概要:
機関士に必要な基礎知識・技術を習得し、船内機器の運転や保守管理に活用できるようにする。そのために船舶機関及びそれに関連する実習を行う。
授業の進め方・方法:
専門の技術を持つ教員が指導教員となり、2班に分かれ各科目2回の実習を行っていく。基本的にハードウェアの調整、整備、製作を理論的な座学を交えながら進めていくものであり、その学年に適した技術力を習得していく。なお、実習後は必ず報告書を提出し、実習内容を復習する。
注意点:
(1) 作業服・作業帽・安全靴を着用し、筆記用具を携行すること。
(2) 安全基本方針(健康管理、実験環境の美化、約束の遵守)を常に念頭に置き、実習を遂行すること。
(3) 実習は危険が伴うこともあるため、必ず指示に従うこと。
(4) 課題は、期限内に必ず提出すること。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
(1) 実験実習に取り組むに当たっての基本的な心構えについて認識できる。 (2) 実験レポートの書き方について理解できる。 (3) 実験実習を実施する際の災害防止と安全について理解できる。
|
2週 |
蒸気工学実験 |
(1) 蒸気タービンおよび付属装置の構造および作動原理について、理解できる。
|
3週 |
蒸気工学実験 |
(2) ガスタービンの構造および作動原理、ならびに基本サイクルについて、理解できる。
|
4週 |
設計工学実験 |
(1) 材料強度の基礎知識および応力解析について理解できる。
|
5週 |
設計工学実験 |
(2) コンピュータを用いた有限要素法について理解し、実際の解析操作ができる。
|
6週 |
内燃機関工学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた内燃機関に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた内燃機関に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
7週 |
蒸気工学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた蒸気工学に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた蒸気工学に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
8週 |
補助機械工学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた補機に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた補機に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
4thQ |
9週 |
電気工学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた電気に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた電気に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
10週 |
材料力学・機械力学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた材料力学・機械力学に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた材料力学・機械力学に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
11週 |
計測・制御工学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた計測・制御に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた計測・制御に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
12週 |
工業力学・設計工学実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた工業力学・設計工学に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた工業力学・設計工学に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
13週 |
船舶実験(まとめ) |
(1) これまで実施してきた船舶に関する実験の成果を、論理的にまとめることができる。 (2) これまで実施してきた船舶に関する実験の成果を評価し、評価結果をもとに問題解決に必要な実験を計画することができる。
|
14週 |
卒業研究 |
(1) 実験実習で得られた専門的知識・技術を用いて、卒業研究を遂行することができる。 (2) 研究で得られた成果を分析し、論理的にまとめ、評価・報告することができる。
|
15週 |
卒業研究 |
(1) 実験実習で得られた専門的知識・技術を用いて、卒業研究を遂行することができる。 (2) 研究で得られた成果を分析し、論理的にまとめ、評価・報告することができる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理実験 | 物理実験 | 測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。 | 3 | |
安全を確保して、実験を行うことができる。 | 3 | |
実験報告書を決められた形式で作成できる。 | 3 | |
有効数字を考慮して、データを集計することができる。 | 3 | |
力学に関する分野 | 3 | |
熱に関する分野 | 3 | |
波に関する分野 | 3 | |
光に関する分野 | 3 | |
電磁気に関する分野 | 3 | |
電子・原子に関する分野 | 3 | |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 3 | |
基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の取扱いに慣れ、安全に実験を行うことができる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。 | 3 | |
実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。 | 3 | |
実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と、心構えがわかる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことがわかる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方がわかる。 | 3 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方がわかる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方がわかる。 | 3 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方がわかる。 | 3 | |
けがき工具を用いて、けがき線を描くことができる。 | 3 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | |
ガス溶接で用いるガス、装置、ガス溶接棒の扱いかたがわかる。 | 3 | |
ガス溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
ガス切断の基本作業ができる。 | 3 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱いかたがわかる。 | 3 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能がわかる。 | 3 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | |
フライス盤主要部の構造と機能がわかる。 | 3 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 3 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 3 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 3 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。 | 3 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、基本作業ができる。 | 3 | |
金属材料実験、材料試験、水力学実験、流体機械実験、熱力学実験、熱機関実験、機械要素実験、制御工学実験、機械工作実験、電気工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | |
電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。 | 3 | |
抵抗・インダクタンス・キャパシタンス・インピーダンスなどの素子値の測定方法を習得する。 | 3 | |
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。 | 3 | |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 3 | |
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。 | 3 | |
交流回路論における諸現象について実験を通して理解する。 | 3 | |
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。 | 3 | |
論理回路の動作について実験を通して理解する。 | 3 | |