到達目標
(1) 現在の企業経営においてIT(情報技術)の必要性を理解する。
(2) 経済性分析の基本的な考え方を理解し簡単な問題を解くことができる。
(3) 投資分析において現価、終価、年価を理解し、これらを相互に求めることができる。
(4)産業連関分析の考え方を説明できる。
(5)データの可視化の基本的な方法を理解し利用できる。
(6)需要曲線、供給曲線、均衡分析の基本を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 経済性分析および投資分析の基本的な計算問題を解くことができる。 | 経済性分析および投資分析の基本的事項を説明できる。 | 経済性分析および投資分析の基本的事項を説明できない。 |
評価項目2 | 産業連関分析について説明でき、簡単な事例について産業連関分析ができる。 | 産業連関分析の基本的事項を説明できる。 | 産業連関分析の基本的事項を説明できない。 |
評価項目3 | パレート図、管理図が作成できるとともに、一般的なグラフの特徴を説明できる。 | 一般的なグラフの特徴を説明できる。 | 一般的なグラフの特徴を説明できない。 |
評価項目4 | 需要曲線、供給曲線、均衡分析の基本を説明でき、簡単な計算問題を解くことができる。 | 需要曲線、供給曲線、均衡分析の基本を説明できる。 | 需要曲線、供給曲線、均衡分析の基本を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代の社会では、ITが生活の隅々まで浸透しており、ITを日常的に活用することで私たちの仕事や暮らしはとても便利なものとなった。今なおITは成長を続け、新しい情報技術を取り入れた社会へと発展を遂げている。
こうしたことから、企業経営においてもITの応用は必須となっており、こうしたITの応用に利用される経営数学についての理解は非常に重要になっている。
この授業では、経営に使われる基礎的な数学的な手法について紹介する。なお、紹介する手法はITパスポート試験の対策にもなる。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進めるが、単元ごとに課題を問題を出し、レポートを提出してもらう。
成績は、このレポートと定期試験の結果を考慮してつける。
注意点:
(1) 一次関数、二次・三次関数、指数関数、対数関数、簡単な行列計算について復習しておくこと。
(2) 電卓を利用した計算問題が多くあるので、平方根、累乗などの計算が可能な電卓を準備すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1 導入 |
企業活動の基礎概念、経営資源について理解し、経営における情報の重要性を説明できる。
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2週 |
2 経営情報システム |
経営情報システムの役割を説明できる。加えて物流や流通に利用されている一般的な情報システムを説明できる
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3週 |
3ー1 経済性分析1 |
経済的な比較原則、変動する費用と割り勘計算を説明できる
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4週 |
3-2 経済性分析2 |
平均費用と増分費用、固定費の扱い、優劣分岐点、埋没費用を説明できる。
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5週 |
3-3 経済性分析3 |
利益図表を作成できる。
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6週 |
3-4 経済性分析4 |
手不足状況と手余り状況について説明できる。
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7週 |
3-5 経済性分析5 |
手不足状況と手余り状況の計算問題を解くことができる。
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8週 |
前期中間試験 答案返却・開設 |
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2ndQ |
9週 |
4-1 投資分析1 |
現価、終価、年価について説明できる。
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10週 |
4-2 投資分析2 |
現価係数、終価係数について説明できる。
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11週 |
4-3 投資分析3 |
年金終価係数、減債基金係数について説明できる。
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12週 |
4-4 投資分析4 |
年金現価係数、資本回収係数について説明できる。
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13週 |
4-5 投資分析5 |
投資利率について説明できる。
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14週 |
4-6 投資分析6 |
投資の回収期間について説明できる。
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15週 |
4-7 投資分析7 |
投資分析の基本的な計算問題を解くことができる。
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16週 |
前期末試験 答案返却・開設 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
5-1 産業連関分析1 |
経済の波及効果について説明できる
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2週 |
5-2 産業連関分析2 |
産業連関表がどのようなものか説明できる。
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3週 |
5-3 産業連関分析3 |
産業連関表を行列にて表記できる。
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4週 |
5-4 産業連関分析4 |
レオンチェフ行列が計算できる。
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5週 |
5-5 産業連関分析5 |
レオンチェフの逆行列が計算できる
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6週 |
5ー6 産業連関分析6 |
最終需要の変化による総需要量の変化が計算できる。
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7週 |
5-7 産業連関分析7 |
ここで学んだ産業連関分析の簡単な計算問題を解くことができる。
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8週 |
後期中間試験 答案返却・開設 |
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4thQ |
9週 |
6-1 データの視覚化1 |
様々なグラフの種類を説明できる。
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10週 |
6-2 データの視覚化2 |
パレート図について作成できる
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11週 |
6-3 データの視覚化3 |
管理図について説明できる。
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12週 |
6-4 データの視覚化4 |
管理図について作成できる。
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13週 |
6-4 経済数学1 |
需要曲線、供給曲線を説明できる。
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14週 |
6-4 経済数学2 |
部分均衡について説明できる。
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15週 |
6-4 経済数学3 |
簡単な均衡分析を解くことができる。
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16週 |
学年末試験 答案返却・開設 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前3,前4 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前5,前6 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 後13,後14,後15 |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前1 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 経済・ビジネス系分野 | 商業 | マーケティングミックスについて説明できる。 | 3 | |
マーケティングにおけるインターネットの活用について説明できる | 3 | |
市場のセグメンテーションについて説明できる。 | 3 | |
製品ライフサイクルについて説明できる。 | 3 | |
競争地位戦略について説明できる。 | 3 | |
消費者行動について説明できる。 | 3 | |
市場調査の方法について説明できる。 | 3 | |
流通の仕組みと流通チャネルについて説明できる。 | 3 | |
小売業の役割と諸形態について説明できる。 | 3 | |
プライベート・ブランド開発について説明できる。 | 3 | |
卸売業の役割と諸形態について説明できる。 | 3 | |
サプライ・チェーン・マネジメントについて説明できる。 | 3 | |
情報技術の発達と流通の変容について説明できる。 | 3 | |
流通のグローバル化について説明できる。 | 3 | |
経営科学 | 品質の定義、品質管理の必要性について説明できる。 | 3 | |
品質保証の仕組みについて説明できる。 | 3 | |
品質の設計と改善について説明できる | 3 | |
統計的品質管理について説明できる。 | 3 | |
QCの七つ道具について説明できる。 | 3 | |
情報管理 | 情報通信技術とビジネス・プロセスの革新について説明できる。 | 3 | |
電子商取引の仕組みについて説明できる。 | 3 | |
電子商取引の動向と課題について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 小テスト | レポート・課題 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 30 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 30 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |