情報基礎(経営)

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報基礎(経営)
科目番号 1934003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 流通情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。
担当教員 岡山 正人

到達目標

(1) 現在の企業経営においてIT(情報技術)の必要性を理解する。
(2) 経済性分析の基本的な考え方を理解し簡単な問題を解くことができる。
(3) 投資分析において現価、終価、年価を理解し、これらを相互に求めることができる。
(4)産業連関分析の考え方を説明できる。
(5)マルコフ連鎖

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1経済性分析および投資分析の基本的な計算問題を解くことができる。経済性分析および投資分析の基本的事項を説明できる。経済性分析および投資分析の基本的事項を説明できない。
評価項目2産業連関分析について説明でき、簡単な事例について産業連関分析ができる。産業連関分析の基本的事項を説明できる。産業連関分析の基本的事項を説明できない。
評価項目2マルコフ連鎖に関する基本的な問題を解くことができるマルコフ連鎖の概要を簡単に説明できる。マルコフ連鎖の概要を全く説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代の社会では、ITが生活の隅々まで浸透しており、ITを日常的に活用することで私たちの仕事や暮らしはとても便利なものとなった。今なおITは成長を続け、新しい情報技術を取り入れた社会へと発展を遂げている。
 こうしたことから、企業経営においてもITの応用は必須となっており、こうしたITの応用に利用される経営数学についての理解は非常に重要になっている。
 この授業では、経営に使われる基礎的な数学的な手法について紹介する。なお、紹介する手法はITパスポート試験の対策にもなる。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進めるが、単元ごとに課題を問題を出し、レポートを提出してもらう。
成績は、このレポートと定期試験の結果を考慮してつける。
注意点:
(1) 一次関数、二次・三次関数、指数関数、対数関数、簡単な行列計算について復習しておくこと。
(2) 電卓を利用した計算問題が多くあるので、平方根、累乗などの計算が可能な電卓を準備すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1 導入 企業活動の基礎概念、経営資源について理解し、経営における情報の重要性を説明できる。
2週 2 経営情報システム 経営情報システムの役割を説明できる。加えて物流や流通に利用されている一般的な情報システムを説明できる
3週 3ー1 経済性分析1 経済的な比較原則、変動する費用と割り勘計算を説明できる
4週 3-2 経済性分析2 平均費用と増分費用、固定費の扱い、優劣分岐点、埋没費用を説明できる。
5週 3-3 経済性分析3 利益図表を作成できる。
6週 3-4 経済性分析4 手不足状況と手余り状況について説明できる。
7週 3-5 経済性分析5 手不足状況と手余り状況の計算問題を解くことができる。
8週 前期中間試験
答案返却・開設
2ndQ
9週 4-1 投資分析1 現価、終価、年価について説明できる。
10週 4-2 投資分析2 現価係数、終価係数について説明できる。
11週 4-3 投資分析3 年金終価係数、減債基金係数について説明できる。
12週 4-4 投資分析4 年金現価係数、資本回収係数について説明できる。
13週 4-5 投資分析5 投資利率について説明できる。
14週 4-6 投資分析6 投資の回収期間について説明できる。
15週 4-7 投資分析7 投資分析の基本的な計算問題を解くことができる。
16週 前期末試験
答案返却・開設
後期
3rdQ
1週 5-1 行列の意味 表形式のデータが行列を意味することが説明できる
2週 5-2 行列の加法 同形の表同士を加えたものが行列の和になっていることを説明できる。
3週 5-3 行列の積 異形の表の積のイメージから行列の積を説明できる。
4週 5-4 逆行列 逆行列の意味を説明できる。
5週 6-1 産業連関分析1 経済の波及効果について説明できる
6週 6-2 産業連関分析2 産業連関表がどのようなものか説明できる。
7週 6-3 産業連関分析3 産業連関表を行列にて表記できる。
8週 後期中間試験
答案返却・開設
4thQ
9週 6-4 産業連関分析4 レオンチェフ行列が計算できる。
10週 6-5 産業連関分析5 レオンチェフの逆行列が計算できる
11週 6ー6 産業連関分析6 最終需要の変化による総需要量の変化が計算できる。
12週 6-7 産業連関分析7 ここで学んだ産業連関分析の簡単な計算問題を解くことができる。
13週 7-1 マルコフ連鎖1  確率推移行列の意味が説明できる。
14週 7-2 マルコフ連鎖2 確率数位行列を使って任意の期間後の状態確率が計算できる。
15週 6-4 マルコフ連鎖3 平衡方程式から定常状態分布を計算できる。
16週 学年末試験
答案返却・開設

評価割合

試験小テストレポート・課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70030000100
基礎的能力70030000100
専門的能力0000000