制御回路設計

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 制御回路設計
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 シーケンス制御入門(コロナ社)、リレーとシーケンサ(オーム社)
担当教員 藤冨 信之

到達目標

1)シーケンス制御系の構成と考え方を説明できる。
2)リレーシーケンスを理解し簡単なシーケンス回路を組める。
3)無接点リレーシーケンスを理解し簡単なシーケンス回路を組める。
4)PLCを理解し簡単なプログラミングによりシーケンス回路を組める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複雑なシーケンス制御系の構成と制御動作 を説明できる。シーケンス制御系の構成と制御動作を 説明できる。シーケンス制御系の構成と制御動作を 説明できない。
評価項目2リレーシーケンスを理解し実用的なシーケンス 回路を組める。リレーシーケンスを理解でき簡単なシーケンス 回路を組める。リレーシーケンスを理解できず簡単なシーケンス 回路を組めない。
評価項目3無接点リレーシーケンスを理解し実用的なシーケンス回路を組める。無接点リレーシーケンスを理解でき、簡単なシーケンス回路を組める。無接点リレーシーケンスを理解できず、簡単なシーケンス回路を組めない。
評価項目4PLCを理解しプログラミングにより複雑なシーケンス回路を組める。PLCを理解でき、簡単なプログラミングによりシーケンス回路を組める。PLCを理解できず、簡単なプログラミングによりシーケンス回路を組めない。
評価項目5マイクロコンピュータにより複雑なシーケンス回 路を組める。マイクロコンピュータによるシーケンス回路 を組める。マイクロコンピュータによるシーケンス回路 を組めない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(1)制御工学の基本的な構成を理解し、フィードバック制御とシーケンス制御について学ぶ。
(2)ものづくりの過程においてどのように設計計画したら精度よく効率的につくれるかを学ぶ。
(3)シーケンス制御の基礎理論を学ぶ。
(4)実際の産業機器や生産製造工程の自動制御システムにおいてシーケンス制御が応用されているか学ぶ。
(5)基礎的な課題を設定していろいろなセンサを活用してシーケンス制御回路の設計を行う。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に授業を進める。また、必要に応じて参考資料を配布し、演習問題を解く。
注意点:
(1) 卒業研究や卒業後の電気機械系の生産システムに利用される制御の基礎となる実用的な科目であるから、学習内容をしっかりと身に付ける必要がある。
(2) 学習内容の定着には、日々の予習復習が不可欠である。教科書・問題集などを活用して主体的に学習すること。
(3) 復習課題を出題するので必ず期限内に提出すること。
(4) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1. シーケンス制御の基礎 1-(1) シーケンス制御とフィードバック制御を理解する。
2週 1. シーケンス制御の基礎 1-(2) シーケンス制御の構成を理解する。
3週 1. シーケンス制御の基礎 1-(3) オンオフ制御とスイッチについて理解する。
4週 2.リレーシーケンス制御 2-(1) シーケンス記号とシーケンス図について理解する。
5週 2.リレーシーケンス制御 2-(2) 検出器について理解する。
6週 2.リレーシーケンス制御 2-(3) 操作機器について理解する。
7週 演習
8週 前期中間試験
答案返却・解説
2ndQ
9週 3.リレーシーケンス制御の応用 3-(1) 簡単な論理回路が理解できる。
10週 3.リレーシーケンス制御の応用 3-(2) 電磁リレーの構造と動作が理解できる。
11週 3.リレーシーケンス制御の応用 3-(3) 自己保持回路の動作が理解できる。
12週 3.リレーシーケンス制御の応用 3-(4) 主回路と操作回路のシーケンス図が理解できる。
13週 3.リレーシーケンス制御の応用 3-(5) 優先回路が理解できる。
14週 3.リレーシーケンス制御の応用 3-(6) タイマ回路とカウンタ 回路の動作を理解できる。
15週 演習
16週 前期末試験
答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 4.無接点シーケンス制御 4-(1) 半導体スイッチが理解できる。
2週 4.無接点シーケンス制御 4-(2) デジタルICが理解できる。
3週 4.無接点シーケンス制御 4-(3) 論理代数と真理値の問題が解ける。
4週 4.無接点シーケンス制御 4-(4) MIL記号と正論理、負論理が理解できる。
5週 4.無接点シーケンス制御 4-(5) フリップロップ回路が理解できる。
6週 4.無接点シーケンス制御 4-(6) 条件制御と時間制御が理解できる。
7週 演習
8週 後期中間試験
答案返却・解説
4thQ
9週 5.シーケンサ(PLC) 5-(1) PLCの構造と特徴を理解できる。
10週 5.シーケンサ(PLC) 5-(2) シーケンス図とラダー図を理解できる。
11週 5.シーケンサ(PLC) 5-(3) ラダー図に対応するプログラム命令を理解できる。
12週 5.シーケンサ(PLC) 5-(4) 基本的なラダー図のプログラム命令を組むことができる。
13週 5.シーケンサ(PLC) 5-(5) 自己保持回路やタイマ、カウンタを使用したラダー図のプログラム命令が組める。
14週 5.シーケンサ(PLC) 5-(6) 基礎的なPLCを使った応用回路のプログラム命令が組める。
15週 演習
16週 学年末試験
答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602002000100
基礎的能力40100100060
専門的能力20100100040
分野横断的能力0000000