操船論

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 操船論
科目番号 1932106 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科(航海コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:操船の理論と実際(増補版)、井上 欣三 著、成山堂書店
担当教員 大野 遼太郎

到達目標

船の安全運航に必要な操船の理論と実際の船の動きについて、概ね説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目保針、変針、避航、出入港、着離桟、係留、錨泊などの基本的な操船の理論を説明することができる。助言を得て保針、変針、避航、出入港、着離桟、係留、錨泊などの基本的な操船の理論を説明できる。保針、変針、避航、出入港、着離桟、係留、錨泊などの基本的な操船の理論を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
船舶運航者として必要な船舶の操船に関する基礎的な内容を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。
注意点:
(1) 教科書・筆記用具・電卓・配布物等を忘れないこと。
(2) シラバスの項目・内容を確認して参考資料等で予習をしておくこと。
(3) プレゼン形式で講義を行うが、スライドの撮影は許可しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 序論:操船と操船者 操船の定義、知識、技術
2週 序論:船体運動と浮揚安定性 船体運動の特徴、6自由度の運動
3週 操船の原理:舵による操船(舵/操舵) 舵の機能、回頭性能
4週 操船の原理:舵による操船(操舵に伴う船体運動/操縦性能試験) 船尾キック、Z試験、スパイラル試験
5週 操船の原理:主機・プロペラによる操船(主機/プロペラ) 操船特性、プロペラの種類及び推進力
6週 操船の原理:主機・プロペラによる操船(速力/惰力) 速力、惰力、クラッシュアスターンによる急速停止
7週 操船の原理:スラスター・タグによる操船(スラスタ,タグによる操船) スラスタの装備、バウスラスターを使用した操船、タグの特性及び操船支援
8週 操船による原理:外力影響下での操船(風の影響/流れの影響) 風圧力の推定、流圧風の推定、操船に及ぼす影響
4thQ
9週 操船による原理:外力影響下での操船(制限水路の影響/波浪外力が操船に及ぼす影響) 浅水影響、船間相互影響、波浪中における特有の危険な現象
10週 操船の実際:航行・着離岸(保針操船/変針操船) 保針操船の要領、リーウェイ
11週 操船の実際:航行・着離岸(避航操船/着離岸操船/着離岸操船/行き脚の制御、寄り脚の制御) 新針路距離、避航開始距離、着離岸操船法、行き脚の制御
12週 操船の実際:航行・着離岸(緊急時の操船)、
係留・錨泊(係留、錨泊)
転落者の救助と操船措置、荒天時における操船措置、走錨、錨泊法
13週 操船の実際:港内操船(水域施設の設計基準、港内操船の労力軽減) パイロットによる操船支援、航路の設計基準
14週 操船性能データベース(操縦性能,操船性能) 外力が操船に及ぼす影響、港内操船に及ぼす影響
15週 予備1
16週 予備2

評価割合

定期試験小テスト出席合計
総合評価割合504010100
基礎的能力0000
専門的能力504010100
分野横断的能力0000