海事システム工学特別実験・実習(機関)

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 海事システム工学特別実験・実習(機関)
科目番号 701004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 河村 義顕

到達目標

(1) 実験・実習を行うために心がけておくべき基本的な事項を認識できること。
(2) 実験・実習を安全に遂行できること。
(3) 内容を理解し、レポートを作成できること。
(4) 実験で得られた結果を分析し、考察することができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験実習の目標と取り組むにあたっての心構えについて認識できる。実験実習の目標と取り組むにあたっての心構えについて概ね認識できる。実験実習の目標と取り組むにあたっての心構えについて認識できていない。
評価項目2実験・実習に使用する機器・器具を用いて、基本的な手順をもとに安全に実験・実習を実施することができる。実験・実習に使用する機器・器具を用いて、安全に実験・実習を実施することができる。実験・実習に使用する機器・器具を用いて、安全に実験・実習を実施することができない。
評価項目3実験・実習の目的・手順・成果を論理的にまとめ、評価・報告することができる。実験・実習の目的・手順・成果を論理的にまとめることができる。実験・実習の目的・手順・成果を論理的にまとめることができない。
評価項目4 実験を実施し、得られた成果を分析し、様々な視点から成果を考察することができる。実験を実施し、得られた成果を分析することができる。実験を実施して得られた成果を分析することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
海事システム全般の内容の基礎となる理論や手法を用いて、問題点とその原因を発見できる能力を実験・演習を通して身につけることを目標とする。
【複数教員担当方式】
授業の進め方・方法:
授業は実習形式で実施する。
注意点:
(1) 作業服・作業帽・安全靴を着用し、筆記用具を携行すること。
(2) 安全基本方針(健康管理、実験環境の美化、約束の遵守)を常に念頭に置き、実習を遂行すること。
(3) 実習は危険が伴うこともあるため、必ず指示に従うこと。
(4) 課題は、期限内に必ず提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス (1) 実験実習に取り組むに当たっての基本的な心構えについて認識できる。
(2) 実験レポートの書き方について理解できる。
(3) 実験実習を実施する際の災害防止と安全について理解できる。
2週 内燃機関実験 (1) ディーゼル機関の噴射系等をを操作し、機関を所定の性能域で運転させることが出来る。
3週 内燃機関実験 (2) 同機関の出力、燃費、排気ガスを測定することが出来、最適なパラメータを決めることが出来る。
4週 内燃機関実験 (3) 機関の運転状態(音、振動)等から問題のある箇所を特定することが出来る。
5週 応用力学実験 (1) 金属材料の引張り試験を行い、応力-ひずみ曲線を取得し、その構成式(応力-ひずみ関係式)を作成することができる。
6週 応用力学実験 (2) 教育用運動シミュレーションシステム(DSS)の操作方法を習得し、実際に運動シミュレーションを行うことができる。
7週 半導体基礎実験 (1) 放射線を計測し放射線について理解する。
8週 半導体基礎実験 (2) 簡単なIC回路を作成し働きを理解する。
2ndQ
9週 半導体基礎実験 (3) コンピュータシミュレーションやプログラミングを行い様々な解析をコンピュータで実施する能力を身に着ける。
10週 流体機械実験 (1) 渦巻きポンプの性能に影響を与えるキャビテーションやサージングについて実験を行い、それらの現象を再現できる。
11週 流体機械実験 (2) 実験の結果から、それらの現象が実際のポンプの性能に与える影響について、評価することができる。
12週 混相流基礎実験 (1) 静止液中に存在する気泡・固体粒子の運動について実験を行い、運動特性について整理することができる。
13週 混相流基礎実験 (2) 実際の工業機器や装置で見られる管内流動流体中の混相流現象について、評価することができる。
14週 計算機実験 (1) 計算機のしくみ、構造、仕様を理解することができる。
15週 計算機実験 (2) 部品構成を選択し、計算機を構築することができる。
16週 設計工学実験 (1)船体外板の損傷評価に必要な実験装置の設計及び試作を行うことができる。
後期
3rdQ
1週 設計工学実験 (2)有限要素法について理解し、力学的評価をコンピュータによって行うことができる。
2週 機関系総合演習 (1) 実験実習を実施するための基本的な手順について理解できる。
(2) 実験実習の成果をていねいにまとめることができる。
(3) 実験で得られた結果を分析し、考察することができる。
3週 特別研究 (1) 実験実習で得られた専門的知識・技術を用いて、特別研究を遂行することができる。
(2) 研究で得られた成果を分析し、論理的にまとめ、評価・報告することができる。
4週 応用研究の復習 特別研究Ⅰの成果を踏まえて研究テーマを設定できる。
5週 課題の検討と設定 論文検索や特許検索などを通じて研究課題に対する既往研究のサーベイや関連する分野の状況を把握できる。
6週 研究手法・解析法の検討 研究テーマに対して、研究方法・分析方法が適切であるかの検討ができる。
7週 研究スケジュールの策定 研究のスケジュールを策定し、それに従って研究を実施できる。
8週 研究の実施 スケジュールに従って研究を実施できる。
4thQ
9週 研究の実施 スケジュールに従って研究を実施できる。
10週 論文の作成 研究成果をまとめて、執筆要綱に従って論文を作成することができる。
11週 論文の作成 研究成果をまとめて、執筆要綱に従って論文を作成することができる。
12週 論文の作成 研究成果をまとめて、執筆要綱に従って論文を作成することができる。
13週 論文の作成 研究成果をまとめて、執筆要綱に従って論文を作成することができる。
14週 特別研究発表会 特別研究発表会において研究テーマについて、視聴者に理解できるようにプレゼンテーションできる。
15週 論文の修正 発表会等における指摘事項を踏まえて、論文の修正を行い特別研究論文を完成させる。
16週

評価割合

試験態度レポート・課題発表成果品・実技その他合計
総合評価割合004004515100
基礎的能力0015015535
専門的能力0015015535
分野横断的能力0010015530