航海概論Ⅱ

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 航海概論Ⅱ
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科(機関コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (適宜参考にすること、購入の必要はない)航海学概論(成山堂)、マリタイムカレッジシリーズ「船舶の管理と運用」 (海文堂)、操船の基礎〔二訂版〕(海文堂)
担当教員 岸 拓真

到達目標

(1)海上輸送の特徴について説明できる。
(2)基本的な機関以外の船舶設備について説明できる。また和名ならびに英名を呼称できる。
(3)基本的な航海システムについて説明できる。
(4)海上交通の基本的な航法について説明できる。
(5)基礎的な海事マネージメントについて説明できる。
☆一般的な甲板部とのコミュニケーションの中で必要とされる航海に関する重要事項について習熟することを大きな目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1-1.海上輸送に求められること(2)海上輸送の特徴を把握したうえで、Good seamnshipの概要について説明できる。海上輸送の特徴を把握したうえで、Good seamnshipの概要について理解できる。海上輸送の特徴を把握したうえで、Good seamnshipの概要について理解できていない。
評価項目2-2. 海上衝突予防法海上交通の基本法である、海上衝突予防法の 基本について、操船者行動モデルに従って、 法規のその役割を説明することができる。海上交通の基本法である、海上衝突予防 法の基本について、操船者行動モデルに 従って、理解できる。海上交通の基本法である、海上衝突予防法の 基本について、操船者行動モデルに従って、 理解できていない。
評価項目3-3. 海上交通安全法、港則法概要海上気象について、基本的な原理について理 解し、説明できる。海上気象について、基本的な原理につい て理解できる。海上気象について、基本的な原理について理 解できていない。
4-4. 海上気象5. BRM、BTM、BEM海上交通法規による航法、操縦性能(パイロッ トカードの理解)の把握を行い、BRM(ブリッジ リソースマネージメント)を行い、その意義を理 解し、実践できる。海上交通法規による航法、操縦性能(パイ ロットカードの理解)の把握を行い、BRM(ブ リッジリソースマネージメント)を行い、その 意義を理解できる。海上交通法規による航法、操縦性能(パイロッ トカードの理解)の把握を行い、BRM(ブリッジ リソースマネージメント)を行い、その意義を理 解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、船舶の運航管理に関する知識のうち、世界の海で活躍できる海事技術者に必要な「海事管理システムに関する知識」を概論として、 機関コースの学生に授業を行う。
授業の進め方・方法:
本授業では、船舶の運航管理に関する知識のうち、世界の海で活躍できる海事技術者に必要な「海事管理システムに関する知識」を概論として、 機関コースの学生に授業を行う。
注意点:
授業において自律性、協働性、創造性について成績の評価を行います。また、成績評価は定期考査の一義的な点数のみで評価しません。 本授業の特性上、上記に示した「標準的な到達レベル」を満たさなければ単位の認定をしません。レベルを査定する問題については、理解できるまで やり直しを認めます。(その際はの点数換算は、定期考査を基本としますが、このやり直しについても別に評価します。) 課題レポート等も含め、前倒しに行うこと (予習)をお勧めします。あらかじめ授業内容について編纂したテキストを公開します。各自印刷を事前に行い、 授業にのぞむこともお勧めします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.海上輸送に求められること(2) 1-(1) 海上輸送の特徴について理解し、説明できる。
1-(2) 商船の現在の抱える問題点について理解し、説明できる。
2週 2. 海上衝突予防法 2-(1) 法律の目的を理解し、説明できる。
2-(2) 「認知、判断、操作」行動モデルに合わせて、本法規の構成を理解し、説明できる。
3週 2. 海上衝突予防法 2-(3) 見張りについて、理解し説明できる。
2-(4) 灯火、形象物についてその意義を理解し、判断できる。
4週 2. 海上衝突予防法 2-(5) 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法について理解し、説明できる。
5週 2. 海上衝突予防法 2-(6) 視界制限状態における船舶の航法について理解し、説明できる。
2-(7) 船員の常務について理解し、説明できる。
6週 3. 海上交通安全法、港則法概要 3-(1) 海上交通安全法、港則法と海上衝突予防法の法的な位置づけについて理解し、説 明できる。
3-(2) 二法の適用海域について、理解し説明できる。
3-(3) 二法の概要について、理解し説明できる。
7週 3. 海上交通安全法、港則法概要 3-(1) 海上交通安全法、港則法と海上衝突予防法の法的な位置づけについて理解し、説 明できる。
3-(2) 二法の適用海域について、理解し説明できる。
3-(3) 二法の概要について、理解し説明できる。
8週 4. 海上気象 4-(1) 基礎的な気象用語について正しく理解し、利用できる。
4-(2) 地上天気図、高層天気図の役割について理解し、その利用方法について理解でき る。
4thQ
9週 4. 海上気象 4-(3) 高気圧低気圧の定義を理解し、高層天気図との対応、天気の移り変わりを理解でき る。
4-(4) 潮位潮流について基礎的な計算を行うことができる。
10週 4. 海上気象 4-(5) 世界の風、海流の体系を理解し、説明できる。
4-(6) 海流、潮流の船体運動への影響について理解し、説明できる。
11週 4. 海上気象 4-(7) 荒天航海時の操船について留意事項を理解し、説明できる。
12週 5. BRM、BTM、BEM 5-(1) BRM、BEM、BTMの概要について、その歴史的背景をもとに理解できる。
13週 5. BRM、BTM、BEM 5-(2) ★BRMにあたっての事前準備を行い、BRMを実施、そのフィードバックを行うことがで きる。
14週 5. BRM、BTM、BEM 5-(3) ヒューマンファクターによる事故誘致、PDCAサイクルの重要性について説明できる。
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学仕事と仕事率に関する計算ができる。3
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを理解している。3
ボイルの法則、シャルルの法則を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。3
気体の内部エネルギーについて理解している。3
熱力学第一法則について理解している。3
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。3
熱機関について理解し、熱効率に関する計算ができる。3
波動波の波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
横波と縦波の違いについて説明できる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の取扱いに慣れ、安全に実験を行うことができる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合5025200100105
基礎的能力1015005030
専門的能力205505035
分野横断的能力2051500040