原子エネルギー工学

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 原子エネルギー工学
科目番号 702022 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 高専生・大学生のための原子力工学テキスト  基礎原子力工学
担当教員 大山 博史

到達目標

(1)原子の構造について理解する
(2)核反応について理解する
(3)原子力発電の仕組みを理解する。
(4)放射線、放射性物質について理解し地域の放射線量及び安全性について理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1原子の構造を理解し様々な原子の質量との関係を理解する。原子の構造について理解する原子の構造について理解できない
評価項目2核反応と質量欠損の関係を様々な核崩壊を理解する。核反応について理解する核反応からエネルギーが生まれることが理解できない。
評価項目3発電所の構造、核燃料についても理解する。原子力発電の仕組みを理解する原子力から電気を作る方法が分からない。
評価項目4安全性、危険性を正しく理解し風評被害との関連を理解する。放射線、放射性物質について理解し地域の放射線量及び安全性について理解する身の回りの放射線について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
原子力に関する技術分野を学習し、船舶機関やボイラー等の技術と融合させ、新たなシステム開発に活用できようにする。その為にまず原子の構成粒子、構造、核力、核反応、放射線、放射性物質、原子力発電について理解する。また大崎上島内の放射線測定を行い、地域の放射線量及び安全性について学習する。
授業の進め方・方法:
講義形式で進める
毎週レポート提出を要求する
注意点:
(1)原子力を取り巻く状況は、変化し続けており新聞、テレビ等の報道に目を向けること
(2)船舶での放射性廃棄物や燃料の運搬も行われており関連性について考えること
(3)また現在の状況に関するレポート等も提出を求める。
(4)原子力プラントボイラーやタービンなどを通して船舶機器との関連が多くあり、総合的に理解すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 原子の構造 水素原子 陽子 中性子について理解する
2週 原子の構造 原子質量単位 と 同位体について理解する
3週 放射線 原子核の崩壊と放射線の関係を理解する
4週 放射線 放射線及び放射性物質の違いを理解する
5週 放射線 X線 α線 β線 γ線 電磁波が何であるかを理解する
6週 放射線 α崩壊 β崩壊 γ線の放出による原子核の変化及び半減期と崩壊系列について理解する
7週 放射線 放射線の性質、強さ、性質について理解する
8週 核反応 核分裂と核エネルギーの関係について理解する
4thQ
9週 核反応 連鎖反応について理解する
10週 原子力 発電の原理について理解する
11週 原子力 原子炉の構造について学ぶ
12週 原子力 ウランとプルトニウム及び高速増殖炉がどの様なものか理解する
13週 原子力 核融合について簡単に理解する
14週 素粒子 クオーク模型とその他の素粒子の存在を理解する
15週 学年末試験
16週 答案返却・解説

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3000020050
専門的能力4000010050
分野横断的能力0000000