8週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
2ndQ
9週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
10週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
11週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
12週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
13週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
14週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
15週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
16週 端艇実習 漕艇訓練を通して集団行動・協調性・忍耐力を身に付ける。
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 前期の復習およびガイダンス
2週 船位測定 航海当直及び航海計器について基本的な知識を身に付ける。
3週 船位測定 緯度、経度、海里やノットといった航海術に必要な概念を理解する。
4週 船位測定 海図の知識、井上式三角定規の使用法等、チャートワークについて必要な知識を身に付ける。
5週 船位測定 位置の線の概念について理解し、位置の線を利用して船位を求める手順を理解する。
6週 工具取扱、機械加工、溶接 各種工具の取扱について理解する。
7週 工具取扱、機械加工、溶接 測定器具の取扱について理解し、それらを用いた計測ができる。
8週 工具取扱、機械加工、溶接 旋盤及びフライス盤を用いた機械加工ができる。
4thQ
9週 工具取扱、機械加工、溶接 アーク溶接ができる。
10週 工具取扱、機械加工、溶接 作業をする上での危険項目について理解し、適切な安全対策を講じることができる。
11週 船舶実務実習 船上での危険項目について理解し、安全に実習に取り組むことができる。
12週 船舶実務実習 船内の各部名称、作業に必要な号令を理解する。
13週 船舶実務実習 操舵号令を理解する。
14週 船舶実務実習 機関整備で必要な工具の名称・取扱を理解する。
15週 船舶実務実習 物標の方位測定を行い、海図へ方位線を記入できる。
16週 演習 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。3後6
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3後6
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3後6
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3後6
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3後6,後10
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3後6,後10
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。3
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70005025100
基礎的能力0000000
専門的能力70005025100
分野横断的能力0000000