エネルギー変換工学

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 エネルギー変換工学
科目番号 19専25005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じて配布する/ 参考書:
担当教員 梶原 和範

到達目標

 エネルギー変換は現代社会において,基盤であるエネルギーという姿勢を持ち,環境問題に至るまでの空間・時間的な広がりを持った内容であることを出発点とする。そのような背景により,次にような内容を学習する。
(1)エネルギー変換が社会における重要な要素であることを理解し,説明できる
(2)課題に設定内容について、現状・課題・課題解決の各段階を確認して,提言をする
(3)エネルギーにまつわる項目について、技術者(あるいは人間)の責任について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エネルギーの変換と現代社会におけるエネルギー問題の重要性を認識して、その危うさについて教授できるエネルギーの変換と現代社会における重要性を認識し、その背後にある危うさについて事例を通して理解し、発表するエネルギーの変換と現代社会における重要性を認識できず、その背後にある危うさについて理解できない
評価項目2エネルギー変換が社会における重要な要素であることを優先とする根拠とともに優先順位づけして、教授できるエネルギー変換が社会における重要な要素であることを優先とする根拠と優先順位を付し、発表するエネルギー変換が社会における重要な要素であるは理解するが、その項目について根拠と優先順位を付すことができない
評価項目3現在のエネルギーに関連する課題の設定を行い、内容について、現状・課題・課題解決という一連の内容を教授する現在のエネルギーに関連する課題の設定を行い、内容について、現状・課題・課題解決に向けた検討について発表する現在のエネルギーに関連する課題の設定は行うことはできるが、内容について、現状・課題・課題解決に向けた検討ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 エネルギー変換はエネルギー問題,環境問題にと関連する。その出発点に基づき,次にような内容を学習する。
(1)課題・問題を現状より抽出して,理解し,説明する
(2)現状の調査・課題抽出・課題解決の各段階を意識して,とりまとめる
(3)エネルギーにまつわる項目について、人間生活または技術者の責任について調査して探査する
(4)エネルギーに関係する安全性や文化、環境、倫理性の観点から幅広く技術とのかかわり方を考察し、人間として,または技術者としての責任ある判断力と行動の指針をコメントする
授業の進め方・方法:
 エネルギーの変換と現代社会における重要性とその背後にある危うさについて事例を調査を行う。
(1)エネルギー・環境についての現状調査
(2)その調査に基づき,課題を抽出する
(3)当該課題についての課題解決を試みる
 授業はそれぞれの時間に、問題設定を行うため、その設定された課題・問題の調査・取りまとめを行う。その際、定性的な検討からはじめ、数量的な検討であることを心掛けて行う。
注意点:
 授業では学生が調査した内容を中心として,発表・討論形式で行うためのプレゼンテーション資料を作成する
 授業の事前、事後学習に時間をとり、授業を効率よくこなす。
 授業時間以外における学習成果は提出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 エネルギー変換工学 序論 授業の枠組み・諸注意
2週 学びと学習形態について その1 文献調査のとりまとめかた
3週 学びと学習形態について その2 調査に内容からの課題抽出例
4週 エネルギーについて その1  エネルギの定義・種類・多様性
5週 エネルギーについて その2  エネルギの形態と変換の形態
6週 エネルギーと社会システム その1 エネルギーと経済に関する討論
7週 エネルギーと社会システム その2 エネルギーと環境に関する討論
8週 エネルギ生成システム その1 電気エネルギー生成原理の社会的位置づけ
2ndQ
9週 エネルギ生成システム その2 電気エネルギーと電気需要と供給システム
10週 エネルギ生成システム その3 火力発電システムの原理と変換効率
11週 エネルギ生成システム その4 火力発電システムの社会的な問題
12週 エネルギ生成システム その5 原子力発電システムの社会的な問題の考察
13週 再生可能エネルギーによる発電システム及び蓄電 その1 ・風力発電システム・太陽光発電システム
14週 再生可能エネルギーによる発電システム及び蓄電 その2 ・潮流・潮汐発電システム
15週 再生可能エネルギーによる発電システム及び蓄電 その3 ・温度差発電システム、燃料電池
16週 総合演習 資源エネルギの有効利用について 結果の確認

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート・課題合計
総合評価割合020000080100
基礎的能力0000002020
専門的能力0000003030
分野横断的能力02000003050