概要:
授業の目的は(1)社会人としての規範意識を養うこと、(2)人文・社会に関わる広い視野を養い、国内外の多様な状況を理解できる知識をみにつけること、(3)修得した知識・技術を基に、問題点とその原因を発見できる基礎的能力を身につけることである。本科目では技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、技術者が社会に対して負っている責任に関する理解を深める。技術者が直面する倫理上の問題に対して広い視野で考え、社会からの期待に答えるべく行動できる技術者が必要とする倫理観を身につける。
授業の進め方・方法:
固有教室にて、教科書または補助プリントを用いる。
注意点:
シラバスの項目・内容を確認して、教科書等で予習しておくこと。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1.ガイダンス |
1-(1) シラバスによって授業内容・予習復習・評価方法について説明をする。
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2週 |
2.技術者のアイデンティティ説明責任 |
2-(1) 技術者に関する倫理の概要について理解できる。
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3週 |
2.技術者のアイデンティティ説明責任 |
2-(2) 技術者の説明責任について、事例を基にその内容理解と考えを深めることができる。
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4週 |
3.技術者資格・技術者倫理 |
3-(1) 技術者資格と技術が社会や自然に及ぼす影響や効果について理解する。 3-(2) 技術者が社会に対して負っている責任に関する理解を深めため、事例を学び、その事実関係を理解する。
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5週 |
3.技術者資格・技術者倫理 |
3-(3)技術者が直面する倫理上の問題に対して広い視野で考えるため、事例を学び、技術者が必要とする倫理観の必要性を理解する。
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6週 |
4.リスク |
4-(1) リスクと安全性の関係を理解できる。 4-(2) 安全性を高めるための設計思想を理解できる。
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7週 |
4.リスク |
4-(3) リスク・マネージメントの考え方を理解できる。
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8週 |
5.知的財産権 |
5-(1) 知的財産権制度の基本的な考え方を理解している。
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4thQ |
9週 |
5.知的財産権 |
5-(2) 知的財産権に関する法的根拠について理解し,説明できる。 5-(3) 特許や職務発明について発明者や組織,社会の利益を考慮した考察ができる。
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10週 |
6.内部告発 |
6-(1) 内部告発と守秘義務を理解できる。 6-(2) 内部告発者の保護を理解できる。
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11週 |
7.製造物責任 |
7-(1) 製造物責任法について内容を理解する。 7-(2) 製造者の瑕疵による被害の発生事例を知り、その問題点を指摘できる。 7-(3) 製造者や販売者が生じた被害に対する賠償と社会的責任について理解できる。
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12週 |
8.予防原則 |
8-(1) 四大公害病について事例研究をおこないその実態が把握できる。 8-(2) 四大公害病の発生原因を考察し予防策について提案できる。
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13週 |
8.予防原則 |
8-(3)企業倫理と公害病について考察し予防策について提案できる。
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14週 |
9.費用便益分析 |
9-(1) 事例に対しての費用便益分析を理解できる。
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15週 |
9.費用便益分析 |
9-(2) 結果主義的な考え方と人間尊重の考え方が理解できる。
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16週 |
10.国際化 |
10-(1) 宗教による価値観の違いを理解する必要性が分かる。 10-(2) 国家による安全基準の違いが理解できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | 後2,後4 |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | 後3,後6,後7 |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | 後2,後4 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | 後2,後4 |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | 後12,後13 |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 後12,後13 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 後16 |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | 後16 |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | 後2 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | 後16 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | 後11,後12,後13 |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | 後11,後12,後13 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 後4,後5 |