比較文学思想論

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 比較文学思想論
科目番号 19専26024 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じて随時配布する。
担当教員 朝倉 和

到達目標

(1)文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。
(2)代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。
(3)教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。
(4)読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品について、鑑賞の方法を理解し、実践できる。また、幅広い文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。文学作品について、鑑賞の方法を理解できない。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解したり、作品の意義について意見を述べることができない。
評価項目2幅広い古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。基礎的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解したり、作品の意義について意見を述べることができない。また、それらに親しもうとすることができない。
評価項目3教材として取り上げた作品以外についても、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できない。
評価項目4読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に積極的に生かすことができる。読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。読書習慣の形成をとおして感受性を培ったり、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
中国や西洋からの影響、中国文学・西洋文学との比較という視点を持って、上代から現代にかけての日本文学史を概観することによって、現在の国際社会に対応できる、多様な視点や価値観を養成する。特にその時代を代表するような作品を取り上げて、読み深めていく。
授業の進め方・方法:
「授業計画」を参照のこと。
注意点:
(1) 出席代わりとして、講義に関する小テストや、講義に関するビデオを鑑賞し、その感想を提出させる。
(2) シラバスの項目・内容を確認して、プリント等で予習をしておくこと。
(3) 板書記録用のノートまたはルーズリーフの他に、プリント保管用のファイルや国語事典、漢和辞典を持参することが望ましい(電子辞書で可)。
(4) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 漢文の基礎
訓読・句法・故事成語
訓読・句法・故事成語 を確認できる。
2週 中古①
平安文学と漢文・くずし字~『土佐日記』『貞信公記』『小右記』
(1) 日本語の言葉・文字・思想・知識は、漢語・漢文を基礎としていることを理解できる。
(2) 平安時代に漢詩文ブームがあり、公的な記録は漢文で記されていたことを理解できる。
3週 中古②
『源氏物語』と「長恨歌」
『源氏物語』桐壺巻の冒頭と「長恨歌」を比較し、各々の作品や、日本文学・中国文学の特質を理解できる。
4週 中古③
枕草子』と白居易
(1) 白居易の生涯や、詩人としての特徴を知ることができる。
(2) 『枕草子』「雪のいと高く降りたるを」における白居易詩の影響を理解できる。
5週 中世①
日本文学と中国文学に見る「無常観」~『徒然草』
『徒然草』に見られる無常観が、中国文学のものと異質であることを理解できる。
6週 中世②
禅宗と日本文学(抄物)
五山文学(禅林の文学)を知ることができる。
7週 瀬戸内海と日本古典文学 瀬戸内近郊地域・社会に対する興味・関心・理解を深めることができる。
8週 日本近現代文学史概観① 日本近代文学黎明期の時代背景・状況を把握する。
2ndQ
9週 日本近現代文学史概観② 同上
10週 近代①
文体をめぐって(1)
文学の発展と文体との関係を理解する。
11週 近代②
文体をめぐって(2)
今日の文体に至る過程を理解する。
12週 近代③
明治期の文壇
明治期の文壇の状況を、共通点と相違点から理解・把握する。
13週 近代④
大正期の文壇
大正期の文壇の状況を、前時代からの推移を含め理解する。
14週 現代
昭和・平成期の文壇
現代の文壇について、その多様性を理解する。
15週 日本近現代文学史総括 日本近現代文学史の全体像を理解・把握する。
16週 前期期末試験

評価割合

試験小テストレポート・課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701020000100
基礎的能力701020000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000