海事システム工学特別実験・実習(航海)

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 海事システム工学特別実験・実習(航海)
科目番号 19専16003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 河村 義顕

到達目標

(1) 実験・実習を行うために心がけておくべき基本的な事項を認識できること。
(2) 実験・実習を安全に遂行できること。
(3) 内容を理解し、レポートを作成できること。
(4) 実験で得られた結果を分析し、考察することができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 実験実習の目標と取り組むにあたっての心構えについて認識できる。 実験実習の目標と取り組むにあたっての心構えについて概ね認識できる。 実験実習の目標と取り組むにあたっての心構えについて認識できていない。
評価項目2 実験・実習に使用する機器・器具を用いて、基本的な手順をもとに安全に実験・実習を実施することができる。 実験・実習に使用する機器・器具を用いて、安全に実験・実習を実施することができる。 実験・実習に使用する機器・器具を用いて、安全に実験・実習を実施することができない。
評価項目3 実験・実習の目的・手順・成果を論理的にまとめ、評価・報告することができる。 実験・実習の目的・手順・成果を論理的にまとめることができる。 実験・実習の目的・手順・成果を論理的にまとめることができない。
評価項目4 実験を実施し、得られた成果を分析し、様々な視点から成果を考察することができる。 実験を実施し、得られた成果を分析することができる。 実験を実施して得られた成果を分析することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 海事システム全般の内容の基礎となる理論や手法を用いて、問題点とその原因を発見できる能力を実験・演習を通して身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は実習形式で実施する。
注意点:
(1) 作業服・作業帽・安全靴を着用し、筆記用具を携行すること。
(2) 安全基本方針(健康管理、実験環境の美化、約束の遵守)を常に念頭に置き、実習を遂行すること。
(3) 実習は危険が伴うこともあるため、必ず指示に従うこと。
(4) 課題は、期限内に必ず提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス (1) 実験実習に取り組むに当たっての基本的な心構えについて認識できる。
(2) 実験レポートの書き方について理解できる。
(3) 実験実習を実施する際の災害防止と安全について理解できる。
2週 海上交通法特論演習 予防法、海交法、港則法の適用に関する衝突事件をとりあげ、当事者の主張、裁決(判決)の内容を整理し、それぞれについての検討内容をレポート提出する。
3週 海上交通法特論演習 同上
4週 海上交通法特論演習 同上
5週 海上交通法特論演習 同上
6週 船舶の動揺とその解析 輸送安全工学の受講を前提に、まず、振動に関する工学実験を行う。すなわち、物体の固有振動周期を観測し、その周期特性及び観測のためのセンサーの組み立て方法について実験を演習形式で行う。次に、実際の船舶を利用した動揺観測の手法及び実験データの時系列解析を中心に演習する。後半の演習では観測とそのモデル化までの手順書を自らが作成後、その検証を行った後に実験を行うものとする。
7週 船舶の動揺とその解析 同上
8週 船舶の動揺とその解析 同上
2ndQ
9週 船舶の動揺とその解析 同上
10週 潮位と船体運動の観測とデータ処理 潮位観測計にて計測した潮位データの信号処理、時系列データの分析、歪みセンサーを用いた船体動揺に関する計測実験等を実施する。
11週 潮位と船体運動の観測とデータ処理 同上
12週 潮位と船体運動の観測とデータ処理 同上
13週 潮位と船体運動の観測とデータ処理 同上
14週 デジタル信号処理と機器制御 デジタル信号処理によるセンサー・機器制御の実験を行う。 船舶に用いられている機器と原理的に同じ実験機器を想定した信号処理の実験(「超音波距離計」、「レーダー画像処理」、「移動体自動制御」など)から各自がテーマを選択し個別に実験を行う。
15週 デジタル信号処理と機器制御 同上
16週
後期
3rdQ
1週 デジタル信号処理と機器制御 同上
2週 デジタル信号処理と機器制御 同上
3週 船舶における環境マネジメントシステムの実践 本実習では、環境マネジメントシステムの理解を目的として、PDCAサイクルの実践を行う。
 内容としては環境側面の抽出から実施計画の作成、手順に従った計画の実施、運用の監視及び測定、内部監査を含めたレビューを予定している。
4週 船舶における環境マネジメントシステムの実践 同上
5週 船舶における環境マネジメントシステムの実践 同上
6週 船舶における環境マネジメントシステムの実践 同上
7週 海難政策論演習 海難現象の推移・特徴について調査し、海難審判庁裁決録より個々の事例に対する問題点を整理し、評価・検討を行う。
8週 海難政策論演習 同上
4thQ
9週 海難政策論演習 同上
10週 海難政策論演習 同上
11週 データ解析 船舶データの数字に関わる問題意識をもち、そのデータを使って数字の問題を自ら解決できるようにする。
12週 データ解析 同上
13週 データ解析 同上
14週 データ解析 同上
15週 航海系総合演習 これまでの実験実習のまとめ
16週

評価割合

試験態度レポート・課題発表成果品・実技その他合計
総合評価割合004004515100
基礎的能力0015015535
専門的能力0015015535
分野横断的能力0010015530