電気電子工学

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気電子工学
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科(機関コース) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「電気基礎1・2」(実教出版)、電子回路(実教出版)
担当教員 大山 博史

到達目標

(1) 交流回路について理解する
(2) 三相交流の構造を理解する
(3)電子回路の基礎を理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
交流回路複素インピーダンスを用いて様々な回路の計算ができるLCRを用いたインピーダンス計算ができるインピーダンスが計算できない。
三相交流複雑な三相交流回路の電流や電圧が計算できる。Y結線、Δ結線を理解し、相電流、線電流、線電圧、相電圧の関係が理解できる。Y結線、Δ結線を理解していない。
電子回路整流回路、増幅回路等の働きを正しく理解し諸量を計算できる。p形半導体n形半導体が理解できる。半導体、ダイオード、トランジスタを理解していない。 半導体、ダイオード、トランジスタを理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(1)交流回路の知識および、電子回路の基礎知識を習得し、船舶内の電動機、発電機および電子機器に応用できるようにする。
(2)そのために交流の基礎について授業を行い、インピーダンスについて説明を行う。
(3)複素関数を用いた表示についての授業を行う。
(4)三相交流について授業をおこなう。
(5)また基礎的な電子回路についての授業を行う。
授業の進め方・方法:
教科書 配布プリントを中心に講義形式で行う。
注意点:
教科書 ノートを 必ず持参すること。
次の時間の授業内容について予め教科書を読み、教科書の太字の用語ならびに式について勉強しておくこと。
海技試験に出題される内容であり、正しく理解するよう努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流回路の復習 抵抗、コイル、コンデンサの計算ができる
2週 交流回路1 周波数、周期、角振動数、瞬時値と最大値、実効値、位相と位相差について説明ができる
3週 交流回路1 抵抗だけの交流回路の計算ができる 
4週 交流回路1 インダクタンスだけの交流回路の計算できる
5週 交流回路1 コンデンサだけの交流回路の計算ができる
6週 交流回路1 交流電力について説明ができ、簡単な計算ができる
7週 交流回路1 RL直列回路の計算ができる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解説
交流回路2
RC直列回路の計算ができる
10週 交流回路2 RLC直列回路の計算ができる
11週 交流回路2 直列共振、有効電力、無効電力についてその違いが説明できる
12週 交流の複素数表示 複素数、複素数の簡単な計算ができる 
複素平面を理解し複素数の絶対値が計算できる 
13週 交流の複素数表示 三角関数表示ができる
14週 交流の複素数表示 三角関数と指数関数の関係について計算できる 
15週 交流の複素数表示 複素数による交流の表示について説明できる
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 答案返却・解説
複素数を用いた交流回路計算
Lだけの回路およびCだけの回路を複素数を用いて計算できる
2週 複素数を用いた交流回路計算 RLC直列回路が複素数を用いて計算できる
3週 複素数を用いた交流回路計算 RC、RL並列回路の計算ができる 
4週 複素数を用いた交流回路計算 並列共振、ブリッジ回路を説明でき、共振周波数が計算できる
5週 三相交流 三相交流、三相結線の説明ができる 
6週 三相交流 Y-Y回路の簡単な計算ができる 
7週 三相交流 ΔーΔ回路の簡単な計算ができる
8週 三相交流 Y結線とΔ結線の換算ができ回転磁界の説明ができる
4thQ
9週 後期中間試験
10週 答案返却・解説
過渡現象
微分方程式、RC、RL、回路の過渡現象について初歩的な計算ができる
11週 過渡現象 微分回路、積分回路の説明ができる
12週 電子回路 pn 半導体 について説明ができる
pn接合ダイオード について説明ができる
13週 電子回路 トランジスタの性質 を説明できる
14週 電子回路 サイリスタの働きを理解し電力制御が説明できる
15週 学年末試験
16週 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力商船系分野(機関)【実験・実習能力】校内練習船実習機器の名称と用途を説明できる。3
ポンプにおいては、吸吐出弁解放手順を間違わずに運転することができる。3
各機器においては、運転手順を間違わずに始動できる。3
弁(バルブ)の種類・構造及び用途を説明できる。3
燃料油、潤滑油、冷却清水、冷却海水等各系統の流体の流れを説明できる。3
主機関の運転のため各系統の役割をプラントとして説明できる。3
主機関を運転する上で暖機の必要性を説明できる。3
主機関の暖機及び運転準備を出港時間に合わせた計画をたてる作業できる。3
主機関試運転まで手順通りにできる。3
機関の運転管理及び保守管理ができる。3
機関室における航海当直基準を遵守できる。3
船橋における航海当直基準(気象海象含む)を遵守できる。3
停泊当直においても当直基準を遵守できる。3
M0当直を理解して遵守できる。3
発電機の並行運転ができる。3
主機関の温度、圧力を正しく計測できる。3
補機の温度、圧力を正しく計測できる。3
機器の圧力等を正しく計測できる。3
計測した事項を正確に記入できる。3
正午計算ができる。3
記載事項を英文で記入できる。3
テスター等の測定具及び工具の取扱いができる。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他小テスト合計
総合評価割合7000010020100
基礎的能力200001001040
専門的能力50000001060
分野横断的能力00000000