財務会計

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 財務会計
科目番号 1934006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 流通情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「さくっと受かる、日商簿記3級」テキスト、トレーニング(ネットスクール)
担当教員 風呂本 武典

到達目標

(1) 複式簿記のしくみを理解する
(2) 精算表や財務諸表の作成ができる
(3) 日商簿記3級検定に合格できる(後期簿記演習を含む)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1仕訳、元帳転記、試算表作成までができる勘定科目の8要素の関係性を理解し仕訳ができる 仕訳ができない借方貸方がわからない
評価項目2精算表や財務諸表の作成ができる 決算仕訳や損益計算、帳簿の締め切りなどは理解できている 決算仕訳や帳簿締切が理解できない
評価項目3日商簿記3級検定に合格できる 教科書を見ながら時間を掛ければ検定試験の問題を半分以上は解ける 教科書を見ても検定試験問題を殆ど解けない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
会計学の基礎知識として商業簿記を理解する。日商簿記3級程度の複式簿記を記帳できるようにするがまずは最低限試算表の作成までは理解する。 。
授業の進め方・方法:
電卓があれば便利でよい。この授業は基本的に演習であるから必ず自分で課題プリントを解くこと。日々講義だけでなく自宅で問題集を解くなどの予習復習をしなければ簿記学習は聞いただけではできない。簿記スクール等のネット配信教室など簿記の資格取得学習には便利な動画配信も多いので、自習にはそれらをぜひ活用されたい。もし3級の資格jが取得できれば2級を目指してもらいたい。演習であるから態度の著しく悪い者、特に自分で授業中に問題を解かない者などは評価低い。さらに演習中許可無く他のことをすれば減点とする。評価は試験を基本とする。
なお授業態度その他についてはまじめに取り組んでいる場合に限り成績不振等の場合に努力評価として加点する場合もある。
注意点:
前期集中講義で後期集中の簿記演習につながる。前期末で試算表の作成ができれば基本的な簿記知識は理解できているので、後は決算に伴う部分や検定試験対策は自学自習でも可能であろう。(情報コースの学生は、後期は情報分野の演習になるため特に前期末までに簿記の基本知識をマスターされたい。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複式簿記のしくみ 全体の講義 取引の仕訳、元帳転記ができる
2週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 損益計算書と貸借対照表を理解する
3週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 分記法による商品売買を理解する
4週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 取引―仕訳ー元帳転記という一連の流れを説明することができる
5週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 決算の意味を理解する
6週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 英米式6桁精算表ができる
7週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 4級程度の簿記演習問題が解けるようになる
8週 勘定科目の理解 全体の講義 各勘定科目の仕訳の特徴や処理方法を理解する
2ndQ
9週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 三分法による商品売買を理解する
10週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 分記法と三分法の違いが説明できる
11週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 現金勘定を理解する
12週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 当座預金勘定を理解する
13週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 売買目的有価証券の処理を理解する
14週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 固定資産について理解する
15週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 定額法による減価償却の計算ができる
16週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 商品と商品以外の売買を理解する
後期
3rdQ
1週 手形の処理、債権債務の処理、試算表の作成 全体の講義
複式簿記の特徴である信用取引を理解する
2週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 債権債務に関わる仕訳について理解する
3週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 売掛金と買掛金を理解する
4週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 約束手形について理解する
5週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 手形の処理ができるようになる。
6週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 消耗品についての処理ができる
7週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 試算表が理解できる
8週 模擬試験演習、個別の勘定科目処理の応用 全体の講義 試算表の作成まで一連の作業が理解できる
4thQ
9週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 貸付金借入金を理解する
10週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 仮払金と借受金を理解する
11週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 立替金と預り金を理解する
12週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 商品券と他店商品券を理解する
13週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 資本金と税金を理解する
14週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 現金過不足を理解する
15週 説明の後、プリントによる自習と個別指導、毎時間の課題提出と採点返却指導 伝票と補助簿を理解する
16週 模擬試験問題 3級程度の簿記演習問題が解けるようになる

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010010100
基礎的能力60001001080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000