ネットワーク工学

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ネットワーク工学
科目番号 0030 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 宇田隆哉 他「情報ネットワーク (未来へつなぐ デジタルシリーズ 3)」(共立出版)
担当教員 浜崎 淳

到達目標

(1) ネットワークの基礎知識を学び、その概要を理解する。
(2) ネットワークプロトコルと各レイヤにおける技術を理解する。
(3) TCP/IPで使用する主な識別番号の概要を理解する。
(4) ネットワーク構成やセキュリティなどの各種管理の種類と方法を理解する。
(5) ネットワークに関する課題とその解決策について、整理し議論することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータネットワークの構成要素、プロトコル、各種サービスの概要を理解し説明することができる。コンピュータネットワークの構成要素、プロトコル、各種サービスの概要を整理することができる。コンピュータネットワークの構成要素、プロトコル、各種サービスの概要を整理することができない。
評価項目2OSI参照モデルとインターネットのモデルにおける、各レイヤのプロトコルとその技術を理解し説明することができる。OSI参照モデルとインターネットのモデルにおける、各レイヤのプロトコルとその技術を理解できる。OSI参照モデルとインターネットのモデルにおける、各レイヤのプロトコルとその技術を理解できない。
評価項目3TCP/IPで使用されるポート番号、IPアドレス、物理(MAC)アドレスについて理解し説明することができる。TCP/IPで使用されるポート番号、IPアドレス、物理(MAC)アドレスについて理解できる。TCP/IPで使用されるポート番号、IPアドレス、物理(MAC)アドレスについて理解できない。
評価項目4ネットワークセキュリティの重要性と、暗号技術、構築技術、管理技術について理解し説明することができる。ネットワークセキュリティの重要性と、暗号技術、構築技術、管理技術について整理することができる。ネットワークセキュリティの重要性と、暗号技術、構築技術、管理技術について整理することができない。
評価項目5ネットワークに関する現代社会の諸問題たいして、その課題とその解決策について、整理し発表するとともに議論し内容を深めることができる。ネットワークに関する現代社会の諸問題たいして、その課題とその解決策について、整理し発表することができる。ネットワークに関する現代社会の諸問題たいして、その課題とその解決策について、整理し発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(1) 情報処理に関わる基礎技術として情報通信システムに関連したネットワーク技術に対する基礎知識と実際の応用例についての理解を深め、専門知識・技術とそれを活用することができる能力を身につける。
(2) 情報処理に関わる基礎技術として、現代のインターネットを中心にしたコンピュータネットワークの仕組みをより深く理解する。
(3) 演習として、授業の内容を確実に理解するため演習、関連した資格試験の問題を中心にした演習や、ネットワークに関する課題の解決策を検討し学生によるプレゼンテーションすることなどの課題を課することもある。
授業の進め方・方法:
(1) 与えられた課題に対して、暗記するだけに留まらず、課題の本質を理解し、それに対して分析・考察し、解決するための方法を自ら考えること。
(2) 積み上げ方式の授業なので、前の時間までの授業内容を理解するために復習を行い授業に望むこと。
(3) 課題は必ず期限内に提出すること。
(4) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報社会とネットワーク ネットワークとその構成要素について理解できる.プロトコルとは何かを理解できる.
2週 情報社会とネットワーク 社会の中でのネットワーク利用の概要について理解できる.
種々のネットワーク・サービスの概要について理解できる.
3週 ネットワーク・アーキテクチャ ネットワーク・アーキテクチャの概要について理解できる.パケット交換の概要について理解できる
4週 ネットワーク・アーキテクチャ OSI参照モデルの概要について理解できる.OSI参照モデルの階層構造の概要や利点について理解できる.
5週 アプリケーション層 アプリケーション層の概要について理解できる.電子メールの仕組みについて理解できる.
6週 アプリケーション層 WWWの仕組みについて理解できる.DNSの概要と仕組みについて理解できる.
7週 中間試験 中間試験
8週 トランスポート層 トランスポート層の概要について理解できる.
2ndQ
9週 トランスポート層 ポート番号とは何か理解できる.
10週 トランスポート層 TCPとUDPの概要を理解できる.
11週 トランスポート層 フロー制御、輻輳制御の概要を理解できる.
12週 ネットワーク層 ネットワーク層の概要について理解できる.
13週 ネットワーク層 IPアドレスとは何か理解できる.
14週 ネットワーク層 IPアドレスとクラス、サブネットマスク、CIDR表記を理解できる.
15週 ネットワーク層 グローバルアドレスとプライベートアドレスの違いと特徴を理解できる.
16週 前期末試験答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 ネットワーク層 ARP,ICMP,DHCPの各用語について理解できる.
2週 データリンク層 データリンク層の概要について理解できる.
3週 データリンク層 MACアドレスとは何か理解できる.
4週 データリンク層 データリンク層における制御について整理することができる.
5週 データリンク層 データ伝送とネットワークトポロジーについて整理することができる.
6週 ローカルエリアネットワーク ローカルエリアネットワークの概要について理解できる.接続形態とVLANについて理解することができる.
7週 中間試験 中間試験
8週 ローカルエリアネットワーク LANの接続形態とそのアクセス制御方式について整理することができる.ワイドエリアネットワークの概要について理解できる.
4thQ
9週 物理層 物理層の概要について理解できる.接続方法と通信媒体について整理することができる.
10週 物理層 符号化方式と伝送方式について整理することができる.
11週 ネットワークセキュリティ ネットワークセキュリティの概要について理解できる.情報セキリュリティマネジメントシステムとセキュリティポリシーについて理解することができる.
12週 ネットワークセキュリティ 暗号化技術(秘密鍵暗号、公開鍵暗号)とその利用について理解することができる.情報セキュリティの実際について理解することができる.
13週 ネットワーク構築と管理 ネットワーク構築の概要について理解できる.
14週 ネットワーク構築と管理 ネットワーク管理の概要について理解できる.
15週 ネットワーク構築と管理 ネットワーク利用の実践における諸問題について議論することができる.
16週 学年末試験答案返却・解説

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000