海事法規Ⅰ

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 海事法規Ⅰ
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 【平成28年度以降】商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 海事法【第9版】(海文堂),海事六法2017年(海文堂)
担当教員 清田 耕司

到達目標

(1) 日本船舶の権利及び義務について説明できる。
(2) 船舶安全法について説明できる。
(3) 船舶検査について説明できる。
(4) 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律について説明できる。
(5) SOLAS条約,、MAPOL条約などの海事関係条約について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
船舶法について理解し,日本船舶の定義・歴史的背景について説明することが出来る。日本船舶の定義及び権利・義務について理解し,説明できる。日本船舶の権利・義務について理解していない
船舶の安全に関する法規制定の歴史的背景を理解し,船舶の堪航性について説明できる。船舶安全法について説明できる船舶安全法について理解してない。
船舶検査について理解し,定期検査準備を説明できる。船舶検査について説明できる。船舶検査について理解してない。
海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律制定の背景及び瀬戸内海における法整備などをを理解し,説明できる。海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律について説明できる。海洋汚染等について理解していない。
SOLAS条約などの海事関係条約と国内法の関係について理解し説明できる。SOLAS条約,、MAPOL条約などの海事関係条約について説明できる海事関係条約について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 D-(1) 説明 閉じる
学習・教育目標 D-(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
海事法規Ⅰでは、法の知識を活用して、船舶の安全運航及び運用管理する基礎能力を習得する。船や船員を取り巻く法律のうち、海上交通法を除いたものを取り上げる。海事法規には、船舶法や船舶安全法のように船舶に関するものと、船員法のように船員に関するものがある。また、SOLAS条約やMARPOL条約等の海事関係国際条約もある。海事法を学ぶ序章において、身近なことから、法整備の歴史的な背景も含め、船舶及び船員を取り巻く法律についての知識を身につける。
授業の進め方・方法:
(1) 今後学ぶ海事法規Ⅱなどの基礎となる科目であるから、学習内容をしっかりと身に付ける必要がある。
(2) 多様な法律を学ぶので,教科書・海事六法などを活用して主体的に学習すること。
(3) 海事六法、教科書の持参及びノートを準備しておくこと。
(4) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。
(5) 関連する科目:練習船実習
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海事法規基礎 講義方針を理解する。
2週 海事法規基礎 海事法令史について理解する。
3週 船舶法 法の目的・適用範囲を理解する。
日本船舶の権利と義務を理解する。
4週 船舶法 船舶国籍証書について理解する。
トン数について理解する。
5週 船舶安全法 法の目的と堪航性を理解する。
6週 船舶安全法 船舶安全法の史的概観を理解する
7週 中間試験 中間試験
8週 船舶安全法 船舶安全法と国際条約の関係を理解する。
2ndQ
9週 船舶安全法 船舶の安全基準を理解する。
10週 船舶安全法 船舶検査と船舶検査証書について理解する。
11週 船舶安全法 航行上の危険防止について理解する。
12週 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 法の目的、海洋汚染、史的概観について理解する。
13週 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 船舶からの排出規制について理解する
14週 国際条約 海難事故の歴史を理解する。
15週 国際条約 SOLAS条約、MARPOL条約などについて理解する。
16週 学年末試験答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理技術者倫理技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。3前1,前5,前8,前12,前13
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。3前1,前3,前6,前12,前15
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。3前1,前2,前3,前8,前9,前15
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3前1,前2,前10,前11,前14
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。3前1,前2
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。3前1,前2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。3
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。3
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。3
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3前5
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3前5
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。3前2,前5
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。3前2
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3前8,前9,前11,前14
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3前8,前10,前11,前15
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3前3
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3前3
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3前3
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3前3
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3前2,前3,前8
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3前2,前3,前8
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。3前5
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。3前5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合600010300100
基礎的能力3000515050
専門的能力3000515050
分野横断的能力0000000