物流概論

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 物流概論
科目番号 1934011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 流通情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 自作教材
担当教員 小川 春樹

到達目標

(1) 物流の基本的機能である輸送・保管・包装・荷役・流通加工・情報の概念を説明できる。
(2) 物流に関する基礎的な用語が理解できている。
(3) 物流のシステムについて、その概要を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1輸送・保管・包装・荷役・流通加工・情報について、その現状や課題を含めて説明できる。物流における6つの機能について簡単に説明できる。物流における6つの機能について説明できない
評価項目2物流の基礎的な用語を物流の現状に関連付けて説明できる。物流に関する基礎的な用語が説明できる。物流に関する基礎的な用語が説明できない。
評価項目3物流のシステムについて、その概要を詳しく説明できる。物流のシステムについて、その基礎的な概要を説明できる。物流のシステムについて、その概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物流とはどのようなもであるかを学び、基本的な用語について理解する。また、現在の物流の実態や課題についても知る。
授業の進め方・方法:
物流の基本的機能である輸送・保管・包装・荷役・流通加工・情報の概念を理解し、その機能、実態、課題等を学び、他の物流系科目を履修する上で必要な基礎知識を身につける。
調べ学習やグループワークを中心に講義は進める。グループワークは海運をテーマとしたボードゲームをプレイし、そのシステムについて理解を深め、経済や経営への繋がりを理解する。
注意点:
教科書を指定していないため、授業中、話の中で重要と思われることはメモをとるなどを心がけること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物の流れと流通1 生産から消費までの物の流れについて概要を説明できる。
2週 物の流れと流通2 流通とは何かを理解し、流通の中での物流の位置づけについて簡単に説明できる。
3週 物流の定義とその機能1 物流の定義と役割を簡単に説明できる。
4週 物流の定義とその機能2 物流の機能のひとつである輸送について簡単に説明できる。
5週 物流の定義とその機能3 物流の機能のひとつである保管について簡単に説明できる。
6週 物流の定義とその機能4 物流の機能のひとつである荷役について簡単に説明できる。
7週 物流の定義とその機能5 物流の機能のひとつである包装について簡単に説明できる。
8週 物流の定義とその機能6 物流の機能のひとつである流通加工について簡単に説明できる。
2ndQ
9週 物流の定義とその機能7 物流の機能のひとつである情報について簡単に説明できる。
10週 様々な物流の実態1 コンビニエンス・ストアなどの小売業を事例に物流の実際を簡単に説明できる。
11週 様々な物流の実態2 メーカを中心とした物流を事例に物流の実際を簡単に説明できる。
12週 物流サービスとコスト1 物流サービスと何かを簡単に説明できる。
13週 物流サービスとコスト2 物流コストの構造の概要を説明できる。
14週 物流サービスとコスト3 物流サービスとコストに関連を簡単に説明できる。
15週 物流サービスとコスト4 物流コストの把握方法の一つとして活動基準原価計算についてその考え方を説明できる。 
16週 定期試験 または 定期課題
後期
3rdQ
1週 物流センター1 物流センターの役割についてその概要を説明できる。
2週 物流センター2 一般的な物流センターにおける作業手順について簡単に説明できる。
3週 物流センター3 物流センター内にある一般的な物流機器について簡単に説明できる。
4週 物流センター4 物流センターの種類(ターミナル、配送センター、倉庫)について説明できる。
5週 物流センター5 物流センターの種類(加工センター、流通センター)について説明できる。
6週 物流システム1 物流システムの必要性について簡単に説明できる。
7週 物流システム2 物流システムの一般的な構築手順を説明できる。
8週 物流管理1 物流管理とはどのようなものかを簡単に説明できる。
4thQ
9週 物流管理2 在庫管理とは何か、その考え方についてを説明できる。
10週 物流管理3 様々な在庫管理手法について簡単に説明できる。
11週 物流管理4 作業管理について概要を説明できる。
12週 物流の課題と新たな流れ1 我が国の物流の課題についてその概要を説明できる。
13週 物流の課題と新たな流れ2 物流と環境問題について説明できる。
14週 物流の課題と新たな流れ3 ロジスティクスとはどのようなものかを簡単に説明できる。
15週 物流の課題と新たな流れ4 QR、ECR、SCMについて簡単に説明できる。
16週 定期試験 または 定期課題

評価割合

試験個人課題グループ課題ピアレビューなどアンケートポートフォリオその他合計
総合評価割合070102000100
基礎的能力070102000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000