社会システム論

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 社会システム論
科目番号 19専26043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アマルティア・セン『自由と経済開発』日本経済新聞社 他
担当教員 風呂本 武典,金子 春生

到達目標

1)新自由主義政策が格差を拡大する現在、あらためて地域における産業振興政策のあり方や考え方と共に,それらの政策の評価方法について学ぶ 
2)格差社会の中で福祉の在り方、社会参画の方法について考察する。
3)上記について4000字程度のレポートにまとめて提出






ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1新自由主義の構造について説明できる 資本主義社会が生み出す矛盾が理解できる 資本主義システムの問題点が理解できない
評価項目2潜在能力アプローチ論が理解できる 救貧でない福祉、社会参画について考察できる 資本主義社会の福祉の問題点が理解できない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代福祉国家における公共政策と評価のあり方の基本を理解することを目的とする。システムとしての国家と市場経済システムとの関係を理解する。
具体的には社会全体と個人の経済的、精神的豊かさの実現のための産業、経済の効率化と福祉諸政策、個人の心の豊かさについての関係について考察する。 ※この科目※この科目では、官公庁での実務経験がある教員が、その経験を活かして実践的な社会問題を前提とした法の仕組み等の教育を行う。






授業の進め方・方法:
社会システムのあり方について自ら論じられるようになれることを目指したい。テキストは用いるがゼミ形式で討論を行うことで理解を深めたい。
指定文献以外にも積極的に参考文献を読了し、知見を広めること。











注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 社会経済システムの変遷 原始共産制かtら封建制、資本主義社会、社会主義革命まで、人類の経済史を振り返る
富の偏在と社会システムについて理解する
福祉制度がどのような目的で誕生したかを知る
2週 社会経済システムの変遷 同上
3週 社会経済システムの変遷 同上
4週 福祉国家と公共政策 資本主義システムが生み出す格差社会と富の再分配手法について理解する
冷戦構造が福祉国家を生み出し、新自由主義が福祉を破壊する構造を知る。
ミニマム保障について理解する。ナショナルミニマムシビルミニマムについて学ぶ
経済成長が優先する社会システムについて学ぶ
5週 福祉国家と公共政策 同上
6週 福祉国家と公共政策 同上
7週 新しい公共政策論の展開 経済成長理論の限界性、公共政策、公共哲学の変化について知る
ジョンロールズ、アマルティアセンなどの理論から救貧でない福祉や社会参画手段を理解する
自由とは何かを考察する
8週 新しい公共政策論の展開 同上
4thQ
9週 新しい公共政策論の展開 同上
10週 地域経営と住民自治 内発的発展論による地域社会の自主自律した発展について学ぶ
外地型開発による地域疲弊の構造を学ぶ
開発と福祉、地方財政の問題を理解する
11週 地域経営と住民自治 同上
12週 地域経営と住民自治 同上
13週 社会システムの哲学 潜在能力アプローチ論について考察する
地域資源活用のための政治システム、地域協業システムについて考察する
多面的発展社会とはなんであるか理解する
14週 社会システムの哲学 同上
15週 社会システムの哲学 同上
16週 レポート作成期末試験

社会のセーフティネットについてのレポートを作成提出する

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000005050
専門的能力000005050
分野横断的能力0000000