概要:
実習を通して、人間力と規範意識を養い、国際社会に対応できる広い視野と素養の形成及び専門技術を活用して船舶の安全運航及び船舶を運用管理する基礎能力を習得する。そのために、船舶要務・当直実習・運用実習・航海実習・保安応急について、実船の運航を通じて実習訓練を行い、船舶運航に関する総合的理解を深める。
航海訓練の場となる瀬戸内海を通して、海洋環境への関心をもち海洋保全の意識を養う。
※この科目では、船舶及び官公庁での実務経験がある教員が、その経験を活かして実践的な船員教育を行う。
授業の進め方・方法:
① 事前説明は広島丸教室で行う。事前説明の時から実習は始まっている。
② 集合時間厳守。 服装:白作業服上下、作業帽、運動靴、制服(上陸時及び停泊当直)
③ SallyPort等で、実習内容の予習(自学自習)を行っておくこと。 出港前日までに広島丸で事前確認をしておくこと。
注意点:
① 危険と隣り合わせの実習であることを肝に銘じておくこと。
②校内練習船実習は、原則としてすべて出席しなければならない。したがって、体調管理を万全にすること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
①事前学習 |
1-(1) 航海実習の目的を理解し,航行中に必要と思われる準備を行うことができる。 1-(2) 船員法に定められる発航前検査を理解し,各自が船内で点検することができる。 1-(3) 船橋内における出港準備作業をを行うことができる。
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2週 |
②船舶要務 |
2-(1) 乗船中の注意事項を遵守することができる。 2-(2) 船内規律を守り,集団生活をおくることができること。 2-(3) 集合,整列,人員確認を,英語を用いて行うことができる。
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3週 |
②船舶要務 |
2-(1) 乗船中の注意事項を遵守することができる。 2-(2) 船内規律を守り,集団生活をおくることができること。 2-(3) 集合,整列,人員確認を,英語を用いて行うことができる。
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4週 |
③当直実務 |
3-(1) 当直中の各当番の役割を理解し,取り組むことができる。 3-(2) 各当番の引き継ぎをすることができる。 3-(3) 船橋内の航海計器を使用することができる。
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5週 |
③当直実務 |
3-(1) 当直中の各当番の役割を理解し,取り組むことができる。 3-(2) 各当番の引き継ぎをすることができる。 3-(3) 船橋内の航海計器を使用することができる。
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6週 |
④保安応急法 |
4-(1) 防火部署の概要を理解し,粉末消火器の操作ができる。 4-(2) 総員退船部署の概要を理解できる。 4-(3) 非常操舵の手順を理解し,手動による非常操舵を行うことができる
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7週 |
④保安応急法 |
4-(1) 防火部署の概要を理解し,粉末消火器の操作ができる。 4-(2) 総員退船部署の概要を理解できる。 4-(3) 非常操舵の手順を理解し,手動による非常操舵を行うことができる
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8週 |
⑤運用実習 |
5-(1) 出入港作業の手順を理解し,作業の指揮を行うことができる。 5-(2) 船上における気象観測手順を理解し,観測を行い,記録及び報告を行うことができる。 5-(3) 潮汐,潮流及び日出没を産出できる。
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2ndQ |
9週 |
⑤運用実習 |
5-(1) 出入港作業の手順を理解し,作業の指揮を行うことができる。 5-(2) 船上における気象観測手順を理解し,観測を行い,記録及び報告を行うことができる。 5-(3) 潮汐,潮流及び日出没を産出できる。
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10週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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11週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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12週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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13週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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14週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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15週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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16週 |
⑥航海実習 |
6-(1) 航海当直中の各当番の役割を理解し,実行できる。 6-(2) 航海当直の引き継ぎを行うことができる。 6-(3) 航海副直の役割を理解し,行うことができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 商船系分野(航海)【実験・実習能力】 | 練習船実習 | 船内生活の特殊性を理解し、仲間と協力し、指示を受けた作業を安全に行うことができる。 | 3 | 前1,前2,前13,前14 |
船内においてコミュニケーション(英語を含む)をとる方法を説明できる。 | 3 | 前3,前13,前14,前16 |
船舶儀礼(満船飾、船飾、船の儀礼式)について説明できる。 | 3 | 前1 |
航海当直の役割を説明できる。 | 3 | 前1,前4,前5,前13,前14,前15,前16 |
航海計器等を運用し、航海に必要な情報を活用することができる。 | 3 | 前4,前13,前15,前16 |
防火部署、防水部署など保安応急部署について説明できる。 | 3 | 前6,前7 |
狭水道航海、狭視界航海法、荒天航海法について説明できる。 | 3 | 前6,前7,前15 |
航海海域を理解して必要な情報を収集し、航海計画を立案できる。 | 3 | 前8,前12 |
船舶安全法による船舶検査について説明できる。 | 3 | 前8 |
船体の保守整備作業について説明できる。 | 3 | 前11 |
航海における気象観測の必要性を理解し、観測を行うことができる。 | 3 | 前11 |
主機関運転のための過程を説明できる。 | 3 | 前10 |
停泊当直の意義を理解し、当直を行うことができる。 | 3 | 前4,前12,前15 |
入出港部署について理解し、実施できる。 | 3 | 前7,前9,前12,前15 |
錨泊作業の手順を説明できる。 | 3 | 前10,前12,前15 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | 前10,前16 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | 前10,前16 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | 前10,前16 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | 前10,前16 |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | 前10,前16 |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | 前10,前16 |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | 前10,前16 |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | 前10 |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | 前10 |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | 前10 |