到達目標
1.会社の統治の仕方を理解する。
2.会社と会社に関わる利害関係者との利益の調整の仕組みを理解する。
3.社会を自分の目で観て、分析することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 株式、株式の種類、株式の譲渡、株主などについて理解し、説明できる。 | 株式について理解し、説明できる。 | 株式について理解し、説明できない。 |
評価項目2 | 株式会社の機関、株主総会、取締役会、監査役会などについて理解し、説明できる。 | 株式会社の機関について理解し、説明できる。 | 株式会社の機関について理解し、説明できない。 |
評価項目3 | 個人情報保護法、知的財産法について、事例を分析し法的問題点について理解し、説明できる。 | 個人情報保護法、知的財産法の基礎概念について理解し、説明できる。 | 個人情報保護法、知的財産法の基礎概念について理解し、説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
会社の形態には様々なものがあり、そこには各々異なるルールが存在する。会社には多くの利害関係者がいる。株主、取締役、監査役、会計参与、債権者、労働者、顧客など挙げればきりがない。そのような多くの利害関係者を抱える会社をどのように統治するべきかというのがコーポレートガバナンスとして学ぶことである。社会に出て、会社に勤めるのであれば、そうでなくてもそのルールはビジネスパーソンとしては知っておくべき基礎的な知識であると言える。
※この科目では、官公庁での実務経験がある教員が、その経験を活かして実践的な組織論等の教育を行う。
授業の進め方・方法:
(1) コーポレートガバナンス、コンプライアンスなど近年多く使われる言葉を正確に理解する。
(2) 学習内容の定着には、日々の予習復習が不可欠である。
(3) 授業内容についてわからないことがあれば、積極的に質問し、理解するように努める。
(4)授業1回分の時間を使い「日本弁理士会高専学生向け知的財産セミナー」を開催する場合がある。本セミナーは実務家である弁理士の先生をお呼びして、特許実務についての講演をしていただくものである。
注意点:
毎時間、その日の授業についてのコメントを専用のシートに書いて、提出してもらう。書かれていない項目などがあれば、課題点から減点する。
半期科目であるので、課題を
試験と課題の割合は、6:4を基本とするが、学生の課題の提出が良いようであれば、5:5とする場合もある。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1.導入 |
1企業で働くうえでかかわる法律について理解し、説明できる。
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2週 |
2.個人情報保護法 |
2企業における個人情報保護の在り方を理解し、説明できる。
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3週 |
3.知的財産法 |
3.企業における知的財産法の在り方を理解し、説明できる。
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4週 |
4.会社の意義 |
4 株式会社の性質、株主と経営者の関係について理解し、説明できる。
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5週 |
5.会社の設立 |
5会社の設立手続きの概要、定款の作成を理解し、説明できる。
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6週 |
6.株主と株式 |
6-(1) 株主の責任と権利、株式の内容・種類について理解し、説明できる。
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7週 |
6.株主と株式 |
6-(2) 株主名簿、株式の譲渡について理解し、説明できる。
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8週 |
6.株主と株式 |
6-(3) 自己株式の取得、株券発行会社について理解し、説明できる。
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2ndQ |
9週 |
7.株式会社の機関 |
7-(1) 機関の意義、公開会社・非公開会社について理解し、説明できる。
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10週 |
7.株式会社の機関 |
7-(2) 株主総会、取締役・取締役会について理解し、説明できる。
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11週 |
7.株式会社の機関 |
7-(3) 会計参与、監査役・監査役会、会計監査人について理解し、説明できる。
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12週 |
7.株式会社の機関 |
7-(4) 役員の損害賠償責任について理解し、説明できる。
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13週 |
8.資金調達 |
8-(1) 株式発行の形態、株式発行の手続について理解し、説明できる。
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14週 |
8.資金調達 |
8-(2) 新株予約権、敵対的買収と対抗策について理解し、説明できる。
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15週 |
9.組織再編 |
9 会社の合併、会社分割について理解し、説明できる。
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16週 |
前期末試験 答案返却・解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | 前1 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 前2 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | 前3 |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | 前4 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | 前5 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | 前6 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 経済・ビジネス系分野 | 経営 | 企業の社会的責任について説明できる。 | 3 | |
法律 | 会社の種類と社員の責任について説明できる。 | 3 | |
株式会社の特徴について説明できる。 | 3 | |
株式会社の設立について説明できる。 | 3 | |
株式の意義、種類、譲渡について説明できる。 | 3 | |
株主の権利と責任について説明できる。 | 3 | |
会社の機関の種類と役割について説明できる。 | 3 | |
取締役の義務と責任について説明できる。 | 3 | |
会社の資金調達について説明できる。 | 3 | |
企業再編の種類と主な手続きについて説明できる。 | 3 | |
産業財産権について説明できる。 | 3 | |
著作権について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 小テスト | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 60 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |