海洋気象

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 海洋気象
科目番号 1952111 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科(航海コース) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:海洋気象講座、福地章著、成山堂書店
担当教員 岸 拓真

到達目標

(1)【3級】気象要素について説明できる。(気圧、気温、湿度、雲、降水、視程、風)
(2)【3級+】大気安定度及び断熱減率について計算、説明できる。
(3)【3級】各種天気系の特徴について説明できる。(大気大循環、高気圧、低気圧、前線、不安定線、気圧の谷、気団、霧、突風、天気図型)
(4)【3級+】地上天気図、高層天気図の見方及び局地的な天気の予測できる。
(5)【3級】暴風雨の中心及び危険区域の回避について理解し、説明できる。
(6)【3級】気象海象観測並びにその観測上の通報手順、記録方式に関する知識を説明できる。
(7)【3級+】海象(潮汐、潮浪、波浪、高潮、津波、海氷)について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベル標準的な到達レベル未到達レベル
【3級】気象要素 (MCC)大気の構造・気象要素・風の発生機構大気の構造・各種気象要素について理解し、説明でき、計測データ、表やグラフを使用して各種要素を決定する事ができる。大気の構造・各種気象要素について理解し、説明できる。大気の構造・各種気象要素について理解できていない。
【3級+】大気安定度及び断熱減率エマグラムを使用しながら、大気の安定不安定について説明ができる。大気の安定不安定について理解し、説明できる。大気の安定不安定について理解できていない。
【3級】各種天気系の特徴 (MCC)大気の環流・前線の種類と発達機構・温帯低気圧・高気圧各種天気系について、その気象学的原理を理解し、天気図と対応させながら説明することができる。各種天気系について、その概要を理解し、説明することができる。各種天気系について、その概要を理解することができていない。
【3級+】地上天気図、高層天気図の見方及び局地的な天気の予測(MCC)局地気象現象と天気図地上天気図、高層天気図から航海士として安全な航海を実施するための情報を取得し、活用できる。地上天気図、高層天気図の見方を心得、局地的な天気の予測ができる。地上天気図、高層天気図の見方を心得、局地的な天気の予測ができない。
【3級】暴風雨の中心及び危険区域の回避(MCC)熱帯低気圧暴風雨、危険区域について理解をし、操船に活用できる。暴風雨の中心及び危険区域の回避に関する知識を理解し、説明できる。暴風雨の中心及び危険区域の回避に関する知識を理解できない。
【3級】気象海象観測並びにその観測上の通報手順、記録方式に関する知識国際気象通報式による気象通報を行うことができる。また、各気象要素を正しく計測することができる。一般的な気象海象観測並びにその観測上の通報手順、記録方式に関する知識を理解し、説明できる。一般的な気象海象観測並びにその観測上の通報手順、記録方式に関する知識を理解し、説明できない。
【3級+】海象(潮汐、潮浪、波浪、高潮、津波、海氷)について(MCC)海洋波とうねり各種海象について理解し、それらを安全運航・経済性運航のために活用できる。各種海象について理解し、説明できる。各種海象について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
船舶運航者に必要となる海洋気象学及び天気予察の基礎知識を習得し、海洋気象学及び海洋学の基礎内容を学ぶ。商船分野の専門的な知識・技術の習得が目標である。
また、船舶運航者として持続可能な社会を形成するために必要な海洋環境に関する知識の習得も目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は原則として、固有教室で行います。可能なかぎり教科書に沿って基本的事項の説明、その基本事項についての問題解法の説明を行います。
注意点:
成績評価はルーブリックの達成度で評価します。全てのルーブリック評価項目の「標準的な到達レベル」に達しない場合は単位を認定しません。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 大気圏の構造 大気圏の構造と組成について説明できる
2週 大気と気象要素 気圧、気温、及び湿度の定義について説明できる
3週 風について説明できる
4週 雲・降水現象、視程について説明できる
5週 大気の安定と不安定 大気の安定度について説明できる
6週 大気の安定・不安定の意義について説明できる
7週 風の発生機構 風の発生要因について説明できる
8週 地衡風と傾度風について説明できる
2ndQ
9週 大気の環流 海陸風、フェーン現象など第3次の大気循環について説明できる
10週 季節風などの第2次の大気循環について説明できる
11週 中緯度地方などの第1次の大気循環について説明できる
12週 気団について 気団の定義とその分類について説明できる
13週 日本付近の気団について説明できる
14週 前線の種類と発生機構 前線の発生と消滅について説明できる
15週 前線の種類について説明できる
16週 前期まとめ
後期
3rdQ
1週 温帯低気圧 前線の移動・地形性の前線などについて説明できる
2週 温帯低気圧の発生機構について説明できる
3週 熱帯低気圧の発達、危険区域の回避について説明できる
4週 熱帯低気圧の天気、スコールラインについて説明できる
5週 日本近海の低気圧について説明できる
6週 高気圧 高気圧の発生機構と種類について説明できる
7週 局地気象現象と天気図 高層天気図について説明できる
8週 高層天気図について説明できる
4thQ
9週 日本付近の天気図の型について説明できる
10週 日本付近の天気図の型について説明できる
11週 海洋波とうねり 海の波の種類について説明できる
12週 風浪とうねりの推算について説明できる
13週 潮汐現象について説明できる
14週 潮汐と潮流 潮汐の調和分解の考え方について説明できる
15週 潮流について説明できる
16週 後期まとめ

評価割合

試験グループワーク・実技ポートフォリオ合計
総合評価割合701515100
基礎的能力0000
専門的能力6010575
分野横断的能力1051025