システム運用

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 システム運用
科目番号 1954010 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 【平成28年度以降】流通情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考書: 『Linuxサーバ構築標準教科書』 (LPI-JAPAN)
担当教員 加藤 博明

到達目標

(1)Linuxサーバのインストールおよび初期設定ができる。
(2)各種サーバの構築およびセキュリティに配慮した設定ができる。
(3)各種サーバのログファイルおよびプロセスの監視ができる。
(4)セキュリティに配慮したシステム運用ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1Linuxサーバのインストールおよび初期設定を理解して実践できる。Linuxサーバのインストールおよび初期設定ができる。Linuxサーバのインストールおよび初期設定ができない。
評価項目2各種サーバの構築およびセキュリティに配慮した設定を理解して実践できる。各種サーバの構築およびセキュリティに配慮した設定ができる。各種サーバの構築およびセキュリティに配慮した設定ができない。
評価項目3各種サーバのログファイルおよびプロセスの監視を理解して実践できる。各種サーバのログファイルおよびプロセスの監視ができる。各種サーバのログファイルおよびプロセスの監視ができない。
評価項目4セキュリティに配慮したシステム運用を理解し、実践できる。セキュリティに配慮したシステムの運用ができる。セキュリティに配慮したシステムの運用ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ネットワークを含めた情報システムの構成・設定・運用のための基盤技術を、主としてシングルボードコンピュータを用いた演習を通じて学ぶ。
授業の進め方・方法:
(1) 講義と演習を組み合わせながら進める。
(2) 演習課題をレポートとして提出してもらい、適宜、発表する場を設ける。
(3) 学習内容についてわからないことばあれば、積極的に質問すること。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 0.コンピュータの基本構成 RaspberryPi を例に、コンピュータの基本構成を復習し、その組み立てができる。
2週 0.コンピュータの基本構成 ネットワークの物理的な構成を理解し、接続できる。
3週 1.Linuxサーバのインストール Linuxサーバのクリーンインストール・パッケージマネージャによるアップデートおよび新規インストールができる。
4週 1.Linuxサーバのインストール Linuxサーバのクリーンインストール・パッケージマネージャによるアップデートおよび新規インストールができる。
5週 2.Linuxサーバの基礎 Linuxの基本的なCUI操作が操作できる。エディタの操作ができる。
6週 2.Linuxサーバの基礎 Linuxサーバの各種情報を取得することができる。
7週 3.Linuxサーバの設定 シェルスクリプトを作成し、実行することができる。
8週 3.Linuxサーバの設定 Linuxサーバのユーザ権限やパーミッションについて理解し、適切な設定ができる。
2ndQ
9週 3.Linuxサーバの設定 Linuxサーバのネットワークを設定することができる。
10週 4.Webサーバの設定 Webサーバについて理解し、構築に必要なソフトウェアをインストールできる。
11週 4.Webサーバの設定 Webサーバを正しく設定できる。
12週 4.Webサーバの設定 Webサーバを正しく稼働できる。
13週 5.サーバ管理 サーバの稼働状況を管理することができる。
14週 5.サーバ管理 各種ログの取り方を設定することができる。必要なログファイルを探すことができる。
15週 5.サーバ管理 ログファイルを読み、異常を発見することができる。
16週 前期末試験
答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 6.クラウドコンピューティング オンプレミスとクラウドコンピューティングの違いを説明できる。
2週 6.クラウドコンピューティング クラウドコンピューティングの種類や特徴を説明できる。
3週 6.クラウドコンピューティング クラウドコンピューティングの利用設定ができる。
4週 7.Pythonプログラミング Pythonの基本構造や特徴が説明できる。
5週 7.Pythonプログラミング Pythonを用いて、基本制御構造のプログラムを作成できる。
6週 7.Pythonプログラミング Pythonのライブラリを用いたプログラムを作成できる。
7週 7.Pythonプログラミング Pythonを用いたデータ操作ができる。
8週 8.データサイエンス演習 AIと機械学習の概念が説明できる。
4thQ
9週 8.データサイエンス演習 代表的な機械学習のアルゴリズムが説明できる。
10週 8.データサイエンス演習 機械学習のアルゴリズムが実装できる。
11週 8.データサイエンス演習 機械学習のアルゴリズムが実装できる。
12週 9.情報セキュリティ演習 攻撃方法(クロスサイトスクリプティング、ディレクトリ・トラバーサル)について理解する。
13週 9.情報セキュリティ演習 攻撃方法(クロスサイトスクリプティング、ディレクトリ・トラバーサル)について理解する。
14週 9.情報セキュリティ演習 攻撃方法(SQLインジェクション、OSコマンドインジェクション)について理解する。
15週 9.情報セキュリティ演習 攻撃方法(SQLインジェクション、OSコマンドインジェクション)について理解する。
16週 学年末試験
答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。3前1,前3
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。3後7
排他制御の基本的な考え方について説明できる。3後8
記憶管理の基本的な考え方について説明できる。3後9
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前1
複数の情報を整理・構造化できる。3前2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験発表レポート・課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70030000100
基礎的能力0000000
専門的能力70030000100
分野横断的能力0000000